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ピープルツリーの日々のこと

Safia’s Journal Archive

木曜日

4

10月 2018

「ピープルツリー」創設者サフィア・ミニーが
労働搾取問題の解決に影響力のある企業家の第9位に選出!

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イギリスの現地時間で9月26日の夜に発表された「2018 Annual UK Top100 Corporate Modern Slavery Influencers' Index」において、ピープルツリー創設者のひとりであるサフィア・ミニーが、現代の労働搾取問題の解決に影響力のあるイギリスの企業家として栄えある第9位に選出されました。

「Modern Slavery Influencers' Index」はBREとSustain Worldwideが共同で発表している指標。現代における奴隷制度と労働搾取の問題を解決させるための影響力のある人物を、イギリスで事業を行う企業、メディア、学会などから選出し、今回が初めての発表となりました。

サフィアは、日本で1991年に環境・貧困問題に取り組むNGO「グローバル・ヴィレッジ」としての活動をはじめ、フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」を展開する日本の「フェアトレードカンパニー株式会社」とイギリスの「People Tree Ltd」を設立しました。2015年に「ピープルツリー」での活動を非常勤取締役として継続しつつ、イギリスのエシカルシューズブランド「Po-Zu」のマネジング・ディレクターに就任し、活動の場を広げています。サフィアはこれまでに、2004年にシュワブ財団により「世界で最も傑出した社会起業家」のひとりに選出され、2009年にフェアトレードとファッション業界への貢献が認められ、イギリス政府より大英帝国勲章第五位(MBE)を受勲しています。

今回、日本とイギリスの組織を率いて、ファッション産業にまつわる問題意識を広めることと、エシカルかつフェアトレード・ファッションの普及に力を尽くしてきたことが評価されました。

サフィアのコメント

奴隷のような強制労働が現在もあることを知らしめ、無くそうという運動の一環として、影響を与えていると認められたことを、とても光栄に思います。私たち誰もが人としての尊厳を守られるよう、正義と良識のために立ち上がって声を上げなければなりません。

私にとってこれは、30年にわたる世代を超えた家族との個人的な旅でもありました。父方の曾祖母がその人生の中で砂糖のプランテーションでの強制労働を経験していたことを知り、私の活動の原点である情熱と怒りは、労働者が意見を言う事を許さず、抗うことができない彼らへの労働力の搾取や虐待すら厭わない暴力の上で、世界の社会活動が存在していることを知ったことから始まります。

途上国では法律がほとんどが機能しておらず、民間の治安部隊や警察はどちらもたいてい腐敗しています。
人身売買や児童労働、強制・奴隷労働の犠牲になる人びとを守る決まりは機能せず、彼らは避難できる場所があることすら知りません。フェアトレードやエシカルを理念としたビジネスが経済的に成り立つということを証明することに、私は生涯をかけています。

奴隷・強制労働について、誰もが「なんて酷い、人として恥ずべきこと!」だと思うでしょう。
しかし、そう言っても自分の知らない内に明らかに安すぎる、不当な労働による商品やサービスを買い続けています。商品を選べる立場の人、商品の背景を調べることができるのに調べずに安い物を購入し続けている人は、もはや無意識に罪に加担していることになるでしょう。

私たちはフェアトレードやエシカル・ブランドのアイテムを購入し、支援するという選択肢があります。
そうすることで、虐げられている人びとがフェアなトレードの場に立つことができるようになるのです。

これは良識ある消費者の権利を行使することでもあります。
そうすれば、「ピープルツリー」や「Po-Zu」のような社会問題の解決に取り組むファッションブランドが活動を広めることができるのです。

今こそ、国際貿易における取引の方法を徹底的に見直し、改善する必要があります。
労働者や下請けの職人たちに、地域の物価に見合う必要な生活賃金が支払われているという信頼できる証拠がない企業には、輸入を規制することも有効だと思います。世界中の多くの人々が、フェアトレードやエシカル、オーガニックの推進運動への関心を広げ、誰もが参加できる仕組みを作るために休みなく働いてきました。
今、私たちは、イギリスやその他の政府に、効果的な政策を求めます。

