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ピープルツリーの日々のこと

金曜日

8

3月 2013

国際女性デーにインタビュー

Written by , Posted in 生産者のこと

国際女性デーに際し、フェアトレードが女性たちにどのような変化をもたらしているのか、バングラデシュの生産者パートナー「タナパラ・スワローズ」で働くクルシダ・ベグムさんをインタビューしました。

あなたにとって女性のヒーローは誰ですか?
ベグム・ロケヤ(Begum Rokeya)さんです。バングラデシュで女性のエンパワメントに力を入れ、女性のための教育、健康、栄養問題に取り組んできた方です。

国際女性デーにあたり、世界の女性たちに向けてメッセージをいただけますか?
女性は男性と比べて劣ってはいません。私たち女性は、男性と対等な存在であることを証明してきました。性別に関わらず人間として対等に扱われるべきです。

女性であることで一番喜びを感じるのは何ですか?
母親であることです。スワローズで仕事を続けられる限り、収入を得て家族を支えることができます。

フェアトレードは働く女性に変化をもたらすと思いますか?また、それはどんな変化ですか?
はい、フェアトレードは、特に私のような農村に暮らす女性に大きな変化をもたらします。
私に安定した仕事があることで、家族をサポートでき、また、家庭内で重要な決めごとに参加することができています。これは職場であるスワローズにおいても同じです。

フェアトレードは具体的にどのような助けになっていますか?
スワローズでは、フェアトレードによって安定した仕事の機会を得、公正な賃金の支払いを受けています。
仕事だけでなく、法的支援や子どもの保育所、初等教育、マイクロクレジット融資といった支援も受けています。

技術を活かして働くなかで何が一番楽しいですか?
織り手として手織り部門で15年近く働いてきました。この仕事がとっても楽しいです。

働く女性として、フェアトレードとエンパワメントの関係をどのように感じていますか?
家庭と職場の両方で決めごとに参加できることは非常に大きなことです。仕事があるおかげで収入を得てお金を使うことができるだけでなく、将来に向けての貯金もできるようになりました。

女性による経済、社会、そしてコミュニティへの貢献はどのように認識されていると感じますか?
女性は、経済、社会、コミュニティに対し非常に大きく貢献していて、そこへの認識は深まってきていると思います。
これまでも女性による経済への貢献は大きかったのですが、(収入を生み出す仕事ではないため)大部分が認知されないままでした。例えば、農村では、収穫後は、家庭での仕事の大半の責任は女性が担っています。家畜の世話や野菜畑の管理も女性たちの仕事なのです。都会では家事全般が任せられます。1980年代初めは、製造業、特に衣料品産業で働く女性が増えました。高い教育を受けた女性は政府や医療機関、教師として仕事を得ましたが、数は少ないままでした。しかし今日、女性たちは医療や教育・研修の機会、健康や成功への道を手に入れたのです。

女性として社会的なバリアに直面したのはいつですか?
16歳のときです。私は家の外に出ることができませんでした。社会的なバリアがあり両親が許さなかったのです。スワローズで働き始めてからは、研修を受け女性の権利について学ぶ機会を得、女性の権利についての私の意識は変わりました。この変化は、家族がこの社会のバリアを破る必要性を理解するのに大きな助けとなっています。

娘さんに叶えてもらいたい夢はありますか?
私は高等教育を終えていませんが、自分の収入で娘の教育費をカバーしてきました。娘にはよりよい教育を受けられるようあらゆる機会をつくってあげたいと思っています。

手仕事の技術を活かした仕事があることは、ご自身や家族、コミュニティのサポートへどのように役立っていますか?
これはとても重要なことで私たちに大きな変化をもたらしています。手仕事の技術を活かした仕事で家族を支えることができるのは、私たちの暮らしに変化をもたらし、ひいては私たちのコミュニティの発展を助けることにつながるのです。