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ピープルツリーの日々のこと

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金曜日

24

3月 2017

隠したい! コーデが分からない!おしゃれ迷子に贈るヒント

Written by , Posted in おしゃれ

PRのヒロミです。
突然ですがこのところ、自分の装いが、ピンとこないのです。
ずーっとお気に入りで着ていたお洋服なのに、好みが変わったわけじゃないのに、
「しっくりこない」。
それは何故!?と考えていくと、2度目の成人式も過ぎ、
やっぱり、体形やお肌の質感が変わったんじゃないか。
それに伴って、心地よいと感じる素材やデザインが変わったんじゃないか。
という、ちょっと切ない現実に行き当たるのです。
でもな~、スタイル良く見せたいけど、もうガードルで締め付けるのもシンドイのよね……。

あともうひとつ。
しっくりこないのには、体の変化のせいだけじゃなくって、
「イマドキ」のおしゃれの感覚がよく分からない、ということもありまして。
何となく自分ルールができあがってしまっているけれど、
それが今のおしゃれではダサいんじゃ!?という不安。

そんなこんなで、毎回、お出かけ前にバタバタするわけです。
特に季節の変わり目は、寒かったり暖かかったりと不安定なので
体感的にも、見た目的にも、決め手がつかめず、
「もういっそ、お出かけしたくない……」という気分にもなったり。
迷わないはずの歳になったくせに、おしゃれ迷子に陥ってしまいました。

そこで、いつもカタログでお世話になっているスタイリストのやまぐちさんに泣きつく私。
ちょっと贅沢な日常着としてフル活用できる「& Organic」シリーズを使って
スタイリングのコツを教えていただきました。

悩みを整理してみると、「隠したい部位がある」と
「どうコーディネートしたらよいのか分からない」の2つに分けることができました。
同じ悩みを持つ方の参考になったら嬉しいです♪
(ちなみに、身長160cmでMサイズを着用)

 

お悩みその1) 足元コーデが分からない

 

ヒロミ 今日はこれを着ていくぞ!と決めたものの、玄関で履く靴に悩んで
全身着替えてしまうこともあります。
特に足首がキュッとなったパンツは、ぺたんこ靴しか合わない気がして。
脚長に見せるのがいちばんかっこいいスタイリングという思い込みもあり、
床すれすれのブーツカットが好きなので、テーパードやアンクル丈のパンツがホントに苦手です。
やまぐちさん
(以下 スタイリスト)
要は全体のバランスなので、一見カジュアルなこのパンツにも、ヒールが合いますよ。
きちんと感を取り入れて、フレンチテイストのカジュアルにしてみましょう。

 

 

モノトーンに明るめのベージュで差し色をプラスしました。
短め丈のパンツでも、靴を素肌に近い色にすることで、肌色を延長させて脚長効果を狙います。
トレンチコートとヒールできちんと感を取り入れることで、
全体がバランスよくまとまります。
逆に、背の高い人だったら、ロングトレンチに白いスニーカーも合います。

ヒロミ  「脚を出したくない」という悩みにも通じますが
ひざ丈のスカートやワンピースに合わせる靴もワンパターンになりがちで……
秋冬ならブーツを合わせちゃうんですが。
スタイリスト ソックス&ぺったんこサンダルというコーデも、実は失敗が少ないですよ。
コツはコントラストが強くない色の組み合わせを選ぶこと。
ひざ下の形で、ソックスは折ったり、くしゅくしゅさせたり、
鏡を見ながらいちばんしっくりする形にしてみてください。

 

 

底全体が厚い、フラットな厚底サンダルや、ファー付きサンダルもおススメ。
今までトライしたことのない組み合わせも、やってみると意外に似合ったりするもの。
決めつけないで、いろいろ試してみると新発見がありそうです。
ペンダントを合わせて、視線を上に持ってくるとアクセントになります。
定番のGジャンで、二の腕も隠せます。
袖を折り返して手首を見せることで、華奢さも演出できます。
「3首を見せるのは、スッキリ見せのコツ」。
しかしながら冷え対策のあたためポイントも3首なので、加減が大事ですね。

 

お悩みその2) 二の腕も、脚も、できれば出したくない
ヒロミ  足元のコーデに悩むのも、根本の原因は「出したくない」気持ちが強いから。
むくみやすいからシルエット的にも気になるし、冷えも気になるし。
スカートの下にレギンスを重ねたりしちゃうんですが、
見た目に暑苦しすぎるというか、重いというか。
スタイリスト カットソーのレギンスじゃなくて、デニムや布はくの柄物とか、
トップスと質感の違うものを合わせると、スッキリ見えて、冷え対策もできますよ。
最初から着こんでしまうんじゃなく、羽織りものや足をあたためるものは持ち歩くようにして、
外にいるときはナシで、室内の冷房が効いた場ではサッとプラスして、と
使い分けるといいですね。

 

 

