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ピープルツリーの日々のこと

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水曜日

8

11月 2023

\秋の新作を着回し/ ショップスタッフのおすすめコーディネート

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こんにちは。
自由が丘店イケダです。

カラリと空が高い季節がやってきました。
日向はあたたかさを残していますが、吐く息が白くなりぐっと冷える日々もきっとすぐ。

さて。
そんな季節に欲しくなる洋服ってどんなの?
今回は自由が丘店スタッフ6名総出演で
『CONNECTED TO THE EARTH』
がテーマの2023秋冬コレクションから、それぞれがお気に入りを1点ピックアップして2パターンのコーディネートをくんでみました。

では早速。

150cmのイケダが選んだのがこちら。

『手編みフクロウ柄プルオーバー』

ぐるりと並んだふくろうは、よーく見ると少しづつ顔つきが違う。ほんわかした顔、しゅっとした顔。その表情の豊かさは手編みならではのあたたかみ。
襟から下へ放射状に広がり切り替えのない編み地と、襟や袖のトリムもお気に入りポイント。かわいいがつまっているのです。

そのふくろうニットにシャンブレーのゆったりワイドパンツで、まずはカジュアルコーディネート。

top: 手編みフクロウ柄プルオーバー Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥24,200
pants: 手織りオーガニックコットンフレンチノット手刺繍ワイドパンツ Mサイズ 税込¥15,400
accessories: シードビーズスクエアスタッズピアス 税込¥2,420 

あざやかなオレンジのマキシ丈スカートをあわせてちょっとキレイめに。

top: 手編みフクロウ柄プルオーバー Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥24,200
skirt: オーガニックコットン天竺タック&サーキュラースカート Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥12,100

合わせたパンツもスカートも、シルエットがとてもきれいで使い勝手がよく、プライベートでもかなり出番多いです。おすすめ!

続いて152cmのミヤハラが選んだのは......

『手織りオーガニックコットンフレンチノット手刺繍ブラウス』

襟と袖口にポンポンと小さく散りばめられたフレンチノットの手刺繍。前で少し開いたスタンドカラー。このかわいいシャツは、手織りで手刺繍、しかもオーガニックコットン製。
すこしの厚みとハリがあり、秋冬らしい生地感。なんだか推したいポイントがたくさんで、何から愛でようかしらと忙しい気持ちになります。

ウィンターベリーをイメージした手刺繍はこんな感じ。小さなカルダモンロールが並んでるみたい。

まずはあざやかな赤がきいたエレガントなコーディネート。スカートはイケダ(150cm)のオレンジと色違い。

top: 手織りオーガニックコットンフレンチノット手刺繍ブラウス Mサイズ 税込¥15,400
cardigan: オーガニックコットンニットベーシックカーディガン Mサイズ 税込¥13,200
skirt: オーガニックコットン天竺タック&サーキュラースカート Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥12,100
accessories: シードビーズフラワーピアス 税込¥2,420

続いて、シャツを羽織ったマニッシュなモノトーンコーディネート。ミヤハラ(152cm)のこんな感じのコーディネート、ちょっとめずらしい。すごくいい!

top: 手織りオーガニックコットンフレンチノット手刺繍ブラウス Mサイズ 税込¥15,400
inner: オーガニックコットンニットタートルネック Mサイズ 税込¥13,200
pants: 手織りオーガニックコットン千鳥格子テーパードパンツ Mサイズ 税込¥17,600
accessories: シードビーズフラワーピアス 税込¥2,420 

さて153cmのヨコヤマは?

『ムーミン オーガニックコットン天竺マーメイドスカート』

ムーミン?と思った方、こちらをご覧ください。


ちゃーんといるんです。ムーミンとスナフキン。
見つけられましたか?

たっぷり生地のスカートは動くと揺れてそよぎます。なのにウエストまわりはすっきり。なぜ?腰骨より少し下あたりの位置から生地を足しているのです!
つまりお腹まわりにギャザーやタックがなくすっきり、すごくきれいなシルエットなんです。プラスして、ネイビーと生成りの色合わせ。
そのデザインのあれこれが大人かわいい、を作り出しています。

ムーミンにオーガニックコットンのニットをあわせたコーディネートを2つ。色や使う小物が違うと素材が同じでも印象が違ってきます。
まずはブラック系を。のんびりお散歩したくなるようなコーディネートです。

top: オーガニックコットンニットボクシートップ Mサイズ 税込¥10,780
skirt: ムーミン オーガニックコットン天竺マーメイドスカート Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥10,780
fashion goods: 手編み透かしフェアアイルベレー帽 税込¥4,620

そしてしっとりとベージュ系。エレガントにもなるムーミンプリント。やるなぁ。

top: オーガニックコットンニットタートルネック Mサイズ 税込¥13,200
skirt: ムーミン オーガニックコットン天竺マーメイドスカート Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥10,780
scarf: 手織りコットン&ヤクウールストール 税込¥17,600

お次は、157cmヤタです。

『オーガニックコットン天竺ウィンターベリー柄オフタートルネックトップ』

これ以上ないのでは?なくらいやわらかくしなやかな天竺生地に、ウィンターベリー柄をプリントしたこちら。
インナーとしてもちょうどよいフィット感で、オフタートルはくしゅっとさせたり折ったり、好きなように形をつくれるのがいい!

プリント柄はこんな感じ。淡いグレー地に白のプリントはウィンターベリーのかわいさはそのまま、やさしい印象。

それではヤタ(157cm)のコーディネートを。

ウィンターベリー柄、スカートもあるんです。ニットの濃い色で全身の淡いトーンをしめつつも、フクロウ柄やベレー帽でキュートさアップ!

ベレー帽はヨコヤマ(153cm)と同じもの。

top: オーガニックコットン天竺ウィンターベリー柄オフタートルネックトップ Mサイズ 税込¥7,590
skirt: オーガニックコットン天竺ウィンターベリー柄タック&サーキュラースカート Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥15,400
cardigan: 手編みフクロウ柄カーディガン Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥29,700
fashion goods: 手編み透かしフェアアイルベレー帽 税込¥4,620

そしてカジュアルながらもガーリーな雰囲気が素敵なこちら。これは真似したいバランスです。

top: オーガニックコットン天竺ウィンターベリー柄オフタートルネックトップ Mサイズ 税込¥7,590
cardigan: 手編みアイレットカーディガン Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥26,400
pants: 手織りオーガニックコットンフレンチノット手刺繍ワイドパンツ Mサイズ 税込¥15,400

159cm、ハヤシです。

『オーガニックコットンコーデュロイシャツワンピース』

この美しい色にはティールブルーという透明感ある素敵な名前が。深くてあざやか。相反するような形容詞がふたつ並ぶ色です。
そしてしなやかさもあるしっかりコーデュロイ生地はあたたかい。
デザインのお気に入りポイントは、首元のボタンの合わせ。ゆったりしているので、冬本番にはインナーにタートルを合わせてもモタモタしません。
あともうひとつは切り替えライン。後ろに流れて少し下る。正面からはかっこよく、後ろ姿はローウエストで可憐に。
サイドから下に流れていく切り替え、こんな感じです。

まずワンピースとして。ほら、1番上のボタンもとめて中にニットのタートルを着ても膨れません。

dress: オーガニックコットンコーデュロイシャツワンピース Mサイズ 税込¥26,400
inner: オーガニックコットンニットタートルネック Mサイズ 税込¥13,200
socks: オーガニックコットンケーブル編みソックス 22-24cm 税込¥1,320
accessories: イチョウモチーフメタルピアス 税込¥2,970

羽織ってみました。ワンピースのキュートな感じも素敵でしたが、こちらのようなパンツコーディネート、ハヤシ(159cm)はとても上手。
全身のバランスが最高!パンツはミヤハラ(152cm)のマニッシュコーディネートと同じもの。

dress: オーガニックコットンコーデュロイシャツワンピース Mサイズ 税込¥26,400
inner: オーガニックコットン天竺ラグランスリーブトップ Mサイズ 税込¥6,930
pants: 手織りオーガニックコットン千鳥格子テーパードパンツ Mサイズ 税込¥17,600
accessories: スクエアメタルスタッズピアス 税込¥2,750

