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ピープルツリーの日々のこと

ピープルツリー・アンバサダー Archive

水曜日

30

9月 2020

オーガニックセプテンバーに寄せて
アンバサダー・鎌田安里紗さんから届いたメッセージ

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー

9月も本日最終日。オーガニックセプテンバーも一区切りとなりますね。

今日はピープルツリーのアンバサダーであり、エシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんから届いたメッセージをご紹介します。

実際にオーガニックコットンの栽培に挑戦している鎌田さん。
その過程での気づきをシェアしてくれました。

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みなさんこんにちは。

5年前から、自宅のベランダでコットンを育てるようになりました。
毎年5月に種を播き、7月頃に花が咲き、実が膨らんでしばらく待って、気温が下がる11月
頃、実が弾けて中からフワフワの綿が現れます。

種から育って綿になる、この当たり前の事実がこんなに不思議で愛おしいとは、やってみ
るまで分かりませんでした。
この面白さを共有したく、3年前から「服のたね」というプロジェクトをスタートし、毎
年約50名のメンバーで、それぞれに自宅でコットンを育てています。

収穫した綿は集めて紡績工場さんへ。国外で育てられたオーガニックコットンとブレンド
し、糸を紡いでもらいます。その後生地を織り、染め、みんなで考えたデザインで服を作
ります。

驚くのは、都会のマンションの小さなベランダにも毎年しっかり虫がやってくること。
何かの幼虫、小さな虫から大きな虫まで。カーテンを開けて、葉っぱが食べられていた時
のなんとも悔しい気持ちといったら。
すぐにでも薬で撃退!と思ってしまうけれど、ここはオーガニックにいきたいもの。
ティッシュでそっと捕まえて逃したり、お酢を薄めてスプレーしたり。
なんとか小さなベランダの、小さなプランターの、少しのコットンを守るのです。
広い畑で、たくさんのコットンを育てる農家さんの労力はいかなるものか。
「オーガニックが広がらない」というけれど、その手間や、収穫が安定しなくなる不安を
考えるととてもチャレンジングなことだと分かります。

けれど、農薬を使い続けることによって健康や自然環境に大きな影響があることも確か。
だからこそ、オーガニックにこだわってチャレンジを続ける農家さんや、ブランドさんを
心から尊敬します。

未来に向けたアクションを、先頭に立って進めてくれている作り手さん達に、感謝と共感
の気持ちを届けたい。
その一つの手段がお買い物だと思うのです。
着るものや食べるもの暮らしの中で使うもの。誰がどんな風につくったものを選ぶのか。

今日はオーガニックセプテンバーさいごの日。改めてものの選び方を考えてみる機会にしませんか?

鎌田 安里紗

ピープルツリーのオーガニックコットンのアイテムはこちら

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【鎌田 安里紗(かまだ ありさ)さんプロフィール】
モデル/エシカルファッションプランナー

1992年、徳島県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。
衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響を意識する"エシカルファッション"に関する情報発信を積極的に行い、ファッションブランドとのコラボレーションでの製品企画、衣服の生産地を訪ねるスタディ・ツアーの企画などを行っている。著書に『enjoy the little things』(宝島社)。環境省「森里川海プロジェクト」アンバサダー、ピープルツリーアンバサダー、慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師。

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金曜日

11

9月 2020

ピープルツリーアンバサダー・末吉里花さんから届いたメッセージ
「幸せのものさし」取り入れてみませんか?

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー

先日からはじまったオーガニックセプテンバー。オーガニックを知り、取り入れ、広めていこうというキャンペーン。
みなさんはどんな風に取り入れていますか?
今日は一般社団法人エシカル協会の代表理事であり、ピープルツリーのアンバサダーとしても早くからオーガニックを取り入れている末吉里花さんから頂いたメッセージをご紹介します。

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みなさんこんにちは。

日本で手にできるオーガニックの製品は、ここ数年でずいぶんと増えたように感じます。
私自身の暮らしを考えても、衣食住の観点からみてオーガニックのものを選択できる機会が多くなりました。

とはいえ、実際の統計を見ると驚きます。
例えば、オーガニックコットンの生産量は、世界の原綿生産量のわずか約 1%です。なかなか1%の壁を超えることができていません。
日本の耕地面積における有機栽培の畑の割合は約0.2%しかないのが現状です。
作り手の方たちがこれだけ少ないとなると、製品の値段が高くなり消費者の手に届きにくい、あるいは選択肢が少ないのでなかなか広まらない、などといったいくつもの課題が持ち上がります。

自宅でオーガニックコットンを育てています。(PTアンバサダーの鎌田安里紗さんのプロジェクトの一環として)

美しい花が咲いたあと、コットンボールのつぼみができました。もう少ししたらはじけてコットンが現れるかも。

こうした課題を解決していくためには、国の政策や企業側の努力など色々な方法がありますが、その他にとても有効な手段があります。

私たち消費者が企業やお店に対して、積極的にポジティブな意思表明をしていくこと。
例えば、自分がよく行くスーパーやお店に、オーガニックのものが置いてなければ、私はこのお店が大好きだからこそぜひ置いてほしい、と理由を添えて店員に伝える、ということです。

企業側はお客様に売れる製品をできるだけ置こうとします。そうでないと潰れてしまうからです。
であれば、私たちがどんな製品が欲しいのかを、きちんと伝えることが大事です。
そして消費者として、自分の大切なお金を意識しながら賢く使う、ということです。

「オーガニック」とは「ORIGIN」が語源です。
生命の源や、自然の有機的なつながりを意味した概念として使われています。だからなのか、私はオーガニックのものに触れるととても心地が良い気分になります。
それは、自然とのつながりを本能的に感じることができるからかもしれません。自然の恵み(太陽・水・土地・生物など)を活かした作り方だからこそ、無理がなく、使い手にもスッと馴染む。そんな製品がオーガニックの魅力だと思います。