※ 「2018 Annual UK Top100 Corporate Modern Slavery Influencers' Index」の全ての順位は、www.MSA4Construction.com/Top100Index2018Rankings/ でご覧ください。

毎日のお買いものに「フェアトレード」を

サフィアの活動は「普段のお買いもので、フェアトレードやエシカルファッションを選ぶこと」を提唱しています。

一人でも多くの方が実際にフェアトレードのアイテムを手にとっていただけるように、フェアトレードカンパニー株式会社の「ピープルツリー」では、10月4日(木)から10月8日(祝・月)までの期間中、商品を10%オフでお買いものいただけるキャンペーンを行います。

通販のお買いものはこちらから >

フェアトレードカンパニー株式会社は卸販売も行っております。OEM製品やオリジナルノベルティの製作も承ります。お取引きをご希望の方は、ぜひお問合せください。

水曜日

31

12月 2014

Thank you for your support - Happy New Year 2015

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こんにちは。サフィアです。

2014年もあと数日。
今年もピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジを応援していただき、
ありがとうございました。

2014年の活動で思い出すのは、4月の「Fashion Revolution Day」のキャンペーン。
昨年バングラデシュで起こった縫製工場のビル崩壊のような悲惨な事故を繰り返さないため、
ファッション産業を変えようという国際的なキャンペーンに参加し、日本とイギリスで
イベントを実施しました。

また、5月と11月に、ピープル・ツリーの生産者パートナーである
バングラデシュ「タナパラ・スワローズ」のサントさん、インド「タラ・プロジェクト」のムーンさんを
日本に招き、フェアトレードがどのように現地で人びとの生活を変えているのかを伝えました。

生産者パートナーに仕事の機会を提供し続けることは簡単ではありません。
私たちは、フェアトレードの大切さを広めるとともに、さらに魅力的な商品をつくって、
より多くのお客さまに気に入っていただけるよう努力していきます。

ぜひ私たちに、商品についてのご意見やアイディアをお寄せください!
気に入った商品やその生産者のストーリーを、お友だちに広めていただければ幸いです。

2015年の世界フェアトレード・デーのテーマは「Be the Change!」(変化の担い手になろう)。

みなさまが、ピープル・ツリーのチームといっしょに、世界を変えることに
参加していただければうれしいです。

ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジ代表
サフィア・ミニー

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火曜日

16

12月 2014

Have a REAL Christmas!

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みなさん、こんにちは。
サフィアです。
街はクリスマス一色ですね。

ロンドンのなかでも、私がわくわくするのは、
オックスフォード・ストリートのイルミネーションとデコレーションです!
この季節にロンドンにいらっしゃる機会があれば、おすすめします。

私は、本当のクリスマスが大好きです。
モミの木に、キャンドルを飾って、手作りのクリスマス・ビスケット……。
幼い頃から私のクリスマスに欠かせないものです。
そのように育てられたのは幸運だったと思います。

私の祖母はスイスで本屋を営んでいましたが、
クリスマス・イブは一日中、プレゼントの包装に追われた後、
飛行機で私たちのもとにやってきました。
まさに、私たちのサンタでした!

今ではクリスマスの本来の意味は失われてしまい、
家族や友達とのパーティーの準備であわただしく、
大切なことが忘れられています。

私たちピープル・ツリーにとって大切なことは、
人と地球を第一に考えることです。

フェアトレードが経済的に不利な立場にある人たちに仕事をもたらし、
コミュニティの力を高めるということを明らかにします。

フェアトレードによって得た資金は、
学校の運営や浄水プロジェクトやサステナブルな生産方法のために
使われています。

私は23年前に、エシカルな消費者のひとりとして、
ピープル・ツリーを始めました。

当初からフェアトレードの生産者団体のなかでも、
環境問題と女性支援を中心に置いた団体と
仕事をしたいと思っていました。

ピープル・ツリーのアイテムはずっと
ナチュラルでオーガニックな素材を使い、
手編みや手織り、手刺繍といった手仕事を活かしています。

このような技法は、地方や不便な地域に生活の糧を生み出しています。
女性は子どもたちの世話をしながら、
しっかり生計を立てて将来の意思決定をすることができます。

今年のクリスマス、みなさんは何をプレゼントしますか?
あなたの大切な人をハッピーにして、
それと同時につくった人たちに生きる力を与える、
そんな2倍にも3倍にもハッピーが増えるプレゼントを
選べたら素敵です。

