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ピープルツリーの日々のこと

生産者のこと Archive

水曜日

8

7月 2020

生産者パートナーからのメッセージ
ご支援ありがとうございました!

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

5月のフェアトレード月間に実施した「生産者パートナーを支えるためのクラウドファンディング」について、支援プロジェクトの詳細が決まりましたのでご報告いたします。

今回対象とした21のパートナー生産者は、ピープルツリーを唯一の取引先とする小さなグループもあれば、福祉や教育のプロジェクトも行うNGOや大きな生産工場を持つ企業など、事業規模や活動内容は多岐にわたります。どのグループもスタッフや職人への休業手当や食料の配給などの活動に多額の費用を必要としており、それぞれにいくらずつ支援金を配分するかはとても難しい判断でした。

地域での支援活動の規模や、他団体から支援を受けることができているかなど、それぞれの生産者グループの状況を確認し、最終的に原則として一律1000ドルを基準とし、特に配慮が必要なグループに500~1000ドルの支援金を追加するということに。6月中旬から送金を進めています。
詳しい報告についてはこちらをご覧ください

ご支援いただいたみなさまやフェアトレードを応援してくださるお客さまに生産者グループからもたくさんのメッセージが届きました。
支援金にだけでなく生産者パートナーに寄り添う気持ちへの感謝や、これからも活動を続けていく後押しとなり励まされたなど、たくさんの声が寄せられましたので、ぜひいくつかご紹介させてください。

サナ・ハスタカラ/ ネパール

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80日以上事業を休止していましたが、スタッフと生産者の25%が、マスクの着用や消毒、ソーシャルディスタンスなどの対策を取りながら業務を再開しました。スタッフや生産者の感染に備えた保険も取り入れました。
この困難な時期に、$1,000の支援はほんとうに助かります。

代表 チャンドラ・カッチパティ

サナ・ハスタカラの詳細はこちら>

タナパラ・スワローズ/ バングラデシュ


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今回の支援金の使い道として、私たちは工房で働く生産者に作業服を提供することにしました。
自分たちの工房で縫製し、115人の生産者にひとり2着ずつ提供します。
ありがとうございます。

代表 ライハン・アリ

タナパラ・スワローズの詳細はこちら>

デュー・クラフト/ バングラデシュ

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ピープルツリーは、もっとも長期間、密な関係を築いている信頼のおけるパートナーのひとつであり、常に私たちに思いを寄せ、認めてくれます。
商品を購入いただいたりクラウドファンディングに協力してくださったピープルツリーのお客さまに感謝しています。私たちの職人グループが持続可能な暮らしを送れるよう、力をつける手助けとなります。

代表 シャー・アブダス・サラー

デュー・クラフトの詳細はこちら>

サフィー/ フィリピン

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5月15日、31日と政府はロックダウンを段階的に緩和し、事業者は通常の稼働を認められました。しかし、感染者の増加し続ける状況は変わっていません。みな第二波を警戒していますが、政府は経済を優先させているようです。
サフィーでは、徒歩で通勤できるスタッフにのみ出勤を許可し、残りはテレワークで仕事を続けています。まもなく製品を出荷できると希望を持っています。支払いを受けられることが何よりも必要です。できるだけ早く準備できるよう、ベストを尽くします。
仕事を再開するにあたっては、ソーシャルディスタンスを守ることやマスクの着用、体温測定といったガイドラインを設けて守るようにしていますので、心配いりません。

代表 ロウィナ・アリンドガン・アントニオ

サフィーの詳細はこちら>

サシャ/ インド

地域の人たちに配るマスクをつくっているところ

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パートナーからこのような支援を得られることは、財政的な意味にとどまらず信義的にも、私たちのチームのモチベーションを高めこの困難に立ち向かうためにベストを尽くそうという決意を後押ししてくれます。

CEO ルーパ・メタ

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クラウドファンディングを行って私たちに支援金を送ってくださるということに、心から感謝いたします。
コロナウイルスの感染拡大と、さらにサイクロンの被害で苦境にある生産者にとって、とてもタイムリーな支援となります。
支援金の使い道については、情報をアップデートして報告いたします。

ディレクター スジャータ・ゴスワニ

サシャの詳細はこちら>

タラ・プロジェクト/ インド

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ピープルツリーとグローバル・ヴィレッジが、生産者パートナーを支援するために寄付プロジェクトを始めてくださり感謝しています。クラウドファンディングに多くのお客さまや支援者が協力してくださったと聞き嬉しく思います。
タラ・プロジェクトに$1,500の寄付金を送ってくださるという決定に、深く感謝いたします。このご寄付は私たちにとってとても大きな意味を持ちます。大変な状況にある生産者やその家族を支えることができるでしょう。これからタラ・プロジェクトが実施するさまざまな活動について、定期的に報告いたします。

