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ピープルツリーの日々のこと

月曜日

15

2月 2016

花と鳥が舞う美しいプリントはどうやって生まれた?

Written by , Posted in おしゃれ

エディターのナオです。
先日、春夏カタログの制作を終え、心はすっかり春夏モード。
東京ではうららかな光を感じる瞬間もちらほら出てきて、
日々のコーディネートにも、冬の重たい色や素材から少しずつ抜け出し、
春らしさを加えたくなる時季になってきました。

みなさんは今シーズンのピープル・ツリーの新作第一弾をもうご覧になりましたか?
気になる色や柄、素材のアイテムはあったでしょうか?

今日はその新作の中から特別に、
カタログ誌面では紹介しきれなかったエピソードをお届けします。
ご紹介するのは、手織りシルク バード&フラワープリントシリーズ。
グリーンとイエローのやわらかな色が、春らしいこのアイテム。
全面にほどこされた柄は、なんともやさしい雰囲気を醸します。

20160215_01

商品の企画が生まれたのはちょうど1年前、
2016年の春夏コレクションのテーマ「Desert oasis」から、
豊かな自然の中にある植物や鳥をモチーフにした柄と、
やさしい配色の商品にしようと考えた担当デザイナー。
アイデアスケッチをグラフィックデザイナーに渡し、
草花と鳥のイラストを手描きで仕上げてもらいました。
手描きにしたのは、コレクションテーマに合わせて素朴で野趣あふれる雰囲気を出すためです。

プリントのデザイン画

プリントのデザイン画



描いてもらった花や鳥は、ハンドスクリーンプリントの1枚の版になるように配置します。
そこに点で描いた丸いモチーフを重ねました。
丸いモチーフは木漏れ日やシャボン玉、水面に映る太陽やにじむ月などをイメージしたもの。
ベースにも同じ丸いモチーフを大きく入れることで、
イラストとの繋がりを生み、ゆるやかな濃淡を表現しました。
こうして、やわらかな光の中に草花が舞い、鳥が楽しげに飛ぶような柄が完成。

とはいえ、これはまだ企画の段階。

20160215_03

商品を実際につくるのは、インドの生産者団体「サシャ」の人びとです。
4枚の版を使い、ハンドスクリーンプリントで仕上げています。
チャコールグレイのイラスト、大きな丸いモチーフ、アクセントの赤やピンク、
グリーンやグレイのベースカラーの版を、手織りのシルク生地に刷っていきます。
約110cm巾の生地に2人がかりで、1版ずつ手作業で刷っていくさまは圧巻です。



商品を企画したデザイナーも、毎シーズン、難しい注文に真摯に対応してくれる、
つくり手のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいだそうです。

肌寒い日は長袖のカットソーや薄手のニットを重ねて、
あたたかくなってきたら1枚でさらりと着られるシルク。
トップスとワンピース、どちらも柄を楽しんでいただくために、
ディテールをつくり込まず、あえてシンプルな形にしました。
春から夏まで長く着られる、
手織りシルク バード&フラワープリントシリーズに、ぜひご注目ください。

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