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ピープルツリーの日々のこと

金曜日

18

3月 2016

オーガニックコットンがもたらすもの

Written by , Posted in 生産者のこと

オーガニックコットンと普通のコットン。
どちらも品質に変わりがないって、ご存知でしたか?
それではなぜ「オーガニック」でコットンをつくるのでしょうか?

その理由を、オーガニックコットンをつくるインドのパートナー団体「アグロセル」に加入している
パルバト・スジャ・パダハリヤさんに伺いました。

パルバトさんはおよそ10年にわたり、コットンのオーガニック栽培を行っています。
現在は7エーカー(約28,328m)の農場を所有し、
年間およそ1,500~2,000ポンド(日本円で約24~32万円)の収入を得ています。

※ インドの日系企業に勤める作業員の平均年収が30万円前後。
(JETRO『2015年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査』より)



お話を伺ったパルバト・スジャ・パダハリヤさん(56歳)

お話を伺ったパルバト・スジャ・パダハリヤさん(56歳)



―― いつから有機農業を始めたのでしょうか?

アグロセルに加入したのは1997年で、オーガニック栽培に完全移行したのは2003年です。
アグロセルは農業の技術指導をしたり、
オーガニックコットンをより良い価格で市場に出すことを支援しています。

―― アグロセルに加入することで、どんなメリットが得られましたか?

化学肥料や農薬に頼らない、健康的で栄養たっぷりの土のつくり方や、
作物の品質向上のための研修、また遺伝子組み換えでない種をもらったり、
会員向けの保険を利用することもできます。

―― オーガニック栽培では、どんなことをしているのでしょうか?

土を良い状態にするためにトウゴマやニームを植え、堆肥などの有機肥料を使います。
害虫駆除にはニームから抽出したオイルを使います。
また地元の植物油とニームの葉を混ぜて、オリジナルの防虫剤もつくります。

―― ほかには何を育てていますか?

家畜用の飼料や野菜、ゴマ、カラシナ、アワ、トウゴマなどを栽培しています。
大雨が降ったら麦やクミンを育てます。
ほかにも、自分たちが食べるために唐辛子やナス、カリフラワー、タマネギ、豆を栽培しています。

―― フェアトレードではコットンの買い取り価格とは別に割増金が支払われますが、
どんなことに使われているのでしょうか?

割増金の使いみちは、アグロセルの会員全員で民主的に決めます。
近年、異常気象の影響で雨が不足したり、洪水が起こったりするため、
必要なときに必要な水が確保できない問題があります。
そのため、飲料水や農業用水のインフラ整備に割増金を使っています。
また会員向けの健康診断や家畜のための獣医検診、
オーガニックコットンの種子づくり、植林といったプロジェクトなどもあります。
ほかにも、地元の学校が子どもの教育のための活動を行ったり、
トラクターを購入して小規模農家の耕作を助けたり、
トラックを購入して収穫物を農地から運搬するなど、さまざまなことに使われています。

―― お客さまへメッセージをお願いします

私たちが丹精込めて育てたオーガニックコットンを使った商品を愛用くださり、ありがとうございます。
あなたがフェアトレードの商品を選んでくれることに、いつも感謝しています。





オーガニック栽培を支持することは、農家の人びとだけでなく、土の健康を守ることにつながります。
またフェアトレードの商品は、農家の人びとがコットンを無理なくつくり続けられる環境を整え、
それにより持続可能な生産を支えます。さらに、子どもたちの教育や地域の水問題の解決にも役立ちます。

ピープル・ツリーには、そんなフェアトレード&オーガニックコットンのアイテムがたくさんあります。
あなたもお買いもので社会貢献してみませんか?

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