ただ、ここでとても重要なことは、オーガニックのものは使い手である私たちにとって良いもの、だけではありません。実は作り手たちの健康を守り、さらには地球環境にも配慮しています。
例えば、一般的にコットンを作るために大量の農薬と殺虫剤を使いますが、この影響を受けてコットン農家さんやその家族、畑の周辺に暮らす住民たちが健康被害に苦しんでおり、年間で2〜3万人が亡くなっている、という統計も出ています。

使い手である私たちだけがハッピーではなく、作り手も環境もハッピーなものがオーガニック。
まさにオーガニックは「五方よし=作り手よし、売り手よし、買い手よし、世間(環境)よし、未来よし」です。

有機栽培の農家さんから送ってもらう野菜で作るスムージー。まるごと野菜を使うからこそオーガニックを選びたいです。

笑顔の連鎖を作るオーガニックは、無理なくできるところから暮らしに取り入れてみると、きっとその魅力を製品からだけでなく、その製品の背景にある物語から感じ取ることができると思います。

ピープルツリーのオーガニック製品もまさに五方よし。
たとえ「消費」をして消えて費やしてしまったとしても、その背景にいる作り手の笑顔や物語が心に残ります。それを感じることができると、「消費」という概念が変わってくるはずです。
今までと違う「幸せのものさし」を手に入れることができるかもしれません。

tops:オーガニックコットン天竺キモノスリーブトップ
skirt:オーガニックコットン天竺タックスカート
accessory:リーフモチーフネックレス

オーガニックセプテンバーを機に、ぜひ暮らしの中に新しい「幸せのものさし」を取り入れてみませんか?

一般社団法人エシカル協会代表理事
末吉里花

ピープルツリーのオーガニックコットンのアイテムはこちら

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【末吉 里花(すえよし りか)さんプロフィール】
一般社団法人エシカル協会代表理事
日本ユネスコ国内委員会広報大使

慶應義塾大学総合政策学部卒業。TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅した経験を持つ。日本全国の自治体や企業、教育機関で、エシカル消費の普及を目指し講演を重ねている。
著書に『祈る子どもたち』(太田出版)、『はじめてのエシカル』(山川出版社)。絵本『じゅんびはいいかい?~名もなきこざるとエシカルな冒険~』(山川出版社)。
消費者庁「倫理的消費」調査研究会委員(2015.5~2017.3)、東京都消費生活対策審議会委員、日本エシカル推進協議会理事、日本サステナブル・ラベル協会理事、NPO法人FTSN(Fair Trade Students Network)関東顧問、認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン アドバイザー、損保ジャパン日本興亜環境財団評議員、一般社団法人地域循環社会連携協会理事、花王株式会社ESGアドバイザリーボード、新渡戸文化学園NITOBE FUTURE ADVISOR、1% for the Planetアンバサダー、ピープルツリーアンバサダー

https://ethicaljapan.org

木曜日

13

10月 2016

アンバサダー・鎌田安里紗さんにインタビュー
ネパールのニッターさんと一緒にものづくりをして

Written by , Posted in 生産者のこと, ピープルツリー・アンバサダー

これまで入門編、食編を終えた「フェアトレードの学校」。
第3回は「女性が家族とともに暮らし、働ける仕組み」をテーマに
11月13日に「ファッション編」をお届けします。

11月は、ピープルツリー25周年の誕生を迎える月。
これを記念して、スペシャルスピーカーとして
アンバサダーの“ありちゃん”こと鎌田安里紗さんをお招きします!

2015年9月にネパールを訪れたありちゃん。
ピープルツリーの商品を手掛ける
クムベシュワール・テクニカル・スクール(以下、KTS)で、
ニッターさんとともに新商品の開発をしました。

KTSではオリジナルの編み地で技術やデザインを競う
デザインニットコンペが毎年行われており、
このニットコンペの作品から、ありちゃんが編み地を選び、
手袋とポーチを提案。
ニッターさんがストックしている余剰毛糸から
アクセントカラーを選ぶデザインになりました。

「フェアトレードの学校」では、KTSのものづくりの様子や
ネパールを訪れた感想などを、ありちゃんから直接、解説してもらいます。
モデルとして日々のお洒落を楽しみながら、
どうフェアトレードやエシカルな視点を取り入れているのか、
そのコツもお話してもらおうと思います。

それに先駆けて、コラボ商品について
ありちゃんにインタビューをしました。

20161013_03


―― 商品開発の話を聞いたとき、どう感じましたか?

17歳のときに出会って以来、ピープルツリーのずっとファンだったので、
とてもとてもうれしかったです。
ピープルツリーの取り組みと、描く未来のあたたかさ、
素晴らしさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。

―― ネパールでの打ち合わせはどうでしたか?

プロとしての誇りがあるニッター(ニット製品を編む人)さんたちと
直接お話しをさせていただいたことで、
商品からニッターさんたちの存在が
浮かび上がるようなものにしたいという思いが強くなりました。

20161013_09


―― コラボ商品のデザインはどこがポイントですか?

編地からあたたかさが感じられるデザインを選びました。
パッと見のかわいさだけでなく、
長く使って飽きないデザインかどうかも重要なポイントでした。

―― 商品のサンプルを見たとき、どう感じましたか?

1回目のサンプルでは、イメージがうまく伝わっていないところや、
まだ改善できるところがたくさんあって、やりがいを感じました。
2回目のサンプルでは想像以上に素敵にあがってきて、
とてもうれしかったのを覚えています。
ニッターさんや改善に協力してくださったみなさんへの
感謝の気持ちでいっぱいです。

※ サンプル…商品の見本を実際につくってもらい、
依頼したものと違う点があるかなど、お互いに確認していきます。
1回で終わる場合もあります。

―― 今回の手袋とポーチのおすすめポイントを教えてください。

ニッターさんがひとりひとり、好きなカラーを選んで編み上げている点です。
それぞれの配色センスが表れていると思います。
使うたびに、編む人のあたたかさを感じてもらえるとうれしいです。

20161013_01


―― どんな風に使ってほしいですか?