最後に170cmのオオシマ。

『オーガニックコットンストレッチ水面柄ギャザースリーブワンピース』

揺れるドレープがつくるしなやかな陰影。カラフルなのに落ち着いた色合わせ。コットンジャージー生地には見えないエレガントさ。
着心地よく、脱ぎ着も楽ちん。さてはいろんなシーンで使える万能なやつですね。
デザインのポイントはふっくら袖。膨らみすぎない最適なボリューム。ふふふ、かわいい。

羽織りを変えるとどんな感じになるかな?を見せてくれる2パターンのコーディネートを作ったオオシマ(170cm)。
ショート丈の手編みニットカーディガンをあわせるとかわいい印象。

dress: オーガニックコットンストレッチ水面柄ギャザースリーブワンピース Lサイズ 税込¥13,200
cardigan: ケーブル編みバルーン袖ニットカーディガン Mサイズ(ワンサイズ) 税込¥35,200 

さて羽織りをダークカラーにして丈も長くしてみると...。先ほどのかわいい感じから一気に大人っぽく変化。

dress: オーガニックコットンストレッチ水面柄ギャザースリーブワンピース Lサイズ 税込¥13,200
outer: オーガニックコットン裏起毛ノーカラーロングコート Lサイズ 税込¥17,600 
bag: タッセルつきフェルトバッグ 税込¥6,490


6人のコーディネートをご覧いただきました。
洋服を着る。それはずっと続く、日常のごく当たり前のこと。
その当たり前はちょっとの工夫だったり、いいなと思った誰かの真似だったり、小さなヒントでぐーんと楽しいものになります。
お気に入りを身につけていると、気持ち華やぎませんか?

あれこれと組み替えて着る喜びを知る方にも、コーディネートってよくわからないのよねという方にも、
少しでもアイデアの種になれたらいいなと思って、ショップスタッフのコーディネートをご紹介しています。

合わせるものの色やデザインで、洋服のイメージは新しくつくれます。
秋冬は重ねなければ寒くていられません。
寒いからという理由でもいろいろ合わせれば、それはもうコーディネート、始まっていますよ。
せっかくですもの、楽しみましょう!

『CONNECTED TO THE EARTH』
全ての新作はこちらから。

水曜日

1

11月 2023

動物性素材を使わないベジチョコシリーズに新作! 「オーガニックグラウンドオーツ・シリアルクランチ」試食会

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広報啓発担当のヒロミです。
いよいよ、今シーズンのチョコレートの販売がスタートしましたね♪
私もお客さまと同じく、わくわくとこの時を待っていました!

ピープルツリーのフェアトレードチョコは、スイスの山に囲まれた小規模なチョコレート工場でつくられて、何便かに分けて陸路・河路を通り、オランダのロッテルダム港からはるばる1ヵ月半かけてやってきます。

以前、運んでくださる船会社の方をフェアトレードの学校にお招きしてお話をうかがったことがあったので、その大変さやありがさがより身近に感じられるように。無事に届くって、当たり前のようでいて、たくさんの方々の連携プレーあってこそなんです。感謝。

試食会、開催!

というわけで、今シーズンのチョコが届いたのを記念して(?)、スタッフで新作『オーガニック グラウンドオーツ・シリアルクランチ』の試食会をしました。

グラウンドオーツとは “挽いたオーツ麦” のことで、牛乳の代わりになるプラントベース素材として使っています。

食べ比べで、同じくプラントベース仲間の “挽いたヘーゼルナッツ” を使った『オーガニック ホワイトウィズグラウンドヘーゼルナッツ』も用意しました。

※以下、スタッフのコメントを「 」で紹介していきます。

 

「パッケージがやっぱりカワイイ!」
「ミルク感あふれる感じですよね」

画像左)『オーガニック ホワイトウィズグラウンドヘーゼルナッツ

画像右)『オーガニック グラウンドオーツ・シリアルクランチ

 

お皿もその昔の商品です。オフィスには懐かしい商品がいろいろあるのです。
下にひいたクロス:『ブロックプリントハンカチ

「オーツ麦って、これですか? 結構大きい」

オーツ麦は、日本語でいうと “燕麦(えんばく)” または “カラス麦” 。穂の先が2つに分かれている様子がまるで鳥のような形なので、そう呼ばれるそうです。

オートミールの原材料として知られ、食物繊維だけでなくビタミン、たんぱく質、カルシウムが豊富で、健康志向の方の注目素材。グルテンフリーなのもうれしいところです。

「早速、いただきまーす!」

特徴1)食感がいい

「サクサク感が結構ありますね。歯ざわりが楽しい」
「なんだか、板チョコって感じじゃないよね。あれみたい、ウエハースが入っているチョコバーみたい」
「あ~、コーンのシリアルが入っているから」
「ナッツのザクザク感とはまた違う味わい、シリアルが入ると食感がまたいい」
「素朴だけど、ちゃんと食べ応えがあっていいですね」
「おなかがすいたらグラウンドオーツ・シリアルクランチ?」
「全素材オーガニックだから、ジャンクじゃないのがうれしい」

特徴2)軽やかな味わい

「ミルクチョコよりさっぱりしてる。食べやすい」
「まろやか、やさしい味わい」
「すごくさっぱりしているよね。危険、危険! 1枚ペロリと食べられちゃう!」
「ほかのフレーバーも1枚ペロッと食べちゃうけど、これはより危険だ~」

「うちのチョコのわりにあんまり甘くないよね」
「甘さ控えめだけど、すごい、どんどん食べ進めちゃう」
「コーヒー片手にながら作業していたら、いつの間にか1枚、みたいな」
「後味が軽いから、パクパク。つい手に取っちゃう」
「通常のミルクチョコよりもあっさり。今食べたいのはビターじゃないけど、ミルクほどしっかり甘さはなくていいな~っていう時にちょうどいいかも」

 

食べ比べた、『ホワイトウィズグラウンドヘーゼルナッツ』の感想は?

「本当に濃厚で甘みが強く感じられるし、やわらかい味わい」
「疲れているときとはホワイトヘーゼルのほうが食べたくなるかも」
「確かに。甘みがしっかりあるからね~。でも、しつこくない」
「同じく植物ミルクといっても、種類によって味わいが違いますね」

「ベジタリアンの方がお店にいらして、甘いチョコでベジの人が食べられるチョコがあるなんて、すごく嬉しい、ありがとうとおっしゃっていた。なかなかホワイトチョコでベジ向けのって、ないんだなーと」
「そうそう、ベジでホワイトチョコって珍しい」
「牛乳を使わないとなると、大体ビターチョコになっちゃう。だけどビターを食べたいわけじゃなくて、甘いチョコが食べたいのにって」

フェアトレードの学校に、料理家でチョコレートセミナーの講師の方をお招きした時に、チョコメーカーの本気を見るのはホワイトチョコを食べるといいと教えてくださいました。どんなクオリティの牛乳を使っているのかが一発で分かるからと。だから、ホワイトチョコはガシガシかじってしまうのではなく、なめて、舌の上で溶かして味わうのがいいそうです。

ミルクのクオリティがストレートに出るからこそ、植物性のホワイトチョコをつくるのは難しいイメージがあるとのこと。しかし『オーガニック ホワイトウィズグラウンドヘーゼルナッツ 』は、チョコセミナー講師の方も「言われないと気がつかない」と話されたほどに濃厚なのです。

ちなみに、ピープルツリーのミルクチョコ系、ホワイトチョコで使っているのは、スイスの牛乳です。

スイスはアニマルウェルフェア(動物福祉)の基準が世界一厳しいと言われています。ピープルツリーのチョコは、放牧させたり農薬を使わない牧草をエサにしたり、牛にとって快適で健康でいられる環境を大事にすることはもちろん、働く人びとの労働条件にも配慮したビオ・スイス(オーガニック認証)を取得した、最高品質=おいしい牛乳を使っているのです。

「ついカカオとか黒糖に注目しちゃうけど、牛乳のクオリティもすごいんですよ~!」

再び、『グラウンドオーツ・シリアルクランチ』に話を戻して

「香りがいいですよね。香ばしい感じ」
「できてすぐだと、やっぱり香りも味も格別にいいですよね」

「好みがあんまり分かれない味なので、子どもも大人も食べやすいはず。プレゼントであげるのに選んであげやすいと思います」

楽しい試食会でした!
録音データをアプリで文字起こししようと思ったら、笑い声が多くて音声を拾えなかったぐらい。
やっぱり、おいしいチョコを囲むと自然と盛り上がっちゃいますね。

新作『オーガニックグラウンドオーツ・シリアルクランチ』をぜひ、お試しください!

