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ピープルツリーの日々のこと

金曜日

20

11月 2020

いいことがいっぱい!ピープルツリーのチョコレート
カカオポイントで届くふたつのHAPPY

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いよいよ本格的な冬の気配を感じる今日この頃。そろそろローゲージのセーターやウールのストール、厚手のコートが活躍する季節になってきました。
そして、なんといってもピープルツリーの冬はチョコレート!口の中で滑らかにほどける心地よい甘さとカカオの香りは格別な味わいです。
届いたばかりのフレッシュな味を楽しんでいるチョコフリークのみなさん。ちょっと待って!包み紙を捨ててはいけません。
その裏側にはふたつのHAPPYが隠れていますから。

カカオポイントって?
「Chocolate Unites the World —おいしいチョコが笑顔をつなぐ—」

ボリビア、ペルー、ドミニカのカカオ農家たち、フィリピン、パラグアイのサトウキビ農家、フルーツやナッツ、スパイスを育てる人びと。ピープルツリーのチョコレートは世界中の生産者が大切に育てた作物を集め、スイスの熟練した職人の手で作られています。

私たちがチョコレートに込めた思いは…
「Chocolate Unites the World —おいしいチョコが笑顔をつなぐ—」

温暖化でカカオ樹の病害に苦しむ農家の話を知り、そのサポートのために生まれたのがカカオポイントのアイディア。つくる人と食べる人を笑顔でつなぐプロジェクトは2013年にスタートしました。

包み紙についているポイントを切り取って、応募用紙に貼って、ポストに投函!必要なことはこの3つだけ。遠くコスタリカに暮らす生産者たちに思いを馳せ、ぜひ1人でも多くのみなさまにカカオ農家の応援にご参加いただけることを願っています!

応募方法はこちら
応募用紙のダウンロードはこちら
※ピープルツリーの直営店でも応募用紙をお渡ししています。

【HAPPYその1】10ポイントで農家に苗木を1本贈ろう!

シーズン終了時にみなさまからお送りいただいたすべてのカカオポイントを集計して、10ポイントにつき1USドル(=苗木1本分)の支援を行います。

2013年から2018年の5年間で寄贈した苗木は8,000本を超えました。
昨年は847件 32,706ポイントのご応募をいただき、コスタリカの小さな農家の共同体「アッピタ(APPTA)」の有機農業開発支援プロジェクトに3,271USドル(約34万円)を送金することができました。支援金は苗木の寄贈だけでなく、有機農業の発展のための技術開発に役立てられています。
多くのみなさまのご参加のおかげです。心より感謝申し上げます。

【HAPPYその2】もっと集めてオリジナルグッズをもらおう!

カカオポイントをたくさん集めてくださったお礼として、30ポイントでランチバッグ、50ポイントでトートバッグをご希望の方にお送りいたします。
もちろん素材はオーガニックコットン!カカオポイントでしか手に入らない限定バッグです。


オーガニックコットン ランチバッグ
生成りのコットン地にチョコの包み紙で人気のカカオのイラストをプリント。
お財布や携帯など入れるのにピッタリサイズ。ちょっとしたお出かけに大活躍!
タテ16×ヨコ30cm、マチ12cm、持ち手30cm


オーガニックコットン トートバッグ
A3サイズもすっぽり入る大きめトートバッグ。
厚手の生地なので重たいものも安心して入れられます。エコバッグにおすすめ!
タテ40×ヨコ46cm、持ち手58cm(マチなし)

有機農法を進化させるカカオ農家「アッピタ(APPTA)」の挑戦


現在、私たちがカカオポイントで応援しているのは、中米コスタリカのカカオ農家の「アッピタ(APPTA)」。

1987年に設立されたこのグループは932軒の農家で構成され、その約8割が先住民Buriburi族とCabear族の人びとです。自然な植生を活かしながら、原生林の中でカカオをはじめ多様な果実を有機栽培し生活しています。有機栽培にこだわる原点にあるのは、豊かな生態系を守り、自らの健康と幸せを大切にするという思想であり、サステナブルな農業を目指しています。

農薬や化学合成物を一切使わずに病害虫から作物を守り、少しでも多くの収穫(=暮らしを支える収入)をもたらせるよう、さまざまな技術を学び研究し、小さな工夫と発明を続けています。

近年、中南米全体で多くのカカオ農家を苦しめているモニリアなどの病虫害は、アッピタの農家にも影響を及ぼしていますが、メンバーたちは負けていません! 専門家のアドバイスを受けながら、たくさんの試みを経て、今では手ごたえを感じています。作物に力を与える有機肥料づくりでは、配合を微妙に変えたり、害虫を巧みにとらえる手づくりトラップ(捕虫器)に細かな工夫を重ねたり、接ぎ木の技術を磨いて病害に耐性を持つ品種と掛け合わせたり、などなど、新型コロナによる移動制限のため専門家の訪問指導を受けられなくなってからも、メンバー農家で助け合いながら、着々と成果を上げています。

病害で傷ついた樹を切り倒すのは、きっと切ない

有機農業の専門家から学ぶ技術研修

有機液肥を各農家に分けているところ

堆肥を混ぜて土壌の改良を学ぶ

育苗施設から各農家へ新しい苗を運び、苗床をつくる

近隣の農家が集まって技術研修
カメラを向けると下を向いてしまう、シャイな人も^^

いまはまだピープルツリーのチョコの原材料には含まれていませんが、サステナブルな農業で収量や品質が安定させ、カカオが原料として採り入れられることを目指しています。

「アッピタ」2018年~2019年春の活動の様子

世界的な動き「サステナブルなカカオ調達」

近年では、産地やカカオ豆の個性にこだわりBean to Bar を手掛けるショコラティエだけでなく、大手菓子メーカーのチョコレート製品にも、指定産地と協働し、サステナブルなチョコレートを目指す動きが見られることをとてもうれしく思います。

カカオ調達の透明性や産地の環境保全を謳うことは企業としての価値(社会貢献/課題への取り組み)を高めることにもつながり、この動きがさらに広がり、すべてのチョコレートのカカオや砂糖、その他の原料素材をつくる人々の暮らしが保証される日が来ることを、期待しています。

世界中の誰もが、新型コロナウイルスのパンデミックという経験をともにした2020年、いつにも増して、このチョコレートが私たちの手に届くことの意味を深く感じました。

幸いにも自然ゆたかな農村地方に暮らす農家の人びとには感染拡大による大きな影響はなく、今年も無事、美味しくて質の高いチョコレートをお届けすることができて、本当にうれしく思っています。
その陰には産地から港へ、そして加工場へと、世界中でものを移動させてくれるエッセンシャルワーカーの努力があることに感謝の気持ちも忘れてはいけないですね。

ピープルツリーのチョコレートのシーズンはまだ始まったばかり。
来年の春までたっぷりとお楽しみください!
たくさんの笑顔がみなさまに届きますように。

チョコ特設サイトはこちら

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●参考情報
World Cacao Foundationは、サステナブルなカカオ調達を奨励し、活動する団体です。
コロナ禍でさらに悪化が懸念される「カカオと児童労働」の問題をわかりやすく説明する動画があります。ぜひご覧ください。

動画「The Challenge of Child Labour and Chocolate」
World Cocoa Foundation サイト(英文)