ポーチはコスメや文房具、充電器など、
日々持ち歩くこまごましたものをまとめられるサイズにしています。
カバンのなかがすっきりまとまるように、小物を入れてみてください。
手袋はつけたままでも、いろいろな作業の邪魔にならないようにしています。
指先は出ていますが手首まですっぽりと包み込んでくれる長さなので、
室内外問わずに、冬の寒さから身体を守ってくれます。



―― 最後にメッセージをどうぞ。

素敵な商品を責任とこだわりを持って編み上げてくれた
KTSのみなさんに心からのお礼を伝えたいです。
実際にKTSのみなさんに会って、お話ししたことで、
より胸を張って、この商品の魅力を語れるようになりました。
今の社会は、いろいろなつながりが見えづらくなってしまいましたが、
ピープルツリーなら商品を通して、人や自然とのつながりを見直すことができます。
このポーチと手袋を通して、つくる人とのつながりを感じてもらえたら幸いです。

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「フェアトレードの学校」当日は、1点1点アクセントカラーの異なるコラボ商品を
一緒に選んでもらえるかも?
もちろんコラボ商品だけでなく、ニットアイテムを豊富にご用意します。
実際にお手に取って、ネパールのニッターさんの手仕事を実感してください。
お楽しみに!


● 第3回フェアトレードの学校
日時:11月13日(日)10:45~11:45
場所:ピープルツリー自由が丘店
参加費:おひとりさま1,000円(お友だちと一緒で800円)
お申し込みはこちら>>
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金曜日

8

4月 2016

【アンバサダー通信】人気モデル鎌田安里沙さんおすすめアイテム

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー, おしゃれ

【アンバサダー通信】人気モデル鎌田安里沙さんおすすめアイテム

こんにちは。
アンバサダーの鎌田安里紗です。

新しい学校。
新しい仕事。
新しいお家。

新しいことがたくさんの4月が始まりましたね。

私はというと、2月にファンのみんなを連れてカンボジアへのスタディーツアー、3月にはインドへのスタディーツアーとニュージーランドでのパーマカルチャー的な暮らしの体験、そして帰国翌日に引っ越しという、心身の総入れ替えを行っていました(笑)

カンボジアでは洋服づくりの原点を辿り、オーガニックコットンの畑を訪ね、
インドでは現地の大工さんと協力して家を建て、
ニュージーランドでは90%自給自足で暮らす知人宅で食や命の循環を体感。

“衣食住”をガラリと捉え直すような2ヵ月でした。
そこから得たインスピレーションをもとに、4月からの新しい暮らしをつくっていきたいと思っています。



20160408_01



新しいことはわくわくして楽しいけれど、どきどきして疲れてしまうことも。
だから、心と身体を元気にしてくれるものに囲まれて日々を過ごしたいですよね。

引っ越したばかりの新居は、朝起きてシャキッと、夜帰ってホッとできるお家にしようと、置くもの・触れるものを少しずつ整えているところ♫

まず我が家に仲間入りしたのは、ピープル・ツリーのホグラのバスケット。
バングラデシュからやってきた手編みのバスケットはやさしいシルエットと雰囲気でお部屋をあたたかくしてくれます。

細々した雑貨を入れて、スカーフやクロスをかければお部屋がすっきり♫





新しいお部屋の決め手になったのは小さなお庭。
ここでちょっとした野菜を育て、食の循環を感じられる暮らしにしていきたいと思っています。

みなさんもそれぞれの新生活を彩るアイテムをピープル・ツリーで探してみて下さいね^^



ホグラのバスケットはこちら >>

お部屋の模様替えアイテムはこちら >>

鎌田安里紗さんオフィシャルブログ「ありちゃんぶろぐ」はこちら >>

木曜日

25

9月 2014

【アンバサダー通信】 これからは「エシカル男子」が注目の的!?

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー, おしゃれ

ピープル・ツリーのアンバサダーでモデルのディーン・ニューコムさんが、フェアトレードについて話をしてくれました。

ピープル・ツリー(以下、PT): 男性は女性に比べて、エシカルやフェアトレード、持続可能なライフスタイルを取り入れるのに時間がかかるものでしょうか?

ディーン・ニューコム(以下、ディーン): 僕は慈善団体を運営していますが、女性が70%以上で活動的な男性メンバーは2人しかいません。女性は男性よりも同情心が強いので、フェアトレードの買いものについても先を行っていることに驚きはありません。

おそらく、フェアトレードの長期的な恩恵について、男性は女性ほどあまり実感してないのかもしれません。
女性のバッグを持ってあげたり、ドアを開けてあげたりするようなこととは違って、すぐに感謝されるものではありませんからね。
フェアトレードには忍耐と広いビジョンが必要だと思います。

PT: 男性が変化するための、いちばんの近道は何だと思いますか?

ディーン: ファッションは、女性が主導している数少ない産業の1つです。
フェアトレードの服を着ているのが「おしゃれ」と思われるようになってほしいです。女性がエシカル男子に好感を持つと気づけば、すぐにでも大きな変化は起きるでしょう。男性はホントに単純な生き物です。

もちろん僕はすでに、フェアトレードのものを着ているのは「おしゃれだ」だと思っているし、同じようなことに関心をもっていて、似たことをやっている人とつながりができるのも最高です。

PT: 男性がフェアトレードのものを購入して、おしゃれでいるためにはどうすればいいと思いますか?