#おいしいチョコが笑顔をつなぐ

 

チョコのご購入はこちら >

チョコの生産者の話とおいしさのひみつはこちら >

金曜日

29

9月 2023

ムーミンコラボレーションシリーズに、初のニットアイテムが登場!

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自分らしくシンプルに、自然を大切に暮らした北欧を代表する芸術家、トーベ・ヤンソンの作品「ムーミン」と、エシカルで地球環境にやさしい、サステナブルファッションの「ピープルツリー」。2つの想いが、フェアトレードを通じて出会い誕生した、ムーミンコラボレーションシリーズ。

2023年秋、初めてニットアイテムが登場しました!

この特別感をいち早くお届けしたく、ピープルツリー自由が丘店と公式オンラインショップ、銀座と大阪にあるムーミンのオフィシャルショップで先行発売をしています。

ムーミン手編みニットプルオーバー

ブラック系とグレイ系の2色展開。

ブラック系はムーミントロール、グレイ系にはスナフキンのシルエットが、フロントに大きく配置されています。

襟元と袖、裾の部分には、キャラクターのシルエットと同色のラインがさりげなくほどこされていて、ニットのふんわりとした印象を少し引き締めるようなデザインになっています。

ムーミン手編みニットプルオーバー ブラック系・ムーミンシルエット

ムーミン手編みニットプルオーバー グレイ系・スナフキンシルエット

ピープルツリーが使用しているウールの糸は、ネパールで1色1色、手仕事によって染められています。

アニマルウェルフェアの観点から、羊にとって苦痛となるミュールジングを法律で禁止したニュージーランドの羊毛を使用しています。

しあわせな気持ちで着てほしいから。ひとも自然も、動物も、関わるすべてを大切にしたい。

そんな思いをこめて、素材選びからこだわっています。

そしてさらに、このニットシリーズはもちろん手編み。

つくってくれたのは、ネパールの生産者団体、クムベシュワール・テクニカル・スクールです。

KTSは元々ネパールのカースト制度の最も低い地位に属する貧困層の人びとを支援するために、1983年に設立されました。

手編みの仕事は在宅で行えるため、子どもを持つ女性や大学生が育児や学業と両立しながら、収入を得る貴重な機会となっています。

KTSとピープルツリーのパートナーシップは20年以上!

毎シーズンとても綺麗な編地の素敵なニットアイテムを数多く届けてくれています。

KTSの素晴らしい手編み技術だったら、ムーミンキャラクターのシルエットを表現できるかもしれない……!

そんなアイデアから、今回のアイテムが誕生しました。

「インターシャ編み」という手法で表現された大きなシルエットは、かわいくインパクトがありながら、モノトーンの配色で子どもっぽくならず絶妙なバランスに仕上がっています。

インターシャ編みとは裏に糸を渡さず、色が切り替わるところで折り返すように編む、特殊な編み方。
糸渡りがないため、糸のロスを最小限に抑えることができ、凹凸が少なくスッキリ綺麗な模様に仕上げることができます。

編んでいる最中は、いくつもの毛糸玉が編みかけのニットにぶら下がっている状態。糸が絡まないように、ていねいな取り扱いが必要になります。

そんな編み方をできるのも、まさに熟練の技術ですね♪

手編みのため、ふんわりと空気を含み、やわらかでやさしい着心地です。

ムーミン手編みニットプルオーバー グレイ系・スナフキンシルエット

少しゆったりめのサイズ感なので、薄手のブラウスやインナーを合わせて、アレンジも可能。

ムーミン手編みニットプルオーバー ブラック系・ムーミンシルエット

ムーミンOC天竺マーメイドスカート  (10月中旬入荷予定)

ムーミンジュートプリントミニバッグ

この冬たっぷりお楽しみいただけます♪

大人から子どもまで、幅広く愛されているムーミンの世界観を、ていねいな手作業で表現したピープルツリー自慢のコラボレーションシリーズ。

ぜひこの冬のワードロープにプラスしてみてくださいね。

ムーミン×ピープルツリーのコラボレーションはこちら>

2023秋冬の新作はこちら>

 

水曜日

27

9月 2023

英国V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)とのコラボレーションから、秋のシックな雰囲気を感じる2つの新作プリントシリーズをご紹介♪

Written by , Posted in 生産者のこと, おしゃれ, ニュース

こんにちは。
2023年秋冬V&Aとのコラボレーション第二弾として、2つの新作プリントシリーズ「クローバー」と「リーフ」を発売しました。

ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の正面玄関

V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)は、世界有数のアート、デザインとパフォーマンスのミュージアムです。1852年に芸術を身近なものとするためにヴィクトリア女王即位中にロンドンに設立されました。

現在ではデザインを通して生活を豊かにすることを使命として、想像力をかきたて、新発見や学習ができる場所となっています。145あるギャラリーにはテキスタイル、陶磁器、彫刻や写真などの装飾美術が展示されています。

「クローバー」柄

クローバーとサンザシの花を組み合わせたかわいらしい総柄のプリントは、V&Aが所蔵するモリス商会のアーツ・アンド・クラフツの壁紙に基づいてつくられました。この壁紙はジョン・ベンリー・ダールによる自然界への愛にあふれたデザインで、ウィリアム・モリスの作風が受け継がれた作品です。

ほのかな光沢とソフトなドレープ感が特徴のテンセル素材を使用したシリーズ。シックなカラーと可憐な花々をあしらった柄は秋の雰囲気にぴったりです。


まずは、上品なデザインのブラウスです。


ボリュームのある袖がポイント。


小さめの襟がかわいらしいです。


ひじから手首に向かって細くなっていくラインで、袖口まわりがスッキリとした印象に。


ブラックのスカートとパンプスを合わせれば、カジュアルなのにきちんと感のあるコーディネートも楽しめます。

V&A クローバー柄ブラウスはこちら>


続いてご紹介するのは、フェミニンなディテールが詰まったシャツワンピースです。


スカート部分はギャザーでふんわりとしているのに、上半身部分はコンパクトなので全体的にすっきりとしたシルエットに。


ブラウスと同じく、小ぶりの襟がかわいらしいです。

ウエスト部分と袖口のギャザーがフェミニンで上品な印象です。

歩くたびに揺れ動く裾のライン。
落ち感のあるテンセル素材なので、広がりすぎないエレガントな印象のワンピースです。

前開きでも着られるので、羽織りとしても使える秋冬に活躍するアイテムです。

V&A クローバー柄シャツワンピースはこちら>

「リーフ」柄

自然をイメージしたうねる葉っぱの柄は、V&Aが所蔵する魅力的な壁紙の図案に基づいてつくられました。作者は19世紀を代表するデザインの改革者であり、アーツ・アンド・クラフツ運動のメンバーでもあったルイス・フォーマン・デイ。自然の造形を生かした大胆な柄をお楽しみください。