今年のクリスマスは、ぜひ世界中のみんなにとって、
お祝いになるようなムーブメントに参加してください。

あなたの写真に、#PeopleTreeRealChristmas のハッシュタグをつけて、
FacebookやTwitter、Instagramにアップしてください!
私もアップするので、ぜひReal Christmasをシェアしましょう。

今年もみなさんにとって、
サステナブルで素敵なクリスマスになりますように。

助けが必要な人には手を差しのべたり、
家族な大切な友人と過ごすのも素晴らしい時間です。

クリスマス・プレゼントの選択肢として、
ピープル・ツリーのフェアトレードアイテムを
選んでくださったらうれしいです。

※ オンラインショップでは、12/18(木)AM 9:00までのご注文で、クリスマスイブまでにお届けします。

※ ピープル・ツリーの直営店(自由が丘・モザイクモール港北・東武池袋)では、12/25(木)まで、無料でラッピングを承ります。
  さらに¥5,000以上お買い上げで送料無料!

Love, Safia x

金曜日

16

5月 2014

大阪でURBAN RESEACH DOORSに行きました!

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こんにちは、サフィアです。今、日本に戻ってきています。

わたしは日本でピープル・ツリーのアイテムを
販売しているショップを訪ねるのが大好き。
お店がとても美しくデザインされていて、
キュレーションされているからです。

そうした全国展開しているショップのひとつに、
「URBAN RESEACH DOORS」があります。
ここのお店のインテリアと置いている商品のデザイン、
品質は素晴らしいです!
ピープル・ツリーの商品は食品の販売からスタートして、
2014年の春夏コレクションからは洋服の販売もはじまりました。

開店前に、URBAN RESEACH DOORSの喜多さんが
わたしたちとロサンゼルスから来たドキュメンタリー映画「The True Cost」
撮影チームにお店の中を案内してくれました。

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ロンドンと日本のファッションは根本的に違いますが、
どちらの国でもピープル・ツリーのお客さまはオーガニックや自然素材、
ハンドメイドの服の良さを評価してくださっています。

わたしとフォトグラファーのミキは
URBAN RESEACH DOORSの喜多さんと福田さんに、
日本の夏のスタイルを教えてもらいました。

店長の福田さん(左)と一緒に

店長の福田さん(左)と一緒に

このゆったりしたパンツがとっても気に入りました!
ハイヒールとオーガニックコットンのスリムなベストと合わせて
コーディネートしたいです!

案内してくださったURBAN RESEACH DOORSの喜多さん(左)とミキ・アルカルデ(右)

ミキは、ステテコが気に入ったようです。
日本の暑い夏に履く、伝統的なアイテムだったものが、
鮮やかな色とかわいいプリントで新しいトレンドになっています。

お忙しい中案内してくださったURBAN RESEACH DOORSのみなさん、
本当にありがとうございました!
とても楽しく、勉強になる訪問でした 🙂

金曜日

9

5月 2014

明日は「世界フェアトレード・デー」

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こんにちは、サフィアです。
写真に一緒に写っているのは、バングラデシュ生産者団体「タナパラ・スワローズ」のサント・ハクさんです。
明日10日(土)の都内で行われるIID 世田谷ものづくり学校、ピープル・ツリー 自由が丘店でのイベントと、
11日(日)の大阪・あべのハルカスで行われる「世界フェアトレード・デー in 大阪」に出演します。
それぞれのイベントについてはこちらをご覧ください。