ディーン: 自分が考える「エシカル」にあてはまらないものはもう買わないと決めた時は、正直言ってとても大変でした。

でもそれから数年間で、たくさんのことを学び、毎年どんどん新しい選択肢が出てくるようになると、エシカルでフェアトレードでおしゃれでいることはとても簡単になりました! 

ピープル・ツリーが僕の秘密兵器で、クローゼットの服のほぼ半分を占めていることを友だちはみんな知っていますが、同時に僕はヴィンテージや古着も大好きです。
今のものは、前世代のもののようにつくられていません。
家具やホームウエア、洋服など耐久性のある、古いものが大好きです! 

最近はVejaというおしゃれなフランスのブランドのブーツに、ハーバン・カーボーイのコロン、コリン・レスリーのサングラスを買いました。
必要なものは、ほぼエシカルで揃えられます。 特にファッションは!

PT: 環境に配慮するために、どんなことをしていますか?

ディーン: 買いもの以外では、できるだけ食べるものを意識して、環境に気をつけるようにしています。
なるべくオーガニックなものを買い、自然な環境の中で育った肉を選び、もちろんリサイクルもしています! 今は誰でもできることです。また、なるべく地元のものを買って、フードマイル数にも気をつけています。
(注:イギリスでは、飛行機による二酸化炭素排出量に注目して、空輸された商品にはその旨を示すステッカーが貼られています)

PT: 妥協や苛立ちはありますか? どのように、やる気を持続させていますか?

ディーン: エシカルなものだけを買うのは選択肢が狭められるので、不満もあるかもしれませんが、それもチャレンジだと思います。
それに、そうでないやり方よりもよいということがわかっていますから。
自分がこう暮らしたいと思う世界を夢見るのを、諦めることは決してありません。それには、何も考えずに買いものしたり、僕たちが現在直面している世界の数多くの問題をどうでもよいと思ったりしていては実現できません。

PT: バングラデシュの生産者をたずねて、フェアトレードそしてピープル・ツリーの仕事についてどんな印象を持ちましたか?

ディーン: フェアトレードの考え方はずっと大事にしてきましたが、バングラデシュ北部で実際に現場を見ることで、よりリアルになりました。自分たちが身につける服を、実際につくっているのを見るのはワクワクします。そのシャツを着るたびにその感覚を思い出します。ほんとに特別なことです。自分の服が特別な意味を持つようになるのです。

PT: 最後に、ピープル・ツリーのアンバサダーを引き受けてくださった理由は何でしょう?

ディーン: ピープル・ツリーのアンバサダーになれて、とてもうれしく思っています。初めて知った時から、ピープル・ツリーが大好きでした。ピープル・ツリーの使命を信じています。知っているのに何もしないことは、問題に加担しているのと同じくらい悪いことです。だから自分ができる小さなことをやろうと思います。
モデルとして俳優として、よりよくよりフェアな世界に向けて、自分なりの小さな変化を起こせるのではないかと思っています。

ピープル・ツリーのメンズ商品のお買い物はこちらから

月曜日

1

9月 2014

【アンバサダー通信】東北が揺れてからの信じられない40か月。僕の人生は変わった!

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モデルで、ピープル・ツリー アンバサダーのディーン・ニューコムです。
僕は、主張を持って社会を変えていくような挑戦をするモデルたちが活躍できる場を創り出すための団体「Intrepid Model Adventure(IMA)」をつくり、活動をしています。

アイカとハグをするアベさん(オレンジのジャケットの方)

僕の同行者のアイカとハグをするアベさん(オレンジのジャケットの方)

 どうして東北について書くのか。
よくある記念日じゃありません。
目下のメインプロジェクトでさえありません。

でもみなさんとシェアしたいことがあります。これまで全く予想しなかったことです。
測ることはできませんが、僕が東北滞在中に贈った中で一番貴重なものだったと今つくづく思います。



野菜を届けてくれたおじさん! IMAボランティアでおなじみの顔!

野菜を届けてくれたおじさん! IMAボランティアでおなじみの顔!

バイクでも、車でも野菜の入ったカゴでも玩具でも洋服でもありません。
それは友情、ハグ、つながり、愛です!



あのすごい日々から長い時間が過ぎました。
僕は東北の人たちの暮らしをほんの少し楽にしようと走り回っていました
僕が出会った素晴らしい人たちの大半はもう会うことがないでしょう、確かに。
でも一握りの人たちには、今言えるしこれからも言います。「きっとまたね!」

東北に帰るたびに、そして彼らが上京する時にも会う懐かしい顔。
僕のひどい日本語でメールをやりとりしたる電話で話をしたりする人たち。
そういう人たちに向けてこのブログを書いています。
今はもう僕から何も必要としない人たちですが、逆に僕にたくさんのことをしてくれる人たちです。

20140901_032014年3月8日、少数のボランティア集団を率いて東北に向かいました。
震災から三周年に僕たちの敬意を払うための記念の旅ですが、IMAが東北の友と呼ぶ人たちと会うため、僕たちの過去の行動をを話すため、そして今日の東北の暮らしを理解するための旅です。



20140901_04どれほど僕が彼らを大事に思っているか、彼らがどう僕の人生を変えたか、情熱をこめて書くこともできますが、その代わりにナカムラミチコさんの日記を皆さんとシェアします。
彼女は初めて東北地方を訪ねたIMAのボランティアです。
IMAとの初めての社会見学。彼女の純粋な言葉は僕が決してできない話を伝えてくれます…… (僕のコメントは斜字で)



コウノさんご一家

コウノさんご一家

コウノさんの家族
(以下ボランティアのナカムラミチコが書いたもの)

3/8 – 宮城到着。訪問する最初の家族に会う。

ディーンと同行者のアイカは、3年前の3.11直後に彼らに会っている。
玄関(一階はほぼすべて)3.11の津波で破壊された。
IMAメンバーの何人かは家や庭の片づけを手伝った(車の撤去まで!)

