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ピープルツリーの日々のこと

水曜日

26

5月 2021

いま知りたい! 「フェアトレードって?」「SDGsって?」

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いま知りたい! 「フェアトレードって?」「SDGsって?」

人と地球にやさしいサステナブルな貿易のしくみ

フェアトレードとは、途上国に暮らす社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで、彼らが自らの力で暮らしを向上させる貿易のこと。

生産地で持続的に採れる素材を活用して、現地の伝統的な手工芸の技術を活かした環境負荷の出来るだけ少ないサステナブルな生産を目指します。オーガニックや減農薬など環境への負荷の低い農法を用いて、リサイクル素材や生分解可能な梱包素材を用い、輸送にも船便を使う。
人と地球環境を大切にする、サステナブルなビジネスの仕組みです。

ピープルツリーのフェアトレード

フェアトレード専門ブランド ピープルツリーの商品は、それぞれの国や地方、民族の伝統的な手法を受け継いで、できるだけその地方で採れる素材を用い、すべて自然素材を手仕事によって仕上げています。

手織り、手編み、手刺繍、手紡ぎ、手染め、手彫り、型押し、シルクスクリーン・・・ “手仕事”は味わい深い製品を生むだけでなく、経済的・社会的に不利な立場にある人びとに、それぞれの能力を活かした仕事をもたらし、収入を得る機会をつくります。

そして、こうした人びとが資本・ハイテクノロジーが支配する大量生産のシステムにのみこまれることなく、国際貿易に参加し、自立を図ることにつながるのです。

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フェアトレード10の指針(10 Principles of Fair Trade)

ピープルツリーは、WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)に加盟して、フェアトレード団体としての認証を受けています。

WFTOとは、途上国の立場の弱い人びとの自立と生活環境の改善を目指す世界中の組織が、1989年に結成した連合体で、順守すべき指針としてフェアトレード10の指針を定め、加盟団体がその基準を守り活動しているかをモニタリングしています。

「フェアトレード10の指針」
1)生産者に仕事の機会を提供する
2)事業の透明性を保つ(どこで誰がどのようにつくっているか把握して説明責任を果たす)
3)安定した仕事の依頼をする公正な取引を実践する
4)生産者に公正な対価を支払う
5)児童労働および強制労働を排除する
6)差別せず、男女平等と結社の自由を守る
7)安全で健康的な労働条件を守る
8)生産者個人や団体の能力を伸ばす支援をする
9)フェアトレードを広める
10)環境を大切にする

SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月に国連総会で採択された、持続可能な開発のために必要不可欠な2016年から2030年までの行動計画で、17のゴールと169の達成基準からなる国際的な目標です。

「持続可能な開発目標」とは(国連広報センターのYouTube動画)
17のゴールからなる「持続可能な開発」とは?

フェアトレードは、SDGs17項目の全項目に直接的・間接的に関わっています。
消費行動が鍵を握る「12 つくる責任つかう責任」をはじめ、働きがいのある人間らしい仕事に人々が従事して貧困から抜け出す「1 貧困をなくそう」 「8 安全な労働環境 」、生態系や資源を傷つけない持続可能な発展を目指す「 13 気候変動への対策」なども、フェアトレードの推進が目標達成に大きく寄与します。

人と地球を大切にするフェアトレードの目指す世界は、SDGsが達成された世界と重なります。
フェアトレードが必要とされる背景 ― 行き過ぎた利益と効率の追求が生んだ大量生産・大量消費・大量廃棄による貧困問題や環境問題、生産者の健康と安全、このままでは持続可能でない生産方法など ― は、そのままSDGsが改善を掲げている内容です。

オンラインイベント「いま知りたい! フェアトレードって? SDGsって?」

今年の世界フェアトレード・デー(5月8日)、ピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」では、「いま知りたい! フェアトレードって? SDGsって?」というタイトルでオンラインイベントを開催しました。

フェアトレードとSDGsの関係性、具体的にアクションを起こすにはどうしたらよいのか、そして日本の達成度や世界ランクなどのデータをシェアするセミナーにはじまり、後半はグループに分かれて関心のあるSDGs目標について日ごろ思っていること、アクションしていることのアイデアを分かち合いました。

イベント報告はこちら(グローバル・ヴィレッジのニュースメディア FAIR TRADE STYLE)

今こそ、行動のとき

2030年のSDGs達成目標に対して10年目の2020年1月、国連は達成のための「行動の10年(Decade of Action)」をスタートさせました。

WFTOは昨年より、「今こそもっとフェアな世界へ Build Back Fairer!」というメッセージを発信しています。
アフターコロナの世界を以前のままに戻すのではなく、もっと人にも地球環境にもやさしい、よりフェアな世界につくり直そうということです。

 

さて、私たちは具体的にどんなアクションを起こしましょうか?

もちろんフェアトレードのお買い物も、できるアクションの1つです。
私たちの日常の買い物というのは、社会に大きなインパクトを与える投票行為。
「どこで、誰が、どんなふうにつくってくれたのか?」が分かるフェアトレードの買いものをすることで、作る人の生活を支え、安全な労働環境を整え、地球に負荷の少ない物づくりを応援することになります。

ぜひみなさんのアクションの1つに加えてください。

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