私は、明日の「世界フェアトレード・デー」のイベントのために今日から東京にいます。
今回の私の来日に合わせて、現在制作中のドキュメンタリーフィルム『The True Cost (真実の価格)』の制作チームがアメリカから合流しています。

このドキュメンタリーは、グローバルなアパレル産業が人と地球に与える影響を追ったものです。
この数十年の間に衣料品の価格はどんどん下がっていますが、その一方で人や環境への負荷はどんどん高まっています。2013年に起こったバングラデシュの衣料品工場「ラナ・プラザ」の崩壊事故をきっかけに、多くの人が衣料品がどのようにつくられているのかを知りたがるようになりました。

アメリカのドキュメンタリー制作者、アンドリュー・モーガンは仲間と共にこのストーリーを世に送り出そうとしています。

アンドリューは、ラナ・プラザの事故で家族を失った少年二人の写真を見て、グローバルなアパレル産業について知りたいと考え、あらゆる文献を調べました。そして次第に、ファッション産業が現在の状況に至るまでの道のりをたどることになったのです。明らかになった事実はとてもショッキングで、彼はそれをドキュメンタリー「The True Cost」で伝えようと決心したのです。

アンドリューと仲間たちは、資金調達サイトのKickstarter(クリエイティブなプロジェクトに対してクラウドファンディングで資金集めを行う手段を提供する企業)を通じて制作資金を集めました。現在撮影が進行中のこのドキュメンタリーで、私たちはファストファッションの本当のコストを知ることになるでしょう。この作品は、ファッションが人と環境に与えている真のコスト-苦しんでいる人や環境破壊のコストが服の価格タグには反映されていないこと---を明らかにしようとしています。

アンドリューはまた、この作品で解決策も示そうと考えています。私は、インタビューされるエシカル・ファッションのリーダーの一人に選ばれたのです。アンドリューのチームは先月、私と一緒にバングラデシュを訪れてフェアトレードの生産現場を取材しました。日本での取材は、世界フェアトレード・デーのイベントでフェアトレードを広める活動やピープル・ツリーの商品開発の現場などにフォーカスします。

ドキュメンタリーの公開は、2015年3月の予定です。楽しみにしていてください!

「この作品は、単に問題を強調するだけでなく、誰もが日々の生活の中で参加できる本当の解決方法に光を当てようとしています。僕たちのゴールは、消費者の行動が企業や政府の意思決定に影響を与えられるようになること。僕たちが今歩いている道はサステナブルではないのです。でも今ここにチャンスもあります。未来のために新しい前例を作り出すことができるのか、まさに正念場だと思います」---アンドリュー・モーガン

See You Tomorrow !

火曜日

11

3月 2014

失われた機会:未曽有の震災被害と原発事故から3年

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こんにちは、サフィアです。
3年前から今までを振り返り、日本の未来について私の考えをつづってみました。

■ 3年前と今

あの日私は東京のピープル・ツリーのオフィスで打ち合わせ中に地震に遭い、
外に飛び出して同僚のマサコにしがみつきながら電柱や電線、建物が激しく揺れるのを見ていました。
アスファルトの道路でさえ、まるで映画のように地割れを起こすのではないかと思いました。

東京では道路が崩れることはありませんでしたが、東北ではそれが起こってしまいました。
津波で2万人近くの人が亡くなったばかりでなく、福島の原発ではメルトダウンにより大量の放射性物質が大気に放出されました。
私のような在日外国人たちは次々と日本を離れ、数日後、外出時に放射性物質から身を守るために
レインコートを着るようにというニュースが流れました。
放射性物質は、日本各地で農地から都市まで広大なエリアに降り注ぎ、今日ですら汚染された水が海を汚し続けています。

政府は放射能による健康被害を否定していますが、信じる人はいません。
子どもを持つ若い家族の中には他の地域に移った人もいますが、
移転することのできない人たちはどうすればよいのでしょう?