幸せなことに家は再建され、今ではきれいだ!
さらにうれしいことは、家族は超元気で大歓迎してくれる!
もう彼らのパワーに圧倒されてしまった(いい意味で)!
これが旅の一日目……正直言って、かつて全壊した家を訪ねるのは心配で少し怖気づいてさえいた。
家族の一員や友人など、大事な人たちが津波で亡くなったことも私は知っている。

写真を見ながら、IMAメンバーと過ごした頃を思い出すコウノさんご一家。

写真を見ながら、IMAメンバーと過ごした頃を思い出すコウノさんご一家。

でも……皆さん、とても元気。
人は思ったよりずっと強いということを私に気づかせてくれた。
悲劇を乗り越えた人たちは普通の生活で想像する以上にずっと強くなれる……。
その夜そのことに気づいて、ようやくすっかり安心して翌日から何があるかと楽しみになってきた。

私の大きな突破口!!!

大きなハッピーな笑顔をありがとう、コウノさん♡

※こちらもご覧ください。





スエナガさんご一家とIMAのボランティアたち。

スエナガさんご一家とIMAのボランティアたち。

スエナガさんの家族
(これも、ボランティアのナカムラミチコが書いたもの)

訪問した二軒目の家族は、ご主人が働いている職場を見せてくれた。
3.11に津波の大きな被害にあった大きな水産倉庫である。
今ではすっかり元通りになり、うまくいっている。

3.11直後はスエナガさんはひどく落ち込んでいた。
大切なものをたくさん失い、大きな被害を受けた会社をどうすればよいか途方にくれていた。
心の空虚さを埋めるため、毎日朝からお酒を飲んで何もすることもなく……本当に何をすればよいのかわからず、これ以上何もできないと思っていた。

津波からは生きながらえたが、もう終わったと感じていた。
でもIMAチームやディーンに会って、チームが瓦礫を片づける手伝いをしているのを見てスエナガさんは思った……「う~む、ぼくにも何かできるかもしれない」
それにIMAが贈った果物にも勇気づけられた。「これを食べて! そしたら"元気"になるよ!!」

スエナガサトシさんの工場は、再建され、操業中。

スエナガサトシさんの工場は、再建され、操業中。

不思議なことに果物効果で彼は元気に!
ひょっとしたらチームのパワーと愛情のせいかも、ね(o´u`o) 

それから彼は片付けを始め、たくさんの人の助けを借りて会社を再建した。
周りの人たちと、競合相手の会社の人たちとさえうまくやっていけるようになったと言う。
以前よりずっとみんながお互い気遣いあって、今でもとてもうまくいっている!

おだやかな口ぶりだったが、3.11後に助けてくれた人たちをどれほど有り難く思っているか、
ディーンやIMAチームに再会できてどれほどうれしいか私たちにはわかった!
ありがとう♡

スエナガさんとディーン

スエナガさんとディーン

プラス思考のユーモラスなメッセージをつけて作った200枚のTシャツをプリントした。
東北のための資金作りに東京で販売して、ボランティアや時に地元の人たちにプレゼントした。
スエナガサトシさんのためのTシャツはたぶん一番大事なものだったろう。
一日目にIMAのTシャツを着て倉庫を片づける彼の映像はいつ見ても僕は感動する!




エンドウさん

エンドウさん

エンドウユウコさんとご一家
(これも、ボランティアのナカムラミチコが書いたもの)

翌日訪問した家族は、以前住んでいたところからちょうど引っ越したばかりだった(石浜、女川)。
将来の災害を避けるために土地は管理下に置かれ、住んでいた家から追い出されたも同然であった。 (峡谷の側面を押し上げて土地の高さを上げる。住宅は前回の津波の高さの上に建てる。)

お祈りをするエンドウおばあちゃん…

お祈りをするエンドウおばあちゃん…

この計画を進めている人たちは、自分たちが何をやっているかしっかりわかっていてほしいと思う。…
奥さん(エンドウユウコ)は父親を津波で失い、現在夫と母親(このかわいいおばあちゃん♡)と一緒に暮らしている。

ご親切においしいどら焼きを頂きました♡ (地元のスイーツ!)
人びとが多くの困難を克服し、今一緒に笑顔でいるところを見ることができてうれしい!




IMAボランティアたちは、女川でアベさんに会った。

IMAボランティアたちは、女川でアベさんに会った。

アベさん
(これも、ボランティアのナカムラミチコが書いたもの)

やっと!  ディーンの"東北のお母さん"に女川で会えた!

お母さんの家に泊まった!
予想通りお母さんは、たくさんの食事ときれいな暖かい部屋とお布団を用意してくれた。 言葉にできないくらい感謝の気持ちでいっぱい …>_<…

同行者のアイカと、アベさん

同行者のアイカと、アベさん

義理の娘さんに会って、3.11の日の話を聞いた。
地震直後のことをこう話してくれた。

真夜中のように空が暗くなって突然雪が降り始めた……世界の終わりかと思った。
その夜は余震で眠れなかった。地面がぐらぐらとするたびに、家から飛び出して寒い外で待った。これは数日続いた。

もっと恐ろしい何かが起きているように感じ、2,3日の間は村で何が起きているのか調べられなかった。
道路は損壊していて歩くのは安全とは言えなかった。

しばらくは孤立状態だった。
人それぞれ様々な形で大きな被害を受けていた。

家族全員で一緒にいることは幸せだが、どうやって大きな被害やショックから立ち直り今笑っているのか不思議だ。
また思った:「人は強い……」

ディーンは秘密にしていた、阿部さんの事業の新しい広告を発表した

ディーンは秘密にしていた、阿部さんの事業の新しい広告を発表した

アベさんは今や僕の東北の希望のストーリーだ。60を優に超えてなおかつエネルギーと力に満ち溢れている。何もかも失い、記録的な速さで再建した。
因果は巡る、ということわざを現実にしたと言えるだろう。

彼女に会う人は皆何とか彼女を助けようと懸命になり、会う人を何とか助けようとする彼女の姿も見ている。
毎日がこれが最後の日であるかのように過ごしている。素晴らしい形で僕を受け入れてくれた。数週間毎に話した。


アベさんとディーン

アベさんとディーン

かつて僕が自転車と何枚かの服をあげた何も持っていなかったお年寄りの女性が、今は東京で僕に夕食をごちそうしてくれる。僕は「お母さん」と呼んでいる。
この素晴らしい女性についてもっと話を聞きたいと思っている!!