なめらかなオーガニックコットンのサテン生地に、シックなリーフ柄をプリントしたシリーズです。落ち着いた色合いは、秋深まるこれからの時期におすすめです。


最初にご紹介するのは、シンプルなデザインにプリントが映えるブラウスです。


やや低めのスタンドカラーは、上品さが漂います。


袖口のギャザーによってふんわりさせた袖のシルエットがポイント。


ネックレスとの相性抜群なスタンドカラー。
合わせるもの次第で、華やかなスタイリングを楽しむこともできる優れものです。

V&A オーガニックコットンリーフ柄ブラウスはこちら>


続いてご紹介するのは、コクーンシルエットのミニ丈ワンピースです。


ウエスト部分の切り替えと、ほどよくタイトなシルエットによってスタイル良く見せてくれます。


ネイビーとグリーンの落ち着いたカラーリングが大人の雰囲気。


きれいめなワンピースも、レギンスと合わせればカジュアルに着こなすことも◎
普段使いからお出かけまで、1枚持っていると重宝するワンピースです。

V&A オーガニックコットンリーフ柄ミニシャツワンピースはこちら>


最後にご紹介するのはクラシカルなシルエットのロング丈ワンピースです。


ほどよい開き具合のネックラインでフェミニンな印象に。


高めの位置にあるウエストの切り替えによって、スタイルアップ効果も◎


ボリュームのあるふんわりとした袖が、上品なワンピースにかわいらしさをプラスしてくれます。

V&A オーガニックコットンリーフ柄ワンピースはこちら>

届けてくれたのは、インドの生産者団体「クリエイティブ・ハンディクラフト」

ご紹介した2つのラインを届けてくれたのは、インドの大都市ムンバイにある生産者団体「クリエイティブ・ハンディクラフト」です。

ムンバイにあるスラムで貧困に苦しむ女性たちの経済的な自立を目指して1984年に設立されました。
仕事の機会を提供するとともに、縫製の技術指導、託児所の運営や子どもたちの奨学金のサポートを行うなど、精力的にフェアトレードの活動を続けています。


いかがでしたでしょうか。
今回は秋冬のシックな雰囲気を感じる、美しいプリント柄を使った2つのラインをご紹介しました。

V&Aを含め、2023年秋冬の新作アイテムが続々入荷しています。
ぜひチェックして、今の季節を楽しむアイテムを探してみてくださいね♪

V&Aコラボレーション第1弾ブログ
「お買いものでできる社会貢献を。英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)とのコラボレーション秋冬新作に、初の手刺繍アイテムが登場!」はこちら>

V&Aコラボレーションアイテムはこちら>

2023年秋冬新作はこちら>

木曜日

14

9月 2023

認証が目指す世界を知ろう
なぜGOTS認証?

Written by , Posted in 生産者のこと, ニュース

広報啓発担当のヒロミです。
オーガニックセプテンバーのキャンペーンブログ第3弾は、ピープルツリーが取得している「GOTS認証」についてご紹介します。

同じく「オーガニックコットン」といっても、農産物(わた)としてのオーガニック認証と、糸や生地、バッグや服など製品としてのオーガニック認証とがあります。

ピープルツリーが取得している「GOTS認証」は、加工された「製品」に与えられる認証です。

GOTSは Global Organic Textile Standard の略で、直訳すると「オーガニックなテキスタイルの世界基準」です。

 

 

 

① organic
organic の表示は、付属品を除いた製品組成の95%以上が、認証されたオーガニック繊維であることを示します。

ピープルツリーのGOTS認証取得商品のほとんどは、オーガニックコットン100%か、伸縮性を持たせるために数%ポリウレタンを使用したものなので、この organic 表記を使用することができます。

ちなみに、GOTS認証では製品におけるオーガニック繊維の混用率が70%以上であることが条件です。70%以上95%未満の場合は with organic の表示となります。

 

② Soil Association
Soil Association(ソイル・アソシエーション、SA)は英国の代表的なオーガニック認証機関です。

一方、GOTSは基準を作る組織であり、基準そのものを指す名称です。
その基準が守られているかを第三者としてチェックするのが認証機関で、ほかにもControl Union Certifications(コントロールユニオン)やECOCERT(エコサート)など、いくつかあります。この表示から、ピープルツリーはソイル・アソシエーションによる監査を受け、GOTSの基準をクリアしたことが認証された、ということが分かります。

③ DK22103
ピープルツリーに付与された認証番号です。
この番号をGOTSの公式サイトで検索することで、この団体が本当にGOTS認証を取得しているのかを、一般の方も確かめることができます。

 

正しいGOTS認証の表記は、①~③の情報が揃っていることが条件です。
(マークの丸い部分だけでは、認証を取得したことが保証されていません。)

マークは製品に縫い付けてもいいですし、取り外しのできるタグに記載することも可能です。(ピープルツリーは紙のタグで表示しています)

また、購入時にGOTS認証であることが分かることが重要なので、通販の場合にはサイトやカタログ上に表示します

商品ページにあるGOTS認証マークをクリックすると、説明ページにリンクします。

 

GOTS認証の基準の概要

GOTSの取り組みは2002年から始まりました。
それまで、農産物である原綿のオーガニック認証については各国の基準を世界的に統合する作業が進んでいましたが、製糸や織り・編み・染めなどの加工を経て製品となったテキスタイル(繊維製品や生地)の認証は、国や認証組織ごとにバラバラでした。

認証方法を統一して共通の基準をつくり、国際的なオーガニック綿製品取引をスムースにしようと、ドイツ・イギリス・アメリカ・日本の団体がメンバーとなり基準を作成しました。

最初の基準は2005年に発表され、以後3年毎にバージョンが更新されています。(現在バージョン7が最新)
2005年から第三者の認識機関によるGOTS認証が開始され、2008年にはGOTSのロゴマークが導入されました。

GOTSの発起メンバー4団体のひとつである「日本オーガニックコットン協会(JOCA)」より

 

いくつか、ピックアップして紹介します。

▼全工程をカバー&トレーサビリティー
GOTS認証は、原材料がオーガニックであるだけでなく、生地の生産・加工や保管・流通の全ての過程で環境的・社会的な基準を満たしていることが条件です。

一般的に、素材の調達から生産工程を経て消費者の手元に届く一連の流れを「サプライチェーン」といいます。

GOTS認証は、サプライチェーンのすべての段階の団体がそれぞれ認証を取得して、つながっていることを重視しています。
つながっていることで、元をたどれるからです。それにより、トレーサビリティー、つまり生産の透明性を保証することができます。

 

▼薬剤使用制限
GOTS認証には「せっかくオーガニックで栽培された原料繊維だから、それにふさわしい環境負荷の少ない製造加工をすべき」という発想がベースにあります。

そのため、糸や生地の染色・プリントに使える薬剤などが決められています。
日本国内でGOTS認証を取得したアイテムの多くはタオルやベッドリネン、ベビーアイテムで、衣料品の流通はあまり多くありません。

ピープルツリーでは、GOTS認証を取得した衣料品はインドでつくられており、認定基準を満たした染料を豊富に入手できるため、カラフルな色柄展開が可能です。

GOTS認証以外の認証では、オーガニックの原綿を一定量使えば、製品の製造加工方法は従来の方法でもいいという考え方もあります。オーガニックコットンの含有率や加工方法に制限が少ないので、表現のバリエーションが豊かで、商品展開もしやすいためです。

(そもそも、農産物として有機栽培の認証を取ったオーガニックコットンは、コットンの総生産量の1~2%といわれています。製品の製造に必要な量を確保するだけでも、かなり大変なことなのです)

 

▼社会的な基準
GOTS認証で最も特徴的なのが、「社会的な基準」です。
児童労働や強制労働、差別が禁止され、労働環境や安全性が守られていることが重要な基準として明記されています。

社会的な基準がある特殊性について、よくわかるエピソードがあります。
ピープルツリーでは、サプライチェーンの中で「販売者」として認証を取得しています。認証の更新のために、定期的に監査担当者が訪れるわけですが、日常的に製品を扱っていないオフィスにも当然やってきます。(コロナ時にはオンライン監査のことも)

あまり詳しいことは監査のルール上書けないのですが、オフィススタッフの労働時間や条件、非常時の避難経路が確保されているかなど、細かくチェックされます。

オーガニックコットンを「有機栽培されたコットン」というだけの認識だったら、畑ではないところで働く人の労働時間まで聞かれることに、「オーガニックと何の関係があるの!?」ビックリするのではないでしょうか?

