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ピープルツリーの日々のこと

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金曜日

15

11月 2013

末吉里花さんネパールのKTS訪問記part2

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末吉里花さんによる、ネパールのKTS訪問記、パート2をお届けします。

パート1はこちらから


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KTSのもうひとつの大切な取り組みは、保育園、小学校、孤児院の運営です。
これらの施設の運営費は、20%が海外からの支援金、
残りの80%はフェアトレード製品の売上とのこと。

そのうちのほとんどが、日本とイギリスのピープル・ツリーの売上金だそうです。
わずか2カ月の赤ちゃんを預けられる保育園では食事を1日2回提供。
小学校では英語やコンピュータの授業があり、子どもたちは目を輝かせながら学んでいました。

KTSの孤児院を卒業した20歳のスニルさんは、現在カーペット職人として訓練を受けている最中で、
KTSが自分を育ててくれたと語ってくれました。
社会に必要な本当のセーフティネットが、ここではきちんと設けられていたのです。

NepalSept2012_0164この事実を知り、ふとこんな思いが頭をよぎりました。
ネパールでフェアトレードがもたらしているものは、日本でも必要なものではないか、と。

日本では女性が社会に貢献する人間のひとりとして、社会に快く迎えられているか、
様々なハンディを背負う女性が本当に仕事の機会を与えられているか、
子どもを育てていく上で、本当のセーフティネットが存在しているか、などなど。
考えれば考えるほど、私たち自身の問題に戻ってきてしまいました。

つまり、フェアトレードは「他人のためならず」!

ところで、今回ネパールでは私が出会ったニッターたちが編んだニットを着て、
カタログ撮影に臨みました。

どのニットも袖を通せば、生産者のぬくもりが伝わってきて、本当に着心地が良く温かいのです。

私が特に気に入ったのは、個性的なシルエットのポンチョ。
アウターとしてサッと羽織れば誰でもカッコよく決まるはず。
スキニーなデニムに今年流行のニーハイブーツを合わせて着こなしたいです。

NepalSept2012_0990

もうひとつは、胸に”slow fashion”というメッセージが入った紺色のセーター。
シンプルな形だけに、今年はこれにフレアースカートとスニーカーを合わせて楽しみたいです。

私がネパールで見た出来事は、日本に住む私たち「消費者」がいなければ実現されていなかったかもしれません。

私たちは、フェアトレードの製品を「買う」という行為を通じて、
ネパールに住む人々、特に女性たちの生活に大きく影響を与えているということを実感しました。

普段の買い物で、少し意識を高く持って選んだ「1点」の売上は、確実に生産者の手に届き、
それが彼らの暮らしを変えるだけでなく、夢や希望をも生んでいるという事実を、
実際にネパールを訪問したことで目撃することができたのです。

フェアトレードに賛同して参加していく、ということは、
チャリティのような一時的で一方的な支援ではありません。

途上国の生産者と先進国に住む私たち消費者にとって、より良い社会・環境を築いていくためにも、
今やなくてはならない活動なのです。

ネパールを訪問したことによって、フェアトレードを伝える熱意がより深まりました。
今後もフェアトレードの現場を訪ねる旅をサフィアさんと続けていきたい、そう強く感じています。

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◆◆ ウィンター・ニットキャンペーンについて ◆◆

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11月15日(金)~11月24日(日)の期間中に、
KTSニット対象商品をお買い上げのお客さまに全員に
次回5,000円以上のお買いもので使える1,000円OFFクーポンをプレゼント!