現地の家族と一緒に女川の海に献花をお祈りをしてぼくたちの旅は終わった。…

現地の家族と一緒に女川の海に献花をお祈りをしてぼくたちの旅は終わった。…

写真はすべて Akiko DuPont Yamaguchi - http://www.akikoyamaguchi.com/

水曜日

13

8月 2014

【アンバサダー通信】フェアトレードコンシェルジュ講座、いよいよ再開!

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー, ニュース

皆さん、こんにちは!
ピープル・ツリー アンバサダーの末吉里花です。

今日はフェアトレードコンシェルジュとしてのお知らせがあります!!!

2011年から3年間続けてきた、末吉里花主宰のフェアトレードコンシェルジュ講座。

エコプラザで開催されていたのですが、運営が変わってしまったので、一時中断をしていました。

ところが最近、”中目黒ビオキッチンスタジオ”というベストな場所をみつけ、
そこでいよいよ講座を再開する準備が整いました。

9月11日が初回で、隔週木曜日に開催し、全8回のコースになります。

今のところ単発の講座の受付もしています。

ご興味ある方は、以下の募集要項を読んでいただき、指定のメールアドレスまで連絡をお願いいたします。

こうしてまた講座を開けることを心から感謝しています。
本当に嬉しい!!!

ひとりでも多くの方にフェアトレードについて学んでいただき、
これからやってくるであろう「エシカル」な時代を
率先していくような人材を増やしたいです。

この講座をキックオフとして、これから様々なことを展開していく予定です。

フェアトレードコンシェルジュ講座 2014年 1期生
《 受講生 募集要項 》

去年まで、港区立エコプラザで開催されており大好評だったフェアトレードコンシェルジュ講座が、この秋「中目黒ビオキッチンスタジオ」で再開することが決定いたしました!

● フェアトレードコンシェルジュってなに?

ここ最近、日本でもよく「フェアトレード」や「エシカル」といった言葉を聞くようになりました。

「フェアトレード」とは、人と地球にやさしい貿易のしくみのことです。フェアトレードは、アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家、都市のスラムの住人など、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで、彼らが自らの力で暮らしを向上させる支援をします。

私たち日本人にとって、フェアトレードは決して見えない遠い世界の話ではありません。

私たち生活者は、日々「買い物」という形でお金を支払い、何かを手に入れて消費をしています。

購入したものが、どこで誰がどのように作っているのか、想像してみたことはありますか?もしかしたら、そのモノは誰かの犠牲の上に作られているかもしれませんし、環境を汚染しているかもしれません。私たちが正しく「フェアトレード」を学び知り実践することで、世の中で起きている問題に対して一石を投じ、すべての人たちが笑顔でいられるような世界に変えていくことができるはずです。フェアトレードはとても身近な取り組みで、誰でも今日からでもスタートできる活動です。

この大切な仕組みであるフェアトレードを広げていくためには、ひとりひとりの力がとても大切です。「フェアトレードコンシェルジュ講座」では、フェアトレードについて学んでもらい、日々の生活の中で実践してもらうことで、フェアトレードの素晴らしさを広めていけるコンシェルジュを作るのが目的です。

全8回の講座では、フェアトレードやエシカルの分野でご活躍の方たちを講師としてお招きして、フェアトレードの基礎から実践編、起業にいたるまで学べる内容です。

これからはフェアトレードを含む「エシカル時代」が到来すると言われています。今フェアトレードを学んでおくことは、今後やってくるであろうエシカルな社会を創る中心的な役割を担うことができるかもしれません。

この貴重な機会に、ぜひあなたも「フェアトレードコンシェルジュ講座」に参加してみませんか?一緒にハッピーな社会を創りましょう!

フェアトレードコンシェルジュ講座 《全8回》内容

第1回:9月11日(木)
【フェアトレードコンシェルジュとは、フェアトレード認証について】
フェアトレードラベルジャパン 中島佳織さん

第2回:9月25日(木)
【エシカルジュエリーについて】
HASUNA代表取締役兼デザイナー 白木夏子さん

第3回:10月9日(木)
【フェアトレードタウンについて】
逗子フェアトレードタウンの会 磯野昌子さん

第4回:10月23日(木)
【フェアトレードファッションについて】
ピープル・ツリー代表 サフィア・ミニーさん

第5回:11月6日(木)
【パタゴニアが目指すレスポンシブル・ カンパニー】
パタゴニア日本支社長 辻井隆行さん

第6回:11月20日(木)
【フェアトレードフードについて】
エヌ・ハーベスト代表 鈴木裕さん

第7回:12月4日(木)
【フェアトレードセレクトショップ起業について】
株式会社福市 代表取締役、“LOVE & SENSE” 経営者 高津玉枝さん

第8回:12月18日(木)
【まとめ、エシカル協会について】
総集編・これからの取り組み

* すべて講座は1回につき、1,000円(税込)の受講料を頂戴しております。
受講料には、オーガニックドリンクが含まれます。当日会場にて、お支払いください。

* すべての講座は19時開始、20時30分に終了予定です。
(場合によっては多少延びることもあります)

* 講座を6回以上受講してくださった方には、エシカル協会から「フェアトレードコンシェルジュ認定証」が授与されます。

【開催場所】
中目黒ビオキッチンスタジオ
〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-13-14 1F
TEL / FAX  03-3461-1002 担当:森

【受講料】
1回1,000円(税込)

【日程】
上記プログラムの日程にて実施 各回ともに、19時00分~20時30分

【お申込み・お問い合わせ】

エシカル協会 TEL 03-6421-6091 FAX 03-6421-6092
メールにてお申込みください info@organiccrew.co.jp  担当:森、末吉

月曜日

12

5月 2014

【アンバサダー通信】大盛況!世界フェアトレード・デー!