■ 日本の再建

3年前の悲劇は、奇しくも日本の人びとが無私の思いやりにあふれていることを
世界に知らせ評判を高めることになりました。
その時の日本には、エネルギー政策をグリーンテクノロジーや再生可能エネルギーにシフトし、
そこで雇用を生み出しサステナブルな新しい経済を創り出す選択があったかもしれません。
しかし現実には、安倍首相はエネルギー政策の方針をあいまいにしたまま
日本の原発をアラブ首長国連邦やトルコに輸出しようとしています。
日本がエコロジカルなエネルギーにシフトするにはもう遅すぎるのでしょうか?

■ 信頼、透明性と説明責任

放射能汚染の影響や安全性、復興予算の使い道などについて、政府を信頼している国民はあまりいません。
データのねつ造や不適切な予算の使い道に関するスキャンダルが次々と明るみに出るたびに、
国民の健康や食べ物の安全性よりも企業の利益が優先されていることに人びとは失望し怒りをあらわにしています。
放射能が土地や海を汚染したために家も仕事も失った人たちの精神的苦痛に対して、
東京電力から支払われる賠償金が最大でも年わずか120万円で5年間のみ、ということが認められてしまうなら。
いったい本当の正義というものはどこにあるのでしょうか?

■ 未来に向けて

方向転換をするのに遅すぎるということはありません。
一昨年導入された再生可能エネルギーの新しい買取制度によって、
多くの小規模の事業者が再生可能エネルギー産業に参入しています。
太陽光発電設備があちこちで建設され、発電可能量は制度開始から1年余りで90%も増えていますが、
それでもまだ全電力量の2%未満を占めるにすぎません。
これらをさらに促進したりエネルギー効率を高めることに日本政府は投資や補助をして
再生可能エネルギーの普及に本腰を入れるべきです。
そうすれば貿易赤字を減らし、未来の世代のために持続可能な経済をつくることができます。
海外での日本の貢献は、原発ではなく廃炉技術を売り込むことにシフトすべきでしょう。

津波の被災地では、いくつものソーシャルビジネスや草の根の運動が生まれています。
ピープル・ツリーが設立を支援した「南三陸まなびの里~いりやど」も、
もっとも大きな被害を受けた地域のひとつで生まれました。

「(「いりやど」は)『多くの若者が集う南三陸町』をイメージし、・・・被災地の復興支援活動などから学ぶプログラムや、
南三陸の里山海の全域を研修フィールドとして活用する研修プログラムの整備に取り組んでいます。
・・・復興は、長く険しい道のりでありますが、決して倒れず、屈せず、立ち止まることなく、・・・官民一丸となって取り組んで行きます」
(プロジェクトを率いた阿部忠義さんの言葉)

市民の自発的な活動から学びを得て、もっと大きな変化につなげることは可能です。
3年という月日を経て、今こそ、クリエイティブで明るい変革に向けて行動を起こす時ではないでしょうか。

「南三陸まなびの里~いりやど」
(※ 映像には東日本大震災の津波の映像が含まれています)

南三陸の復興プロジェクトの一つ「オクトパス君」
http://ms-octopus.jp/

2012年2月、被災地を訪れたサフィア・ミニーのレポート

水曜日

19

2月 2014

ピープル・ツリー・アンバサダーが決定しました!

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こんにちは。サフィアです。

今回ピープル・ツリーでは、末吉里花さんとディーン・ニューコムさんを
ピープル・ツリー・アンバサダーとして迎えることになりました。

今までも、ピープル・ツリーのモデルを務めたり、
実際にフェアトレード団体を訪問することで、
途上国の人びとやコミュニティに
フェアトレードがどんな変化を起こしているのかを
話合ってきました。

私たちのような100%フェアトレードの企業は、
マーケティング予算が一般的な企業と比べるととても少ないのが現状です。

その分、農家や職人たちが搾取されることがなく公正な代価を支払われるよう、
製品作りにより多くの費用をかけています。

そこで、ピープル・ツリー・アンバサダーの2人の助けを借りて、
より多くの方たちにフェアトレードを知っていただければと思っています。
それによって、生産者により多く発注し、社会に変化を生みたいのです。

