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ピープルツリーの日々のこと

金曜日

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9月 2013

フェアトレードの新認証制度でピープル・ツリーが製品認証取得!

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ピープル・ツリーは、フェアトレードの国際的なネットワーク「世界フェアトレード機関(WFTO)」が5月の国際会議で導入を決めたフェアトレードの製品ラベルの認証を、世界で初めて取得しました!

20130920_01WFTOにはこれまでも、加盟メンバーがフェアトレードの10の指針を守って活動しているかを認証する制度があります。認証されたメンバーは、WFTOの団体マークを団体のウェブサイトやカタログに掲載し、フェアトレード団体であることをお客さまに知らせることができます。

しかし製品ひとつひとつには表示されないため、買い物をする人はフェアトレード製品であるかどうかを容易に見分けることができません。

今回の新認証制度では、製品をつくるそれぞれの工程-例えば縫製、染色、刺繍など-で、フェアトレードの指針が守られていることを、自己評価・メンバー間調査・外部監査の3段階で評価します。「生産者が公正な価格を支払われているか」「環境に配慮した生産がされているか」といった指針は、生産に関わるすべてのひとが守らなければならないからです。

生産者団体では、生産者自身がフェアトレード10の指針に対する達成度を評価し投票する(評価をボタンの数で投票)。

生産者団体では、生産者自身がフェアトレード10の指針に対する達成度を評価し投票する(評価をボタンの数で投票)。

投票結果を張り出す生産者の女性

投票結果を張り出す生産者の女性

たくさんの工程があり多くの生産者が関わる衣料品や手工芸品で、指針のすべてを完璧に守ることは容易ではありません。しかし、確認や評価をすることで問題を見つけ、解決につなげていくことができるようになります。
例えば、この認証制度を導入するための試験プロジェクトの実施中、ある生産者団体では、糸巻き作業の担当者の賃金が記録されておらず現地の最低賃金を下回っていることが判明しました。その改善のため、労働時間の記録や賃金の支払い記録を徹底し、労働に見合った賃金が支払われるようになりました。

認証システムのために作成された、生産者の労働時間や給与を記録する記録簿

認証システムのために作成された、生産者の労働時間や給与を記録する記録簿

このように、問題があればそれを解決するための目標と実行計画を立て、定期的に評価します。そしてこれらが実行されていると認証された団体は、製品に認証ラベルを表示することができるのです。

ピープル・ツリーは、この認証ラベルを2014年春夏の衣料品と手工芸品に表示して販売を開始します。WFTOの認証ラベル付き製品を販売するのは、日本とイギリスのピープル・ツリーを含む計4団体が世界で第1号となります。

フェアトレードを保証するラベルが製品に表示されれば、お客さまは、その製品をつくる人や環境が守られていることを確認して買えるようになります。ラベル付き製品を選んで買う人が増えれば、フェアトレードを導入しようと考えるメーカーやブランドも増えるでしょう。それにより、より多くの生産者に適正な賃金が払われ環境が守られることになります。
この製品ラベルの導入によって、フェアトレードがさらに広がっていくことを期待しています。