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ピープルツリーの日々のこと

水曜日

11

5月 2022

5月14日(土)「世界フェアトレード・デー」、 今年のテーマは「Climate Justice(気候の公平性)」

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5月14日(土)「世界フェアトレード・デー」、 今年のテーマは「Climate Justice(気候の公平性)」

毎年5月第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」。今年のテーマ「Climate Justice(気候の公平性)」に合わせて、人だけでなく環境も守る、ピープルツリーのものづくりの方法についてご紹介します。

「Climate Justice(気候の公平性)」とは、なんでしょう?

SDGs (Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)が注目され、人の営みと自然環境が持続的に調和していく方法を意識する企業が日本でも増えてきました。

気候変動は、先進国に暮らす人々が化石燃料を大量消費し、大量生産・大量廃棄を前提とした経済システムによって引き起こされ、今も続いています。一方で、被害を被っているのは、化石燃料をこれまであまり使ってこなかった途上国であることが多いのです。こうした「不公平」の責任を取って、国際的に協力し合って気候変動対策をしていこうというのが、「気候の公平性」です。

気候変動による被害は、生態系の危機にとどまりません。自然災害によって住む場所や仕事を失ったりするなど、今や気候変動問題は人々の生活を脅かす「人権問題」であると考えられています。

生産者から寄せられた、身近にある気候変動の危機

2022年5月14日(土)のイベントに先駆け、いくつかの生産者グループに「気候変動による影響」について質問しました。すぐさま回答があったことからも、日ごろから影響を受け、危機感を肌で感じている様子がうかがい知れました。

例えば、インドで天然石などのアクセサリーを生産するタラ・プロジェクトからは、こんな報告がありました。

「以前は水が簡単に手に入りましたが、ここ数年で、水は商業的な商品となりました。近年、私たちの活動地域を含む多くの地域で、洪水や干ばつなどの自然災害が増加しています。今シーズンは灌漑用水が足りず、作物を失ったばかりです。土壌が弱っているため、収穫量も減少しています。化学物質の多用により、土壌が枯れつつあります。
また、気温の変動が激しいため、私たちの健康や労働に影響が出ています。昔に比べて、病気になることが多くなりました。」

このほかの団体からの報告は、14日のイベントで紹介する予定です。

自然災害の影響は、地理的条件によって大きく異なります。が、もともとインフラが整っていないことで被害が甚大になったり、復旧に多くの時間がかかってしまいます。そもそも資金力を持たない途上国や、そのコミュニティでは、自然災害の影響はより深刻です。

こうした状況をどのように変えていったらよいのでしょうか? それには今の大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とした経済システムの見直しが必要です。人と地球にやさしい、持続可能なものづくりをしているフェアトレードの精神が、ヒントになるでしょうか。

「ピープルツリーのものづくり」

地元で入手しやすい天然素材を活かし、手仕事を多用した生産をすることで、人と地球環境にやさしいものづくりを行っています。

現在5月25日まで毎週更新しているピープルツリーの「ものづくりストーリー」のページで、それぞれの手法や生産者たちについてご紹介しています。ぜひご覧ください。

♯1 手織りの服
インドやバングラデシュの伝統技法を
用いた手織りの生地でつくられています。
♯2 手編みのニット
ネパールの編み手さんが、ひとつひとつ
丁寧に編んだ手編みのアイテム。
♯3 ブロックプリントの服
手彫りした木版で繰り返しスタンプして
つなげた模様の生地を使っています。
♯4 手刺繍の服
ひと針ひと針、手仕事で丁寧に
細かい刺繍がほどこされたアイテム。

 

「フェアトレード&オーガニック」が推進すること

ピープルツリーでは、手仕事を大事にすると同時に、その地方で入手しやすい天然素材、しかもできるだけオーガニックなものを使っています。フェアトレードはビジネスの仕組み、オーガニック(有機栽培)は農法なのでジャンルは異なりますが、共に人と地球にとってサステナブルな社会を目指す活動です。

ピープルツリーは創設当初からコットンをはじめオーガニックな素材にこだわってきました。

※詳しくは、「ピープルツリーのオーガニックコットン ~ゼロから始めたストーリー
もご覧ください。

ヨーロッパでは、新型コロナ危機からの復興・成長戦略として、温室効果ガス排出が実質ゼロとなる「気候中立」を達成するという目標を掲げ、そのためにも有機農業支援を積極的に進める方針です。(欧州グリーン・ディール) ピープルツリーが30年前から信じて活動してきたことが、今、世界の「先進的な取り組み」として進められています。

ピープルツリーのパートナーグループがある国々では、多くの生産者自身や地域の人々の暮らしが農業と深くつながっています。そのため、持続可能な発展を目指すフェアトレードでは、原材料の生産のみならず、生産者団体が持続可能な農業の推進に取り組んでいることも多いのです。

 
例えば、バングラデシュで手織りや刺繡の洋服を生産するタナパラ・スワローズでは、3400人の農家を組織して、3か月ごとに有機栽培の研修も重ねています。化学肥料や殺虫剤をなるべく使わず、コンポスト(堆肥)などできるだけ自然な方法に取り組んでいます。

この地域で盛んに栽培されているレンズ豆が、ここ数年の異常気象によって花が咲く前に枯れてしまっていました。ところがスワローズが支援して、土壌改良をしたり自然肥料を使ってきた農家の畑では、レンズ豆が枯れなかったそうです。

フェアトレード商品を買うことは、その商品をつくった生産者を支援するだけでなく、その家族や地域はもちろん、地球規模に広がる、健康的で持続可能なライフスタイルをサポートすることに繋がります。

 

イベントに参加しよう!

上記のほかの生産者から寄せられた事例を含めた気候変動の影響について、そしてピープルツリーのものづくりとオーガニックへのこだわりについても、イベントではさらに詳しくお話をしたいと思います。ぜひご参加ください!

お申込&詳細はこちら >>

 

「アンケートにご協力のお願い」

ピープルツリーでは、これからも生産者やみなさまと共に歩み続けるため、5月19日までアンケートを実施させていただいています。ぜひお声を聞かせてください!
最後までアンケートに答えてくださった方には、食品以外が全て15%OFFになるキャンペーンコードをプレゼントさせていただきます。

【15%OFFコードプレゼント】フェアトレードのアンケートにご協力をお願いします。アンケートはこちら >>
※15%OFFは、コーヒー・ティーを含む食品アイテムのみ対象外となります。
回答期限:5/19(木)まで

 

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