彼らはピープル・ツリーをサポートすることで社会が変化を遂げるという
高い志を持って、今回、私たちのお願いを受けてくれました。

フェアトレードに造詣の深い里花さんとディーンさんをアンバサダーとして
お迎えできることをとてもうれしくい思います。

末吉里花 フリーアナウンサー

TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターほか、オーガニック・コンシェルジュの資格を生かし、司会やレポーターもこなす。フェアトレードや環境問題に取り組む活動にも積極的。著書に『祈る子どもたち』(太田出版)。FMヨコハマ 毎週日曜日 「GIFT from the Earth」内の朝9時32分~お届けするコーナー「Circulation of the Earth」担当。
オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/sueyoshi-rika/

ディーン・ニューコム モデル、俳優

アジアやヨーロッパで活躍するモデル。2011年1月に社会的な活動を行う団体「Intrepid Model Adventure(IMA)」を立ち上げる。 現在、1000人を超えるコミュニティとなり、東北での被災者支援プロジェクト、グローバルな課題を啓発する映画上映会、フェアトレードをサポートする活動を行っている。
http://www.intrepidmodeladventures.com/

金曜日

14

2月 2014

大神慶子さんにフェアトレード・チョコレートのデザインについて聞きました。

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Happy Valentine's Day!!

こんにちは。サフィアです。

今日はバレンタインデー。

大好きな人への愛や感謝の気持ちを込めた
チョコレートを渡すことはできましたか?

今年もピープル・ツリーのフェアトレード・チョコレート
贈り物に選んでくださる方が多いようです。

本当にうれしい!
ありがとうございます。

今回、このフェアトレード・チョコレートのパッケージを
デザインしてくださった、デザイナーでイラストレーターの
大神慶子さんにインタビューをしました。

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サフィア:ピープル・ツリーのフェアトレード・チョコレートは
パッケージ・デザインもたくさんのお客さまからおほめの言葉をいただきます。
このデザインのインスピレーションはどこから得られたのですか?

大神慶子(以下、大神):チョコレートの原料にこだわっていらっしゃると
いうのを聞いて、味のキーになるものをイラストレーションにしました。

同じデザイン事務所の先輩方もデザイン案を出していて、
それを見たら、私のデザイン案に自信がなくなり、出すのをためらいました。

「せっかく作ったんだから、出してみたら。」と言われ、
最後の最後で出すことにしました。

その後、サフィアさんが「一番売ろうとしてないデザイン」だということで
私の案を選んでくださったと聞きました。

特に、意図してそういう風になったわけではないのですが、
感じたものをそのまま出しでよかったなと思いました。

いつも心がけているのは捨てずにとっておきたくなるような
パッケージを目指しています。

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サフィア:私はミルク味のウシのデザインがとっても好きです。
このユーモラスなウシはどうやって生まれたのですか?

大神:ありがとうございます。うれしいです。

いつも写真等の資料をみて描くのですが、
見たままを描いたら、あのようになりました。





サフィア:フェアトレードに係わっていることについてどう思いますか。

大神:小学生の頃、理科の先生が環境問題や
世界のことを教え下さっていて、
いつかは世界で役に立てる仕事がしたいなと思っていました。

すっかりそのことは忘れていたのですが、
このような形で係われて思い出しました。

また、フェアトレードやオーガニックな製品に接し、
自分の生活も少しづつですが変化しています。

係わらせていただいて感謝しています。

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大神さん、いつも本当にありがとうございます。

関東では雪のバレンタインとなりました。
みなさんにとっても素敵な一日となりますように。

これからもフェアトレード・チョコレート
よろしくお願いします。

木曜日

16

1月 2014

サフィアが考える2014年とは?

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こんにちは。サフィアです。

2014年が始まって半月が過ぎました。
今年はファッション産業にとってどんな年になるのでしょうか?