商品と一緒にお届けする納品書または請求書にキャンペーンコードを記載してお送りいたします。

キャンペーン対象商品はこちら>>

木曜日

14

11月 2013

ネパールのKTSから生産者が来日します!特別イベント情報も。

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みなさん、こんにちは。
プレスのアイコです。

現在、私たちのオフィスでは、来週から始まるイベントに向けて、
あわただしく準備を進めています。

そのひとつが、ネパールから手編みの生産者さんを迎えて開催する
トーク&ニットカフェのイベント

KTS(クムベシュワール・テクニカル・スクール)から、
ディレクターのサティエンドラさんと、ニッターのリナさんが間もなく来日します。

昨年の秋に実際にKTSを訪れたフリーアナウンサーの末吉里花さんより
すてきなレポートが届いていますので、2回にわけてみなさんにご紹介したいと思います!

*****

フェアトレードブランド、ピープル・ツリーのワンピースとの出会いがきっかけで、
フェアトレードに関わってから早5年が経ちました。

様々な活動のお手伝いをする中で、どうしても実現したかったのが、生産者を訪問することでした。

その念願が叶ったのが、バングラデシュを訪ねることができた2010年3月。
そして昨年の9月末、2年振りに再びフェアトレード生産者を訪ねることができました。

KTSの生産者さんのお家を訪ねた時の様子。左から、国際金融アナリストの末吉竹二郎さん、フリーアナウンサーの末吉里花さん、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん。

KTSの生産者さんのお家を訪ねた時の様子。左から、国際金融アナリストの末吉竹二郎さん、フリーアナウンサーの末吉里花さん、ファッションジャーナリストの生駒芳子さん。

今回私が訪ねたのは、ネパールはカトマンズ地区にあるKTSというフェアトレード生産者団体でした。
今まで取材で50カ国以上、なかでもたくさんの途上国を訪ねましたが、ネパールは初めて。

空港から街の中心を車で抜けるのも一苦労。
交通ルールもない道を真っ黒な排気ガスを出しながら走るおびただしい数の車、
その間をすり抜けるバイク、牛、犬、人…崩れかけたビルや積み上げられたゴミの山々。

私が今まで訪ねた途上国の中でも、最もインフラが整っておらず、
混沌とした世界で、これはまた大変なところに来てしまったというのが第一印象でした。

中心街から車で走ること30分。
喧騒から少し離れたクムベシュワールという街にKTSはありました。

この地に降り立って特に目をひいたのが、古くからある荘厳なお寺、
色鮮やかなサリーを着こなす美しい女性たち、制服を着て元気に闊歩する子どもたち、
新鮮な野菜や果物、手作りのお供え物を売る、買う人々。

それらを見た瞬間、この街は生きている、と直感しました。
人々が毎日を丁寧に暮らしている、そんな雰囲気が伝わってきたのです。

実はKTSがあるこの街はその昔、「ポデ」と呼ばれる最下層カーストに属し
差別を受けてきた人々が住んでいた地域でもあり、
彼らを助けるために1983年に設立された団体がKTSの始まりだそうです。

現在では貧困に苦しむすべての人々のために仕事を提供するだけでなく、
食事や教育、職業訓練も提供しています。
本来ならば国が国民に与えるべくものを、KTSは地域の人々のために創り上げてきました。

それを可能にしたのが、やはりフェアトレードの力。
KTSを訪問してみて、改めてフェアトレードが与えるインパクトの大きさを肌で感じました。

KTSでは、主にニット織り、カーペット織り、家具作りの生産に力を入れていました。
特にニット織りは約2400人のニッターが誇りを持ってひとつひとつの製品を丁寧に作っていました。

特徴的なのが、ニッターたちは自分の家でニットを編むことができるということ。

子どもと夫の世話や家事をしながら、空いた時間でニットを編めるので、
女性にとって負担がなく働けます。

一般の工場に比べて、フェアトレード生産者団体で働くと、
厳しい技術的な要求に応えれば、給料はほぼ倍、遅れることなくもらえる、
ということでニッターたちは仕事にやりがいを感じ、自分にも何かできることがあると知り、
自信を持つことができるそうです。

一番印象的だったのは、お母さんと4人の美人姉妹の5人家族が住む
わずか8畳の部屋を訪問した時のことです。

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皆それぞれ学校に通っていますが、帰宅後数時間手編みの仕事をして、
自分たちの教育費を払っています。