GOTS認証が、製品に関わる人たちすべての安全と健康、すなわち「幸せ」を保証したいという認証だということが分かると思います。

これこそが、ピープルツリーが数あるオーガニックコットン認証の中で、GOTS認証にこだわる理由です。

2007年、インドのアシシ・ガーメンツは途上国の工場としては世界初のGOTS認証を取得。

 


\このブログのキーワードは、GOTS認証の “G” と9月の “9” で『G9』です/


 

どんな世界を目指しているの?

そもそも、なぜ、オーガニックコットンが必要なの?
一般的にコットンにはナチュラルな良いイメージがあると思いますが、実は環境問題や人権問題と、さまざまな課題を抱えています。
その現状についてはこちら>

コットンをオーガニック栽培にすることで、生物多様性や生態系が守られ、畑で働く人びとの健康も守られます。また、農薬や遺伝子組み換え種子を毎年買わずに済むので、経済的負担も減らせます。

その原綿を、環境にも人権にも配慮した生産方法で加工していき、素敵な商品に仕上げていく。

そうやってつくられた商品と分かっていたら、消費者は安心してお買いものをすることができます。いちいち、素材の安全性は? 生産背景は? これは誰かを傷つけるお買いもの?などと悩む必要がなくなります。それが、認証が持つ説得力です。

とはいえ、「認証があるから、いい商品」と思考停止になるのも、正しい姿勢とはいえません。(認証がなくても、素晴らしい取り組みをしている商品も世の中にあります)

それぞれの認証が掲げる基準は、どんな世界を実現させたいのか知ることができる大事な視点です。基準が明文化されることで、認証を得る組織が意識的に取り組むことを推進できます。

だからこそ消費者も、どんな認証なのか、何を大事にしているのか、「私たちが選ぶことで、何ができるのか」を積極的に知ろうとすることが、世界を変える第一歩です。

認証のあるなしに関わらず、「どこで、誰が、どんなふうにつくってくれたのか」を知るのは、自分と世界とのつながりを考える、大事な問いかけです。

フェアトレード専門ブランドとしてピープルツリーが守る「フェアトレードの10の指針」とGOTS認証は、目指す世界が似ています。

 

 


この世のすべての商品が、環境にも人にも配慮され、人間同士だけでなくほかの生き物や地球も相手にすべての関係性がフェアな生産背景を持っていたら。きっと、心から気持ちよい毎日を過ごせるでしょう。

基準やルールの先にある、理想的な世界を目指して。『ハチドリのひとしずく』のクリキンディのように、それぞれの立場でできることをやっていきませんか?

GOTS認証やフェアトレードの目指す世界に共感してくださった方は、ぜひGOTS認証のついている商品を手に取ってみてくださいね。

GOTS認証の付いた商品はこちら>>

金曜日

8

9月 2023

\23AW新作/ バングラデシュの手織りオーガニックコットン

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こんにちは。マーケティングチームのアユミです。
オーガニックセプテンバーのキャンペーンブログ第2弾は、バングラデシュの「手織りオーガニックコットン」についてご紹介します!

「手織りオーガニックコットン」完成までの道のり

今は毎シーズンの定番となっている「手織りオーガニックコットン」シリーズ。
実は、ここまでには長い道のりがありました。

その始まりは2006年ごろ。
当時、オーガニックコットン製品はほぼすべてインドでつくられていました。
その中で、手織り生地の生産者が多くいるバングラデシュでも生産したいという思いがあり
まずは糸からということで、バングラデシュでオーガニックコットンを栽培するプロジェクトが発足しました。

ピープルツリーカタログ 2007秋冬号での報告の様子

しかし、バングラデシュの気候の影響もあり
大雨や洪水で畑ごと流されてしまい、プロジェクトは軌道に乗せることができませんでした。

そこで今度は、オーガニックコットンの糸を安定して仕入れられる紡績メーカーを探すことに。

機械生産ではなく手織りのため、販売されている糸をそのままは使えず、特注でつくってもらう必要がありましたが、
ピープルツリーは大きなブランドではないため、糸を大量購入できる訳ではありませんでした。
この2点が取引のネックとなり、理解してくれる仕入れ先を探すのに時間がかかりました。

バングラデシュのフェアトレード団体の代表者たちがバングラデシュ国内の紡績メーカーのリサーチを重ね、
また、ピープルツリースタッフも現地に何度も足を運び、話し合いを重ねた結果
私たちの理念に共感し、小ロットの仕入れに協力してくれるバングラデシュのメーカーが見つかったのです。

製品を初めて販売できたのは、2016年。プロジェクト発足から、約10年の道のりでした。
そこからさらに7年経った2023年現在、手織りオーガニックコットンは、毎シーズンの定番として愛されています。

「手織り」の工程

糸を仕入れた後は、どのように生地がつくられているのか・・
バングラデシュの生産者パートナーであるタナパラ・スワローズの動画とともに、ご紹介します。
スワローズの工場見学に訪れたような気持ちで、ぜひいっしょにお楽しみください!

①糸をボビンに巻く
糸車をくるくると回し、染色の終わった糸をボビンに巻いていきます。
4人が並び、それぞれの糸車を回していますね。生地を織るためには、とても多くのボビンが必要なのです。


②ドラムに巻き取る
先ほどのボビンが、たくさんセッティングされている様子が見えますね。
つくりたい生地に必要な本数、密度、長さにしたがって並べ、ドラムに巻き取っていきます。
とても大きな糸車を回しながらも、糸が絡まないように注意して進めるのは、見ているだけでも大変そうです・・


③糸のセッティング
糸を1本1本、織り機にセッティングしていきます。
1本間違えただけでも織物にならなくなってしまうので、みなさまていねいに作業されています。
とても繊細なお仕事。織るまでの工程でも、たくさんの手仕事が積み重なっています

実はこの①~③までの工程が、織る工程の7割ほどと言われています。
セッティングにかかる手間は、生産する生地が大きなロットでも小さなロットでも、変わらないのです。

④織る
ついに、織る工程にたどり着きました!両手と片足を使って、織り進めていきます。
足は4本のペダルを使うそうです。(ジャカード機は1本。)「手織り」と言っても、全身で織られているのですね。

いかがでしたか?
手織りオーガニックコットン生地ができあがるまでの長い道のりを知り、私はお洋服を愛しく思う気持ちがさらに増しました。


\このブログのキーワードは、バングラデシュの『BA』です/


 

23AW新作のご紹介

生地が完成してから、裁断・縫製・出荷・検品と長い道のりを経て・・ついに私たちのもとに届いた23AW新作を、ご紹介します。

まずはタナパラ・スワローズでつくられた、手織りオーガニックコットン生地に手刺繍をほどこしたシリーズ。

手織り生地に、さらに一針一針 手刺繍されているアイテムたち。
ウィンターベリーをイメージしたフレンチノット刺繍が、袖口や胸元にほどこされています。
ちらりと目に入る時、さりげなく元気をくれる。自分だけのおまもりのように、気分をちょこっと上げてくれる。そんなシリーズだと思います。
生地の色は、エコホワイトとネイビーの2種類。
ネイビーは先染めした色をタテ糸に、白い糸をヨコ糸に使用していて、離れて見るとほんのりと光沢感があります。

手織りと手刺繍のぬくもりを、手に取って感じてみていただけるとうれしいです。
タナパラ・スワローズから届いた手織りオーガニックコットンアイテムはこちら


今シーズンの手織りオーガニックコットン、続けてご紹介するのは
バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツから届いた、手織りオーガニックコットンドビー生地のシリーズ。
手織りのオーガニックコットンを軽やかにまとうように着る。そんなリラックスした着心地のシャツです。
やわらかい中にも少しハリのある素材なので、袖口や首元のギャザーが綺麗に出ています。
さまざまなコーディネートに取り入れやすいシャツ は、夏以外のスリーシーズンに大活躍できそうです!
色は、エコホワイトとベージュの2種類。

小花とヘリンボーンのようなモチーフを、ストライプ状にデザインしたドビー織りの表情がユニーク♪
こちらもまた、ちらりと目に入るたびに、うれしくなるポイントです!

バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツから届いた手織りオーガニックコットンアイテムはこちら≫


バングラデシュの手織りオーガニックコットンの魅力が、みなさまに届いているとうれしいです。
できあがるまでの工程に思いを馳せると、お洋服を選ぶとき、身に着ける時、胸があたたかくなります。
ぜひ、永く愛せるお気に入りの1着を探してみてくださいね。

23AWの手織りオーガニックコットンアイテムはこちら≫

水曜日

6

9月 2023

オーガニックセプテンバーとは? オーガニックを選んでほしいわけ

Written by , Posted in ニュース

広報・啓発担当のヒロミです。
オーガニックセプテンバーのキャンペーンブログ1は、何故そもそもキャンペーンをするのか、「オーガニックを選んでほしいわけ」をシェアしたいと思います。

オーガニックを広めるためのキャンペーン

「オーガニックセプテンバー」は、オーガニックなものをもっと身近に感じて、広めていこうという、イギリス発のムーブメントです。

イギリスのオーガニック認証機関Soil Association(ソイル・アソシエーション)が主催で、農業・酪農従事者と小売店を中心に、主にオーガニック食品と農業に関する啓発活動として行われます。

ピープルツリーはオーガニックコットン製品のGOTS認証を、ソイル・アソシエーションから得ています。)

今年50周年を迎えるソイル・アソシエーションのキャンペーン画像

 

風船には、左から 「野性生物にとってより良く」 「おいしい食べもの」 「豊かな土壌」「本当の放牧」と書かれています。

オーガニックを広める目的は、右下のメッセージにあります。
「幸せな身体と心で世界を満たせるよう、力を貸してください」

 

オーガニックとは?

日本で「オーガニック」や「有機」という言葉を使うには、食品に関しては「有機JASマーク」の取得が法律で定められています。有機食品のJAS(規格)に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークをつけることができます。

農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類につけられています。 (農林水産省HPより)

 

「自然界の力で生産」には、遺伝子組み換え種苗や技術を使わないことも含みます。自然環境や生態系、将来世代に至るまで人体への影響力が未知のためです。

衣料品やコスメなどについては、日本では法律がありませんが、世界にはさまざまな認証機関があります。認証の基準は、国や組織によって異なりますが、それぞれに厳しい審査基準があり、それをクリアしたブランドやアイテムだけが認証を得られます。

もちろん、認証を取得していなくても十分に条件を満たしているものや、生産方法や環境負荷への配慮などさまざまに独自基準を設けてつくられたものもあります。

ピープルツリーも、有機JAS取得しているフード以外でも、化学的な農薬や肥料を使わずに自然のままに育てた作物を厳選しています。また、添加物も自然由来に限定し、合成着色料や保存料など家庭で使わないものは使っていません。

認証は1つの目安として、影響力を考えるためにも「どこで、誰が、どんなふうにつくったのか」を気にかけて選んでみてくださいね。

 

オーガニックで恩恵を受けるのは、誰?

調査によると、日本でのオーガニック野菜に対するイメージは「健康によい」「安全性が高い」が多いです。
(有機農産物と農薬に関する消費者意識調査2016より作成)

オーガニックであることは、実はもっと大きな意味を持っています。
「健康によい」「安全性が高い」の根拠となっていると思われる、「化学的な農薬や肥料、遺伝子組み換えを使わないこと」は、以下の効果もあります。

〈環境面〉
・土壌・水質が汚染されない
・生物多様性が保たれ、生態系が維持できる
・自然本来の生態に則しているので、作物も家畜も健康的に育つ
・気候が悪化したした時の影響が、慣行農業に比べて少ない
・慣行農業に比べて、温室効果ガスを大幅に削減できる
など

〈人〉
・食べる人に残留農薬・抗生物質などの影響が少ない
・働く人の健康が守られる
・農薬や化学肥料、遺伝子組み換え種苗、動物用薬剤などを買う経済的負担が減る など

慣行農業&畜産からオーガニックにすることで、生態系が豊かに。 生物多様性を守ることは、温暖化対策になります。

 

大事なのは、食べる人・使う人=「消費者」にとっての健康だけではありません。「生産者」の健康も、もちろんのこと。

この世界は、さまざまな生きものが影響しあいながら、共生しています。そうした生きものたちと、それらが生きる自然環境を合わせて生態系といいます。つまり「地球」全体の健康も一緒に考える必要があるということです。

人間も生態系の内側にいます。ほかの生き物の存在価値を、人間にとって役に立つ・立たないだけで判断してはいけない理由がここにあります。

生態系の仕組みの中で、人間に見えていない部分がどれだけあるでしょう。全部を分かった気になって、自分たちの利益だけを考えた行動の結果が、環境破壊であり絶滅危惧種の急激な増加です。

生物多様性は、ただ生きものの数や種類が多ければいい、ということではありません。関係性が複雑であることが、全体の調和や再生力につながります。

オーガニックの考え方は、生産~消費に至るまでに携わる人々の関係性の公平さ、物流や貿易の仕組みの公正さ、すべての生命や環境・資源がより良い状態であるよう配慮するなど、フェアトレードにも通じるところがあります。目指している世界が、「みんなが健康=幸せに生きられる」という点で共通しているからだと思います。

 

人間の健康=地球の健康

私たちは、健康は個人の問題と考えがちです。しかし自分が健康であるためには、個人の努力だけでは成り立ちません。

食べるもの・身につけるものの品質や、それが育つ土壌、水、えさ、使用する薬剤など、生育環境も間接的に影響してくるということは、簡単に想像できると思います。

また、暑すぎる夏にぐったりしている今、気温や湿度などの気候が私たちの健康に影響することも、心の底から実感できると思います。

人と地球は一体。人の健康=地球の健康、つまり私たちの健康は気候変動や生物多様性、環境破壊などさまざまな問題と深くつながっています。

こうした考え方を「プラネタリーヘルス」といいます。


\このブログのキーワードは、プラネタリーヘルスの『PH』です/


 

自分を独立した存在だと思っていると、環境問題や社会問題は遠い、他人事に感じられるかもしれません。けれど、自分がモノや人を通じて世界や地球とつながっている感覚を持つと、身近に感じられるようになってくると思います。

国連食糧農業機関(FAO)は、2011年に「オーガニックであることは、地球温暖化の緩和と適応に貢献する」と言及しました。

食と農のあり方を変えることは、実はエネルギー問題に取り組むよりも地球温暖化に対して効果的なインパクトがあるとも試算されています。

毎日楽しむコーヒーや紅茶、お気に入りのタオルやお洋服。
オーガニックなアイテムを選ぶことは、人と地球の健康のために、私たちにできる身近なアクションです。

いきなり全部を変えたり、大きな変化(結果)を望むことは、途中で続かなくなる可能性もあります。
できることからちょっとずつ、楽しんで! が、持続可能性のコツだと思います。

ピープルツリーには、小さなきっかけがいろいろあります。
ぜひ、オーガニックセプテンバーのこの機会に、お気に入りを見つけてくださいね。
そして、お友だちや家族にも広めていただけたら嬉しいです。

「幸せな身体と心で世界を満たせるよう、力を貸してください!」

 

オーガニックアイテムはこちら≫

水曜日

30

8月 2023

お買いものでできる社会貢献を。
英国V&A(ヴィクトリア・アンド・アンバート博物館)とのコラボレーション秋冬新作に、初の手刺繍アイテムが登場!