そこで今日は、私の考える2014年を
発表したいと思います。

2014年はクッキーの型で抜いたように同じで、
ステレオタイプなスタイルはなくなるでしょう。

私たちは、オリジナリティを推し進め、
友達と服を交換し、セカンドハンドの服を買います。

また、新しいスロー社会の一員として、
買ったり着たりすることを大切にし、
メディア主導の幻想から目を覚まします。

ファッション編集者たちはトレンドに
フォーカスを置く記事を減らすでしょう。

彼らは今まで、サステナブルでない消費や
スウェットショップ(低賃金で長時間労働させる工場)の製品を
推し進めた自らの役割に気づくでしょう。

4月24日(木)(バングラデシュ、ラナ・プラザビル崩壊の悲劇が起きた日)の
ファッション・レボリューション・デー、
3月8日(土)の国際女性デー、5月10日(土)の世界フェアトレード・デーなど
たくさんのイベントによって、意識向上とファッション産業へ
圧力をかける基盤ができます。

それは、ファッション産業の行動を改めさせ、
フェアトレードによる大きな変化を証明し、
コミュニティが強化され、家族の地位を向上させる基盤作りなのです。

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フェアトレードでサステナブルなファッションが成熟期に入るでしょう!

ピープル・ツリーは2014年にはヨーロッパ全体に広がり、
ドイツ、オランダ、スカンジナビアの展示会などにも出展します。

肌に合わない化学繊維やスウェットショップでつくられた製品ではなく、
独創的で高品質な手作りの製品を求める人が増えるでしょう。

2014年は、人びとはより強く健康と幸せを求め、
物欲だけにとらわれず、信頼性のおける本物へシフトし続けるでしょう。

フェアトレードで、オーガニックで、地元で生産され、
再利用された、より付加価値の高い製品を買い求めるでしょう。

私たちは友人たちとともに、社会正義と
サステナブルなムーブメントに参加するでしょう。

それは楽しく、私たちの心をつかみ、そして力づけてくれます。

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あなたはどんな2014年を予想していますか?

ぜひ、TwitterやFacebookをフォローして、
あなたの考える2014年について、コメントを送ってくださいね!

サフィアTwitter(英語)(日本語翻訳)

ピープル・ツリー公式Facebook

月曜日

30

12月 2013

Thank you for your support - Happy New Year! 2014 !!

Written by , Posted in Safia’s Journal

こんにちは。
サフィアです。

2013年も残すところあと数日ですね。
今年一年間、ピープル・ツリーを応援していただきどうもありがとうございました。

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振り返ると、2013年は大変な年でした。
無理かもしれない、と思っていた多くのことを、チームワークで乗り越え実現できた年でした。

景気がなかなか回復しない中、よいコレクションをつくりフェアトレードを広めるために、
東京でも、イギリスでも、ピープル・ツリーのチームが結束してがんばりました。

現地では、政治情勢が不安定な中、
生産者のみんなもがんばっていい商品をつくってくれました。
スタッフとも、生産者のみんなとも、チームワークで表現できた年でした。
たくさんのプロジェクトの種まきができた年でもありました。

印象に残っていることと言えば、
4月の末にバングラデシュで起こった、縫製工場の入る建物「ラナ・プラザ」ビルの倒壊事故。
本当にショッキングなニュースでしたが、
その悲しさからつながり手を結んだ人たちが周りに集まってくれました。
それによって今後につながるすばらしいコラボレーションや表現を実現することができました。

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英語の表現に、
“Every cloud has a silver lining”
ということわざがあります。

どの雲も向こう側には太陽の光明が輝いている
― どんな絶望の中にも必ず希望はある、という意味です。

個人的な悩みや苦しみから社会の問題まで、
生きていると大変なことはたくさんあります。
つらいことは誰にでもあるのです。

だからこそ、できるだけ前向きに、
周りの人を大切にして、ポジティブな心で接しましょう。
そうすることで、お互いの毎日がもっとハッピーになり、
ハッピーな社会がつくれると信じています。

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今年一年間、たくさんの応援をいただき本当にありがとうございました。
新しい1年がみなさんにとってすばらしい年になりますように。

2014年は、種まきの成果を楽しみにしていてください。
来年もピープル・ツリーをどうぞよろしくお願いします!

ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジ代表
サフィア・ミニー

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