KTSでの仕事がなければ、今頃夢も希望も持てなかったと、彼女たちは口を揃えて言い、
ひとりは将来ジャーナリストになりたい、ひとりは会社を起業したい、
とそれぞれ大きな夢を語ってくれました。

途上国において、社会的に地位が低い彼女たちが将来を描ける社会がある、
というのはフェアトレードが与える大きなインパクトのひとつです。

フェアトレードは、経済的にだけでなく、女性にとってひとりの人間としての自立も可能にしているのです。

パート2へつづく・・・

*****

ネパールのKTSより、ディレクターのサティエンドラさんと、ニッターのリナさんを迎えてイベントを開催します。
ぜひご参加ください。

お申し込みは、こちらから

 

●女性が自分らしく働くということ-ネパールのフェアトレードから学ぶ-

ピープル・ツリー代表のサフィアが、KTSのおふたりを迎えて、トークイベントを開催。
フェアトレードの仕事がネパールの女性たちの生き方をどのように力づけてきたか、お話しします。

【日時】 11月21日(木)19:00~20:30

【場所】 東京ウィメンズプラザ 2F 第1会議室 
東京都渋谷区神宮前5-53-67

(渋谷駅 宮益坂口から徒歩12分、東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩7分)

【参加費】 500円 (グローバル・ヴィレッジ会員 無料)

 

●フェアトレードのニットカフェ

パート1で、KTSの活動とフェアトレードがもたらす変化についてお話したのち、
パート2で、リナさんと一緒にかわいいミニソックスの手編みに挑戦します!

【日時】 11月23日(土・祝)
14:00~14:45 Part 1. トーク:フェアトレードと女性の生き方
15:00~16:30 Part 2. リナさんと一緒に編もう!手編みのミニソックス

【場所】 ピープル・ツリー 自由ヶ丘店 
東京都目黒区自由が丘3-7-2

【参加費】 1,500円
(Part 1のみ 500円、Part 2のみ1,000円、グローバル・ヴィレッジ会員は500円割引)

 

木曜日

22

8月 2013

イギリスのデザイナー、ザンドラ・ローズが来日します!

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ザンドラ・ローズ

みなさん、こんにちは!
プレスのアイコです。

まだ暑い日は続きますが、街にでると秋物のお洋服が並び、
季節の移り変わりを感じますね。

ピープル・ツリーでも、秋物の入荷がぞくぞくと開始していますが、
今シーズンぜひ注目していただきたいのが、
イギリスの大御所デザイナー「ザンドラ・ローズ」との初コラボレーション!

ザンドラ・ローズ

70歳を超える今でもパワフルに第一線で活躍するザンドラは、デザインだけでなくご本人もとってもカラフル!

テキスタイル・デザイナーとしても活躍する彼女の洋服は、
ダイアナ元妃やクイーンのフレディ・マーキュリーなど、
数々のセレブやアーティストにも愛されてきました。

今回のコラボレーションでは、オーガニックコットン
シェル・モチーフのプリントをほどこしたドレスやスカートを
パープルベースと、ブラックベースの2色で展開しています。
制作にあたっては、ザンドラ自らも生産地であるインドを訪れ、
オーガニックコットン畑や生産現場へも足を運びました。

こちらの動画でも、コラボレーションへの想いを語ってくれています。

実は今回、そんなザンドラの来日が決定しました!
チャーミングで情熱あふれる彼女を迎えて、9月11日(水)に、
ピープル・ツリー 自由が丘店にてイベントを開催します!
彼女の豊かな感性を通して見えた生産の現場や、
フェアトレードの背景を実際に見て感じたことなど、
トップデザイナーの視点からお話いただく予定です。

ささやかですが、簡単なフードとドリンクもご用意しています。
もちろん、サフィアもいますよ!
デザイナー本人に会える貴重な機会です。
席に限りがありますのでお早めにお申し込みくださいね♪