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こんにちは。
まだまだ暑さが残っている毎日ですが、おしゃれは季節を先取り、早くも2023年秋冬新作アイテムの発売がスタートしました。
みなさんはもうチェックされましたか?

ロンドンのヴィクトリア・アンド・アンバート博物館の正面玄関

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)は、世界有数のアート、デザインとパフォーマンスのミュージアムです。1852年に芸術を身近なものとするためにヴィクトリア女王即位中にロンドンに設立されました。

現在ではデザインを通して生活を豊かにすることを使命として、想像力をかきたて、新発見や学習ができる場所となっています。145あるギャラリーにはテキスタイル、陶磁器、彫刻や写真などの装飾美術が展示されています。

花と幾何学の組み合わせが美しい「コレット」柄


まずご紹介するのは「コレット」柄。原案となった1909年の内装用に綿布で描かれたプリントは、20世紀初頭の英国デザインの特徴的な様式美を今に伝えています。
作者は不明ですが、アーツ・アンド・クラフツやアール・ヌーヴォーの連続した図案が持つ普及の美しさをたたえ、ピープルツリーによって秋らしいあたたかい色調で再現されました。

初登場!手刺繍のアイテム

V&Aのコラボレーションではこれまでにさまざまなプリントアイテムを展開してきましたが、今シーズンは、初めて刺繍によってモチーフのデザインを再現したアイテムが2点登場。
オーガニックコットンを手織りした生地に手刺繍をほどこした、特別感あるアイテムに仕上げました。


V&A 手織りオーガニックコットンコレット柄手刺繍ブラウス
花のモチーフのアウトラインを刺繍で表現し、ゆったりとしたシルエットのシャツの前身頃全体にほどこしました。
シャツ衿できちんと感がありながら、ドロップショルダーなので着心地がラクなのもポイントです。


V&A 手織りオーガニックコットンコレット柄手刺繍スカート
裾まわり全体にほどこされた手刺繍の花のモチーフが目を惹くスカート。
秋を彩る華やかなコーディネートの主役に。


この美しい手刺繍はバングラデシュの女性によって、1点1点仕上げられました。
同じ柄でも、ステッチの種類や糸の配色により、多様で魅力的なデザインが生み出されます。

V&Aコラボレーション ウエアはこちら>

ブロックプリントの雑貨

コレット柄をブロックプリントによって再現したアイテムも同時に登場しました。
同じデザインソースでありながら、技法によって表情が異なるものも手仕事によるコラボレーションの魅力のひとつ。
インドの職人により、新たに手彫りしたブロックを使ってハンドプリントされています。

ブロックプリントのアイテムは「コレット」柄以外にも「フルール」、「ニニ」の3柄があります。

流れるようなラインが優美な「フルール」柄

グリーンとピンクの繊細な色合いで再現されたこの柄は、V&Aが所蔵するリンゼイ・フィリップ・バターフィールドが1904年にデザインしたフラワー柄に基づいてつくられました。
アーツ・アンド・クラフツの装飾的で様式化された美学に、アール・アンド・ヌーヴォーらしい流れるようなラインを取り入れた優美なパターンをお楽しみください。

新鮮なカラーで再現した、フラワーモチーフの「ニニ」柄


緑と青のさわやかな色調で再彩色されたこの柄は、V&Aが所蔵するリンゼイ・フィリップ・バターフィールドが1902年にデザインしたフラワー柄に基づいてつくられました。
当時英国の主要メーカーのほとんどに図柄を提供していたバターフィールドは、アール・ヌーヴォーの連続する図案を壁紙や織物、プリント生地などで表現し大きな成功を収めています。

今シーズンは、これら3柄を使用した4種類の雑貨アイテムを展開します。


V&A ブロックプリントコットンショルダーバッグ
コロンとしたシルエットがキュートな新型のショルダーバッグ。
開口部はひもで絞って巾着のように閉じられます。


V&A ブロックプリントコットンサコッシュ
表側はスナップボタンつきの収納、裏側にもふたつのポケットがついています。
長めのショルダーは調節可能で、斜めがけもできます。


V&A ブロックプリントコットンカードケース
中はカード2枚分のスリットと、ボタン留めのフラップがついた小銭入れ、ポケット1つとキーリングがついています。


V&A ブロックプリントコットンハンカチ
ハンカチとしてだけではなく、お弁当箱などを包んだり、ランチョンマットにしたり。
ちょっとしたプチ・ギフトにも喜ばれます。

V&A コラボレーション 雑貨はこちら>

このアイテムを届けてくれたのは


手刺繍がほどこされたウエアのつくり手
タナパラ・スワローズ/バングラデシュ
手織りや手刺繍、縫製などの手仕事を活かした衣料品を生産しています。
1971年の独立戦争時に多くの男性が虐殺された村で、女性たちが技術を身につけ自立できるよう支援するために誕生しました。
フェアトレードの収益で、貧しい家庭の子どもたちが無料で通える学校の運営や女性のための研修が行われています。

ブロックプリントがほどこされた雑貨のつくり手
サシャ・ハンディクラフト/インド
西ベンガル地方やオリッサ地方を拠点とする100以上の小規模生産者グループを支援する非営利団体です。
ピープルツリーは彼らの伝統技術を最大限に生かし、現代的なデザインを生み出そうと職人とともに取り組んでいます。
サシャ・ハンディクラフトでも村に住む職人の技術向上プログラムを実施しており、ピープルツリーとともに技術訓練やデザインの提供、経済的なサポートなどを行っています。

お買いものでできる社会貢献を

フェアトレード団体における活動を、単なる生産にとどまりません。
つくり手の経済的自立だけではなく、家族の健康や、コミュニティにおける教育、福祉なども支援しています。
環境に配慮した生産方法が地域の暮らしを守っています。

フェアトレードのお買いものをすることは、そうしたフェアトレード団体のさまざまな活動を応援することにつながります。
つまり、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられたグローバル目標を達成するための具体的なアクションとなります。

ぜひ、フェアトレードのおしゃれな服やかわいい雑貨、おいしい食べものを選ぶことで、「世界をより良くする」アクションを楽しんでください!

V&Aコラボレーションアイテムはこちら>
2023年秋冬の新作はこちら>

水曜日

9

8月 2023

おうちで気軽に楽しめる、ミルク出しコーヒーのススメ

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8月も半ばを過ぎました。
が、暑いですね。

2023年の夏とまだまだ付き合っていかねばならないなか、
カンカンの夏を少しでも快適に過ごすべく、おすすめしたい商品があります。

それは、
水出しコーヒー(フェアトレードコーヒー・水出し・有機ペルー)

水出しならではの透き通った味。それでいてコクが深く、クリアな味わい。
暑い屋外から帰宅したときや、気分を変えたいタイミングで、ほっと一息。
ゆっくり味わうと、スッキリ汗が引くように暑さから解放される気がします。

我が家では常飲しているのですが、
水出しのみでなく、ミルクで抽出する “ミルク出し” がおいしいらしいということで、
さっそく試してみました!

簡単!ミルク出しコーヒーのつくり方

用意するものは、
フェアトレードコーヒー・水出し・有機ペルー 1袋
・牛乳 500ml(500~800ml:お好みで調整ください。)
・牛乳の容量プラス100mlのボトル

つくり方もとってもカンタン!
①お手持ちのボトルに水出しコーヒーのコーヒーバッグを1袋入れます。

②お好みの量の牛乳を注ぎます。

③あとは、冷蔵庫で8時間 抽出されるのを待つだけ。

夜、眠る前にセットすると
朝にはおいしいミルク出しコーヒーができあがります!

