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ピープルツリーの日々のこと

火曜日

19

8月 2014

Lee × People Tree コラボデニムができるまで vol.1

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ディレクターのタネモリです。

今年の秋冬コレクションで実現する、デニムブランド「Lee」とピープル・ツリーのコラボデニム。
9月上旬の直営店での先行販売、10月上旬の一般販売開始に向けて着々と生産が進んでいます。
製品ができるまでを、4回に分けてお伝えします。

第2弾(織り編)はこちら
第3弾(縫製編)はこちら
第4弾(最終加工編)はこちら

このコラボレーションは、ピープル・ツリーの主なオーガニックコットン製品の原料を供給してくれているインドのオーガニックコットン農家支援組織「アグロセル」から直接原綿を日本に輸入し、日本で紡績、織り、縫製、最終加工を行うというもの。
オーガニック&フェアトレードのコットンと、日本のものづくりのこだわりが融合したプロジェクトです。

コットンが日本に到着したのは、5月中旬。
原綿の状態での輸出入はアグロセルと私たちにとって初めての経験。
輸出許可の手続きは? 検疫は? 積み荷の大きさは? ・・・ひとつひとつ確認しながらの作業でした。

なんとか無事に輸入できたコットン。
最初の加工工程である紡績の様子を見に、リー・ジャパンのディレクター細川さん、代表・サフィアと共に大阪府阪南市にある大正紡績の工場へ。

コットンはベール(インドの基準では約165kg)単位で梱包されています。
大きな岩のようにそびえるコットンの山に、思わずよじ登ってしまったサフィア。
工場の製造部長さんを慌てさせてしまいました・・・

大正紡績製造部の多胡部長(右から2人目)、リー・ジャパン細川秀和さん(中央)、サフィア(左から3人目)、タネモリ(左から2人目)。ドキュメンタリーフィルムの撮影で同行したアメリカの制作チーム3人と。

大正紡績 製造部 部長の多胡さん(右から2人目)、リー・ジャパン細川さん(中央)、サフィア(左から3人目)、タネモリ(左から2人目)。ドキュメンタリーフィルムの撮影で同行したアメリカの制作チーム3人と。





原綿は、収穫されたコットンボールをジニング(種を取り除く)しただけのもの。

原綿は、収穫されたコットンボールをジニング(種を取り除く)しただけのもの。





原綿から糸になるまでには、ミキシング(原綿を混ぜて打ち、除塵する)、カーディング(くしけずり、さらに除塵する)、ロービング(撚りをかけて粗糸をつくる)、スピニング(粗糸を引き伸ばし、撚りをかけて糸にする)などたくさんの工程を経ます。



スピニング・マシン(精紡機)の前に立つ、リー・ジャパン細川さんとサフィア。

スピニング・マシン(精紡機)の前に立つ、リー・ジャパン細川さんとサフィア。





この機械はスピニング・マシン(精紡機)。
速度の異なるローラーの間で粗糸を引き伸ばし、高速回転する軸にかかったボビンで巻き取って糸に撚りをかけます。
目にもとまらぬ速さで回転する何百本ものボビンが糸を巻き取っていく様は圧巻!

今回のコレクションでは、ボーイズタイプとメンズはコットン100%、スキニーデニムとペンシルスカートには4%ポリウレタンを混ぜてストレッチ混の糸にしました。

次回は、糸から生地になる工程をレポートします。お楽しみに!