ザンドラのイベントへご招待!
このたび、通信販売より、ザンドラ・ローズのコレクション
ご予約いただいた方より抽選で3名さまを、
9月11日のイベントにご招待します!!!
※会場までの交通費は個人負担になります。

<ご注文方法>
ザンドラ・ローズのコレクションは、お電話、FAX、Eメールにて受付いたします。
なお、オンラインショップでのご予約は承っておりませんのでご了承ください。
お電話 03-5731-6672  受付時間:月~金曜 10:00~17:00
FAX 0120-71-6675 24時間受付
Eメール tsushin★peopletree.co.jp [★を@に変えてください]
FAX、Eメールでご注文のお客さまは下記をご記入のうえ、ご連絡ください。

ご希望の商品番号、商品名、個数、お名前、郵便番号、住所、電話番号

<受付期間>
8月22日(木)~8月31日(土)受付分まで

当選のご連絡は9月2日より、お電話にてさせていただきます。
この機会にぜひご予約ください☆

水曜日

22

5月 2013

「これからの働き方」を考えるイベントを開催しました!

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こんにちは。
広報担当のアイコです。

先週17日(金)に「これからの働き方」を考えるトークイベントを開催しました。
題して、「未来をつくる働き方 -日本におけるソーシャルビジネスの
パイオニアたちがその成り立ちと今後の未来について語る」。

ゲストに、アウトドアブランドの「パタゴニア」より環境担当の篠さん、
ビルケンシュトックの伝統を受け継ぐサンダル「TATAMI」を展開する
シードコーポレーションより常務取締役の種本さんを迎え、
ピープル・ツリー/グローバル・ヴィレッジの代表サフィア・ミニーとともに、
それぞれのバックグラウンドやキャリアの経験談を交えながら、
仕事への価値観、やりがい、オンとオフの付け方、仕事を通して社会とどう関わるか、
豊かさの考え方など、さまざまな角度から「働くこと」について意見交換しました!!

左から、種本さん、篠さん、サフィア。

左から、種本さん、篠さん、サフィア。

いち会社員として社会や環境との関わりを深める篠さん、
27歳の時にお父さまの他界をきっかけに家業を継いだ種本さん、
そして90年の来日をきっかけにフェアトレード事業を始め企業家となったサフィア・ミニー。

3人の経験や視点が多様で、
でも誰のストーリーからも気付きや学びがもらえて、
参加者アンケートにも、「探していた答えが見つかった」、
「やりたいことを仕事にしてもよいんだと思えた」、
「自分の仕事への問いかけや、原点に戻って考えるきっかけが多くあった」など、
メッセージがいっぱい。

学生さんから50代まで、参加したみなさんからの質問や感想も幅広い。

学生さんから50代まで、参加したみなさんからの質問や感想も幅広い。

スタッフとしてイベントの準備を進める中でも、
ゲストのおふたりにご用意いただいた事前資料に感動して目頭が熱くなったり、
改めて自分のターニングポイントを振り返るきっかけになったり、
すごく学びの多いイベントになりました!!

今回のイベントは、ピープル・ツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」が、
会場である「SHIBAURA HOUSE」さんと今年1年間ご一緒させていただく
パートナーシップ・プログラムの第一弾として実施したもの。

今後も、SHIBAURA HOUSEの会場をお借りしてイベントを開催していく予定です。

JR「田町駅」から徒歩5分強とアクセスもよく、ガラス張りでとってもすてきなスペース。

JR「田町駅」から徒歩5分強とアクセスもよく、ガラス張りでとってもすてきなスペース。

今後の予定はこちらの「イベント情報」ページにアップしていくので、ぜひ注目していてくださいね。

平日の夜に参加いただいたみなさん、
篠さん、種本さん、SHIBAURA HOUSEさん、
ありがとうございました!