8時間後、抽出されたミルク出しコーヒーの味わいは、包容力のある大人のコーヒー牛乳というかんじ。

水出しコーヒーに牛乳を加えると、シャープな後味がのこるクリアな味わいのアイスミルクコーヒーに仕上がりますが、
ミルク出しコーヒーはそれとは異なり、まろやかでミルキーな甘みをまとったやさしい味わいに。
お好みでお砂糖やハチミツを加えて、甘さをプラスしてみても〇

(水出しでつくったコーヒーは、冷蔵庫に保存し、24時間以内にお飲みくださいね。)

水出し or ミルク出しコーヒー

豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクなどなど、工夫次第でまだまだバリエーションが広がりそう。
水分量や抽出時間を調整して、味わいの変化を愉しんだり
お好みのテイストを探してみてください!

夏のリフレッシュタイムに、ほどよい涼をもたらせてくれる水出しコーヒーのご紹介でした。

▼水出しコーヒーはこちらから

水曜日

26

7月 2023

下半期に向けて。2023年の前半のふり返りとお客さまアンケートの結果ご報告

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広報・啓発担当のスズキです。

2023年もあっという間に後半に入りました。

今年は5月はじめに新型コロナの5類移行に伴い、生活がまた急速に変化。目の前のことに追われてしまい、いつにも増して時間が経つのが早かったような気がします。
ちょっとタイミングが遅いかもという気もしますが、立ち止まって前半を振り返ってみたいと思います。

リジェネラティブについて考える

5月といえば、フェアトレード月間。
今年の5月は3年ぶりに対面でのイベント&オンライン配信も行うハイブリッド開催ができました。

フェアトレード月間についての詳細はこちら 

その様子はアーカイブ動画でご覧いただけます。

「未来を創る、フェアトレードの暮らし ~商品ラベルで選んでみる~」

今年の世界フェアトレード・デーのテーマは「Reimagining the Economy: Regenerative
Businesses for the Future(経済の仕組みを見直す:未来のための、再生可能なビジネス)」でした。

「Regenerativeリジェネラティブ」を言葉としては聞き慣れなくとも、「あまり良くない状況での現状維持ではなく、今よりも良くする“再生”を目指そう」というメッセージは、多くの人にとってピンと来たのではないでしょうか。

私個人としては、イベントのためにリジェネラティブについていろいろと調べるようになってから、ピープルツリーとはまた別のコミュニティの中でもよく耳にするようになりました。一度アンテナが立つと情報キャッチの精度が上がるものですね。

転換期にある気づき

3年近いコロナ禍を経て、以前の暮らしが戻りつつありますが、「全く同じ状態」ではなく。何が自分にとって大事だったのかを見直して、新しい生活様式として取り入れ直した方も多くいらっしゃると思います。

私も、ジャンルの異なる学びをしているのに「昔の人の知恵」「生態系(エコシステム)」「人と自然との共生」など、共通するキーワードが頻出して、ビックリ。以前から言われていたことのはずですが、その重要性を今だからこそひしひしと体感するのです。今、何か大きな原点回帰のさなかにいるんだ!という実感があります。

効率を重視して、無駄としてそぎ落としていったものの中にこそ、本質的に大事なことがあったのではないか、と多くの人が気づき始めているのではないでしょうか。
「見直す」「取り入れ直す」は、まさにリジェネレーションの「RE=繰り返し、再び」に通じるところがあります。

問題解決するのには、何か劇的で斬新な方法や技術開発が必要?

実は「時代の最先端」と思ったことも、昔から言われてきた伝承や知恵を、科学技術の進歩でやっと立証できただけであったり、見える化しただけなのかもしれないと思うのです。

なので問題解決に有効なのは、短期間で効率よく一見効果的なことではなく、俯瞰して世の中の仕組みを捉え、本質的な取り組みを地道に行っていくことなのでは? 急がば回れ、です。

フェアトレードが大事にしていることに派手派手しいことはなく、「10の指針」を見ても当たり前のことしか言ってないように感じられるかもしれません。

 

その「当たり前」が、この世の中で、どれだけの言い訳を理由に実現できていないのか。

地道に森の再生に取り組んでいる方のお話を聞いていてハッとしたのが、「経験なき知識で判断されたことは、必ず別の問題を生み出す」という言葉でした。現場を知らない頭でっかちな判断を下すと、見えていない(認識されていない)仕組みによる作用が働いて、想定外のことが起こるということです。

今は簡単にネット検索ができるようになり、実際に自分で試してみるという面倒な工程を経ずとも、正解に最短でたどり着くことを良しとする風潮があります。タイパ(タイムパフォーマンス)、コスパ(コストパフォーマンス)という言葉に表れていると思います。

そんなご時世に手仕事をするなんて、時間も手間もかかって無駄?

いやいや、この地道な活動こそ経験の積み重ね、社会を変革するパワーが潜んでいるのだと改めて思えました。
手を動かし、顔の分かるやり取りを大切にし、1つ1つ手ごたえを感じながら、試行錯誤で進めていく。そこにこそ希望が生まれてくると思います。その時お客さまのお声は、試行錯誤の大事な糧となります。

アンケートに寄せられたお声

5月のフェアトレード月間のアンケートにご協力いただいたのは、1808名のみなさま。ありがとうございました!

いくつか結果を共有したいと思います。

フェアトレードを知ったきっかけの上位3つは、ピープルツリーをはじめとするお店や商品でしたが、注目すべきは「知人や家族から」も200件以上寄せられていること。

さまざまな社会課題を知って、フェアトレードが必要であると気づいたとき、多くの方が「私に何ができるだろう?」と考えるでしょう。そんな時、ぜひ「情報発信」をしてほしいと思います。

フェアトレード商品や参加したイベントの感想でもいいですし、関心を持ったきっかけでも、何でもいいのです。あなたのアクションが誰かのヒントになります。

身近な人に響かなくてめげることもあるかもしれませんが、SNSだったら遠くで誰かが共鳴してくれるかもしれない。「フェアトレードを広める」は、10の指針にも入っている大事なアクション。すぐにやめてしまわずに、ぜひご自分のペースで続けてほしいです。

「生産の過程」以外で多かったのが、「素材の特徴」と「使用例・コーディネート例」でした。その商品を使う・身にまとう暮らしをよりリアルに想像するための情報が求められている、ということかと思いました。

ちなみに「素材」に関しては、「ふだんのお買いものをする際に何を大事に選んでいるか」という質問に対しても、食品・雑貨・ファッションすべてのカテゴリにおいて、上位に来ていました。

個々の商品ページやWEBサイト、SNSでの情報発信を充実させていこうと思います。

アンケートの回答項目の中に該当するものがなく、「その他」もなかったので、回答しづらかったというご意見もいただきました。今回は敢えて1択にしたのですが、多くの方を戸惑わせてしまったことをお詫びします。そしてとても真剣にアンケートに取り組んでくださったことに感謝いたします。

自由記入欄にいただいた内容は、こんな感じでした。

 

商品に関するご要望


欲しいアイテム(復活のご希望も)や、デザインへのご要望などが多く寄せられました。
身長の低い方と高い方とで、丈感に関するご意見が正反対になるように、全てのご要望にお応えするのは難しいのですが、社内で情報共有しています。

 

生産者さんに関すること


手仕事の商品を通じて、みなさまがつくり手を身近に感じてくださっている様子が伝わってきました。嬉しいです!
コロナ禍は本当に試練で、今もその影響は続いているのですが、みなさまの応援と共に乗り越えていきたいです。
フェアトレードによる暮らしぶりの変化など、現地の様子をより分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

ピープルツリーへのメッセージ


あたたかなメッセージをたくさんいただき、ありがとうございました!
長年にわたってご愛顧いただいた方も、チョコレートだけでなく洋服も販売しているブランドなんだと最近知ってくださった方からも、応援のお気持ちを受け取りました。
とても励みになります。

 

改めて、たくさんのご意見とご期待をありがとうございました。

今後のものづくりや情報発信に役立てていきたいと思います。