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ピープルツリーの日々のこと

金曜日

3

4月 2015

祖父から孫に引き継がれる、手仕事のプリント

Written by , Posted in 生産者のこと

こんにちは。エディターのナオです。
東京では満開の桜が散り始め、気温もぐんと上がってきました。
気温の変動の激しい、この時期は着るものに毎日悩みますよね。
そんな季節にもおすすめなのが手織り生地。
ほどよく空気を含んだ手織り生地は、夏まで涼しく着られます。

なかでも手織りイカットドット・シリーズは、
ジャケットのように着られるブラウス、フレンチスリーブ、ワンピースと、
着回ししやすいアイテムが揃っています。
横糸にスラブ糸(ところどころ太い部分のある糸)を使った素朴な雰囲気が魅力です。
この生地をつくっているのは、インドの生産者団体「サシャ」が支援するグループのひとつ。
10数名の職人が美しい布を織り、ドット柄をハンドスクリーンプリントで仕上げています。

ドット柄をプリントしている様子。

ドット柄をプリントしている様子。





プリントを担当するグループの代表であるドリティマンさんは、
ブロックプリンターだった祖父の仕事に魅力を感じ、プリントのグループを設立したそうです。
伝統的なブロックプリントだけでなく、ハンドスクリーンプリントの設備も整え、
手仕事を活かしながら、より品質の高いプリントを実現しています。

手作りながら立派な浄水設備。

手作りながら立派な浄水設備。





また、環境への配慮も怠っていません。
プリントには染色や洗いなど、多くの水を使うことから、排水を浄水する設備が必要ですが、
小さなグループが浄水設備を持つことは、金銭面で難しいのが現実です。
しかし、彼らは「サシャ」の支援とたくさんの専門家の意見をもとに、
手作りの浄水設備を低コストで整えることに成功しました。
今ではプリントによる排水をすべて浄水しています。

プリントするごとに染料を洗い流すのも手間のかかる作業。

プリントするごとに染料を洗い流すのも手間のかかる作業。



のどかな村の一角にある工場。まわりには美しい草原が広がります。

のどかな村の一角にある工場。まわりには美しい草原が広がります。





手織り生地にハンドプリントをあしらった、手仕事の技が光るアイテム。
着るだけで楽しくなりそうな一着です。

手織りイカットドット・シリーズはこちら>>
サシャから届いたアイテムはこちら>>