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー, ニュース

こんにちは。ピープル・ツリー アンバサダーの末吉里花です。
今日は日本で15回目を迎える世界フェアトレード・デーのイベントがありました。

世田谷ものづくり学校で行われたイベントは、エシカルファッションカレッジと題して、
ファッションショーやワークショップ、講義などがありました。

とにかくものすごく人の数!
どうやら延べ1000人程集まったようです。
しかも若い人たちが多い!

こんなにも多くの人がエシカルやフェアトレードに興味を持ち、
共感してくれているんだと感激しました。

エシカルファッションショーは、生のバイオリン演奏とともに、
ピープル・ツリーが秋冬のコレクションとウェディングの紹介をしたり、
Leeジャパンや東北コットンプロジェクト、
inheelsなどなどエシカルなブランドのコラボレーションが実現しました。

20140512_01

どの洋服も、誰もが日常的にすぐに着こなせるような、自然体で可愛いものばかり!

ピープル・ツリーでは二部に分けてトークショーを行いました。

一部はファッションジャーナリストの生駒芳子さんとLeeジャパンの細川さん、
そしてサフィアさんの3人でこれからのエシカルファッションについて話がありました。

生駒さんからは、私たち日本人は元々エシカルなマインドが足元にあるから、その意識を呼び覚ましましょう!と呼び掛けが。
サフィアさんからは、クリエイティブに楽しくフェアトレードを応援してほしい、流行に惑わされず、自分の大切なお金を大切に使ってほしい、それが自立に繋がるというメッセージがありました。

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生駒さんと一緒に。パワフルで頭がきれてとっても明るく優しい生駒さん!

生駒さんと一緒に。パワフルで頭がきれてとっても明るく優しい生駒さん!

二部のトークショーは私がモデレーターで、
バングラデシュのパナパラ・スワローズというフェアトレード生産者のサントゥさんをお招きして、
サフィアさんとともにフェアトレードのフェアって何?をテーマに話し合いました。

私もバングラデシュのタナパラ・スワローズを訪問しているのでよく分かりますが、
一枚の洋服がどれだけの行程と愛情、時間と手間をかけて作られているか、
サントゥさんの説明で観客の方たちには伝わったと思います。

フェアトレードの生産者には正当な対価が支払われるだけではなく、家族を支えるベネフィットもたくさんあります。
保育園、無料で通える学校、医療費などなど…安心して家族と暮らしながら安全な労働環境で働くことができる…私たちからしてみればそれは当たり前ですが、バングラデシュやネパール、インドのような途上国では普通ではありません。

私たちが日々安いといって喜んで買っているものの裏側には、とんでもない労働環境で働く生産者や児童労働、環境汚染があるのかもしれないのです。

知れば誰でもそういった商品は買いたくないはずです。

知ること。
選ぶこと。
行動すること。
伝えること。

フェアは生産者だけにとってのフェアではありません。
私たち消費者にとっても、流行を追い求めて時代の流れに惑わされるより自分の大切なお金を良いものに使う、という自立に繋がるのです。

それにしても、大盛況!
トークショーは整理券を配って、さらに立ち見もぎっしり!
よく見ると若い人たちが多かったようです。

20140512_04a

フェアトレード・コンシェルジュの生徒さんたちも来てくれました!
このトップスはバングラデシュのタナパラ・スワローズの新作。刺繍と色がお気に入り。

夜はピープル・ツリー自由が丘店で世界フェアトレード・デーを祝うパーティーもありました。
サントゥさんやゲストにモデルのHIKARUさんやアンジェラさんを迎えて、トークショー。

さらにアーティストの及川キーダさんのライブペインティングとバイオリン演奏のコラボレーションがあり、こちらも大盛況。

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ピープル・ツリーのスタッフ、稲葉さんと! 最高の笑顔!

ピープル・ツリーのスタッフ、稲葉さんと!
最高の笑顔!

今日、15回目となる世界フェアトレード・デーを迎えて、今回フェアトレードやエシカルが新たな段階に上ったと感じました。

フェアに生きる喜びを今後もみんなで感じたい!

毎日が世界フェアトレード・デーであってほしい!

当日の様子は↓の映像をご覧ください。その日のうちに編集をしたものです!

月曜日

28

4月 2014

【アンバサダー通信】フェアトレードタウン国際会議に参加しました。

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー, ニュース

こんにちは。ピープル・ツリー アンバサダーの末吉里花です。

桜が満開だった先月末、熊本市でフェアトレードタウン国際会議が開催され、
私はピープル・ツリーのアンバサダーとして参加させていただきました。

そもそもフェアトレードタウンとは、
世界中で広がりつつあるフェアトレードの普及に
町ぐるみで取り組むという運動で、
2000年にイギリスにあるガースタングという街が
世界で最初のフェアトレードタウンに認定されました。

それ以降、フェアトレードタウンは拡大して、
2011年に熊本市は1000番目の町に認定、今では世界24カ国、
1451都市がフェアトレードタウンの仲間入りを果たしています。

熊本市がフェアトレードタウンになったのも、
国際会議が開かれたのも、ひとりの女性の動きから始まりました。
フェアトレードシティくまもと推進委員会の代表理事である明石祥子さんです。