ストンとしたIラインのシルエットはスッキリ見せの王道。
デニムに合わせてカジュアルなシューズにしましたが、
ヒールのあるミュールで、さらにIラインを強調してもOK。
足首をしっかり見せるようにロールアップするのが、イマドキの丈感です。
あきの広い襟もとだと気になってしまうデコルテライン
(年齢とともに貧相になっていくんですよね……とほほ)も
タンクトップなどと合わせると、コーディネートしつつカバーできます。
柄物のストールを合わせても◎

 

ヒロミ  お肌の質感の変化で、いちばん気になるのが二の腕ですね。
若い頃はパツーンとなっていても、それはそれで元気でいいというか、
快活な印象もあるけれど、張りがなくなると太さが気になって……
スタイリスト 私たちの年齢だと、全身「ド」カジュアルはお母ちゃん感が出てしまって、実は難しい(笑)
どこかにエレガントな要素を入れるのがコツです。
ドレープ感のある羽織りものを合わせると、
丸みを帯びた女性らしいラインが活かせますよ。

 

 

ボトムスは"C"のようにホワイトデニムのスキニーでもOK。
テーパードパンツや、だぶつき過ぎないサルエルパンツなど
柄物でもいいですが、コツは足首がキュッと締まっているものを選ぶこと。

モノトーンのトップスなので、ロングネックレスがあるとアイキャッチになります。
(さりげなく、ペンダントとサンダルの色を合わせてみました)
トップスがダブダブしすぎて気になる場合、細めのベルトでブラウジングするのもおすすめです。

 

お悩みその3) イマドキのトップス加減が分からない

 

ヒロミ  ウエストを隠したい思いから、トップスをついそのまま出して着てしまうんですが、
そうすると丈が長すぎて、ボトムスとのバランスが悪い気がして。
トップスがふんわりとしていたら、I ラインの法則で
ボトムスはもうスキニーデニムしか合わせられないような気がしちゃいます。
スタイリスト ハイウエスト気味でインするのがイマドキですよね。
昭和な感じにならないコツは、ボトムスにきっちり入れ過ぎず、
ゆるっとしたラインを残すこと。
丈が長くてふわっとしたトップスだからこそ、加減が調節できるんです。

 

トップもふんわり、ボトムスもゆったりでも、バランスが取れています。
ピシッと入れてボディラインを見せてしまうと、
途端に80年代バブリーになってしまうので、ご注意!(笑)
マキシ丈のボトムスを合わせるなら、ヌーディ―なサンダルがオススメです。

 

同じくインにしつつ、きちんとコーデの場合。
ジャケットのインナーにするなら、ブラウジングを少なめにするのがコツです。
テーパードが今の気分なので、シュッと高いヒールに合わせています。
甲を覆う部分が浅い靴にして、「足の甲で脚の長さを稼ぐ」作戦です。
なので、高いヒールが苦手だったら、バレエシューズでも◎

つい、靴の色はいちばん近いボトムスに合わせがちでしたので、
離れたジャケットと合わせるのが新鮮でした。
全身を見るのって、大事ですね。

 

まとめ

隠してばかりじゃ、つまらない。
迷った時こそ、変身のチャンス!

しっくりこない。
というのは、実は「気持ちが高揚しない」ということでした。

年齢とともに変わっていくのは仕方のないこと。
自分は変わっているのに、格好が変わらないと、ギャップだけが大きくなって。
その違和感が自信のなさにつながっていたようです。
いつもとちょっと違うアレンジを楽しむことで、新発見がありました。
定番スタイルを絞りすぎないで、新鮮さを味わえば、ときめけるもの。
ときめいた瞬間、悩んでいたことがどうでもよくなりました(笑)

メイクでも、欠点を隠すことばかり考えているより
チャームポイントを生かしてあげたほうが、
楽しいし、魅力的に見えるって、よく聞きます。

大人スタイルを楽しむには、バランスのいい丈感、サイズ感が大事だそう。
そして、やわらかな肌になじむ、女性らしいシルエットを生かせる素材の質感が、
強い味方になってくれます。
生地に表情のあるオーガニックコットンなら、ピッタリ。

実は普段、柄物が大好きで、
元気なときは目がチカチカするほど柄ON柄なコーデもするんですが
今回のスタイリングで、無地×無地の心地よさを知り、それが新鮮でした。

以前の装いが似合わなくなった……。
そんなふうに落ち込むのじゃなくて、
「私に似合う、新しいおしゃれがある!」と
いろいろ試行錯誤を楽しみたいな~と思います。

スタイリスト やまぐちりつこさん

気づけば20年たってしてしまったスタイリスト人生。
雑誌・カタログ・TV・広告と一通りはやらせていただきました。
今は自分なりのペースでゆったりと。
そんな中ピープルツリーさんとの出会い、お仕事に感謝しています。
洋服に雑貨に素敵なものとの出会いを楽しめる仕事が大好きです。