明石さんは約20年前にフェアトレードの存在を知り、
1993年にラブランドエンジェルという
フェアトレード専門ショップを熊本にオープン。

お店を持ちながら、フェアトレードの推進に信念をかけて取り組んでいらして、
ようやく熊本市がフェアトレードタウンに認定されるまでに至ったのです。

そう、明石さんがひとりで始めたように、
実はフェアトレードタウン運動の原点は草の根活動。

市民が主導権を握り、自分たちが住みたい町、
誇りに思える町を作りたいという思いを、
グローバルな視点を持ちながら自分の足元を見て進めていく、
ということなんです。

最初はたったひとりでも、次第に仲間が増えて、
最後は行政を巻き込んで地域を盛り上げていく活動が
フェアトレードタウン運動なのです。

国際会議では、もうひとつの大切な論点が話し合われました。
それは、フェアトレードと地元の地域発展を
どうやってバランスをとりながら取り組んでいくか、ということ。

フェアトレードはあくまでも途上国の生産者との取引であり、
そこに住む人びとの人権や教育、地域の活性化を狙うものです。

一方で、日本の地方では過疎化が進み、一次産業が衰退、
農家も職人も厳しい状況に置かれています。
そのことをどう考えるのか。

明石さんはこう言います。
「国内も国外もない、というのが今の若い世代の特徴。
地球規模で考えるというのは、とても面白いものです。
世界に視野を広げて地球規模で考える。
そのレッスンができるのがフェアトレードなのです」

つまり、フェアトレードタウン運動を通じて、
地域に根ざした地球市民の育成ができるということ。

これはフェアトレードに取り組んできた私にとって、
実にしっくりと腑に落ちる言葉でした。
また、フェアトレードの核心が生産者との関係性にあるとすれば、
日本の生産者との間にフェアトレードの原則を活用して、
日本の原料とフェアトレードの材料を使った新しい展開も模索できます。

日本の地方活性化や第一次産業を再び盛り上げるためにも、
フェアトレードを推進していくことは非常に重要であるということを
再確認することができました。

ぜひこの「フェアとローカル」という言葉を
ぜひみなさんの心にも留めておいてください!

ところで、熊本に続き今、日本でフェアトレードタウンに
なろうとしている都市がいくつかあります。
名古屋、札幌、逗子、岐阜県の垂井。
このうち名古屋は今年秋を目指して頑張っています。

原田さとみさんと(写真右)

原田さとみさんと(写真右)

フェアトレードタウン名古屋推進委員会の世話人である
原田さとみさんのワークショップを受講して、
いかにフェアトレードタウンとして認証されるのが大変かなど
いろいろと学ばせていただきました。

逗子は私が住む鎌倉の隣町。
フェアトレードタウン勉強会が行われているようなので、
こちらも積極的に参加してみようと思っています。

私は今回の会議に出席したことで、やるべきこと、
やりたいことが次々と思い浮かび、
今まで携わってきたフェアトレードの活動が
次のステップへ移行していくだろうと確信しました。

また、ピープル・ツリーのアンバサダーとしても
もっともっとできることがあるのではないかと感じています。
これからも、フェアに生きる喜びをみなさんといっしょに広めていきたいです!!!

金曜日

11

4月 2014

【アンバサダー通信】 母の日に贈りたいピープル・ツリーアイテム

Written by , Posted in ピープルツリー・アンバサダー, おしゃれ

こんにちは。ピープル・ツリー アンバサダーの末吉里花です。

また今年も母の日がやってきました。
毎年、お母さんへの贈りものを悩む方が多いと思います。

実は私の母は、5月11日生まれ。
なので、毎年母の日とお誕生日を一度に祝ってしまうという、ちゃっかりした娘なのです。

でもプレゼント選びには余念がありません。
どうせ贈るなら、人と環境にやさしいものがいい!
2007年にピープル・ツリーを中心にフェアトレードの世界と出会った私にとって、
それ以降、母の日の贈り物は必ずフェアトレードかエシカルなものになりました。

さて、今年は何を贈ろうかしら・・・

母は昔料理の先生をやっていたので、今でもよくキッチンに立っています。
そんな母だからこそ、贈りたいのが「リサイクルサリー・ドレス・エプロン」

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リサイクルサリーを使っているので、
どれも色がとても鮮やかで美しく、
ガーゼのように軽いのも魅力的です。

これを着ながら楽しく料理をやっている母の姿を想像したら、
ぜひとも贈りたくなる、そんな素敵なエプロンです。

普段からオシャレなお母さんであれば、
「オーガニックコットン・ノーカラー・ドレープトップ」もおススメです。

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カーディガン風のトップスは、前身頃のフレアが女性らしく、
どんな洋服にも合います。

シンプルなデザインと誰にでも合う色、
またオーガニックコットンの柔らかさがやみつきになり、
スカートを好むお母さんでも、デニムやパンツを好むお母さんでも、
きっと喜んで着てくれること間違いなし!
真夏の時期に1枚あると便利です。

またカバンのような小物もおススメ。
毎年人気の「ダッカ織りのトートバッグ」はいかがでしょうか。

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軽くて、肩に掛けることができて、ほどよい大きさがお母さん世代にはぴったり。
しかもパステル調の色合いがとてもキレイで、明るい気分にさせてくれそうです。

私の母は、最初はフェアトレードやエシカルについて、まったく知識がなかったのですが、
今では私と同じくらい熱心で意識も高くなりました。

フェアトレードやエシカルのことを知るきっかけは贈りものから、
というのが一番自然で入りやすいのではないかと思います。

そういった意味でも、たかが母の日、されど母の日。

お母さんを想う気持ちがあるのであれば、
その贈りものをつくった生産者のことも配慮されたものだと、
お母さんもなお一層喜んでくれると思います。
母の日の贈りものはぜひフェアトレードを!

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