ご存じの通りインドでは、状況は以前よりも厳しくなっています。ロックダウンが緩和され、人びとは生きていくために仕事に戻るしか選択の余地はありません。しかし同時に、貧しい人びとの多くが仕事を失ったままです。デリー(タラ・プロジェクトの活動拠点)やその他の大都市では日ごとに感染が広がっています。残念ながらコロナウイルスは今やデリーのような大都市で街中あちこちに広がっています。私たちがいる地域は感染拡大地域とされており、これまでに45万6千人の感染者と1万4千人の死者が出ています。検査件数は増えていますが人口が膨大なためとても十分と言えません。マスクの着用やソーシャルディスタンスを保つというルールを守らない人も多くいます。さらに、雨期に入って気温と湿度が上がり、マスクを着用するのも難しくなってきています。

タラ・プロジェクトの教育プロジェクトと生産者グループ2団体が活動しているバダルプールで、悲しいことに二人の犠牲者が出ました。一人は以前コミュニティーワーカーとして働いていたマンジュ、もう一人は教育プロジェクトで支援を受けていた少女ナンディニです。マンジュは心臓と甲状腺の疾患を持っていました。呼吸困難に陥って病院に運ばれ(そのために大変な苦労がありました)、多くの困難を経てようやく酸素吸入を受けられましたが、助かりませんでした。ほとんどの病院はコロナウイルスの感染患者であふれかえり、必要な治療を必要な時に受けられなくなっているのです。

酸素供給機器の不足と病院の定員オーバーの状況を見て、タラ・プロジェクトでは緊急時に酸素吸入ができるようバダルプールのヘルスセンターに医療機器を配備することにし、酸素濃度計、酸素ボンベ、酸素集結装置の3種類を手配しました。これで緊急時の患者の手当や、喘息などの呼吸器系の疾患を持つ人の助けになればと思います。

代表 ムーン・シャルマ

ヘルスセンターに納品された酸素キット


配給されたフードパック

タラ・プロジェクトの詳細はこちら>

パートナー生産者のこれから

5月下旬にはインド東部とバングラデシュを過去10年で最大級というサイクロンが襲い、暴風や強雨による土砂崩れなどで住宅や農作物に大きな被害をもたらしました。インドの西ベンガル州で80人以上、バングラデシュで20人以上が亡くなり、家や作物、土地に被害を受けた人は1300万人にものぼりました。
幸いにもパートナー団体の中で人的被害はありませんでしたが、西ベンガル州に職人グループがいるサシャから、10の職人グループで作業所や事務所の建物に被害があったとの報告を受けました。

日本でも大きな水害が続いていますが、インドやバングラデシュも雨季の真っただ中。いつまた大きなサイクロンが起きるかわかりません。

コロナウイルスの感染はますます広がり続けていますが、再びロックダウンで経済活動がストップすることはさらに大きな問題を引き起こします。
さまざまな脅威があるなかで、フェアトレードの生産者たちは懸命に仕事を続けています。

2か月以上のロックダウンで予定からはだいぶ遅れてしまいましたが、やっと新商品が日本に届き始めました。いつもと違う状況でたくさんの壁がありましたが、ようやく動き出すことができます。

今月下旬より少しずつ新アイテムをご紹介しながら、8月9月には新作コレクションが続々と入荷する予定です。
これからたくさんの方に商品をお届けすることで生産者パートナーとともにこの苦難を乗り越えていこうと思います。

たくさんの支援ありがとうございました。
ピープルツリーの新作、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

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生産者グループの近況や商品の入荷情報など、これからもInstagram、Facebook、Twitterで発信していく予定です。
ぜひご覧ください!
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水曜日

10

6月 2020

新しい日常はたくさんの気づきをくれました―5月のフェアトレード月間を振り返って

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

6月に入り、早いものでまもなく1年の折り返し地点。
きっと世界中の誰もが、試行錯誤の半年だったのではないでしょうか。

私たちピープルツリーにとっても、まさにそうでした。

毎年5月の第2土曜日は世界フェアトレーデー。
ピープルツリーにとって、とても大事な1か月です。
いつもなら、イベントやセミナーを開催し、フェアトレードの魅力を伝え、手に取ってもらえるよう全力で走り切ります。

でも今年はそれができません。
「できない」日常の中で、新しい「できること」を模索しました。
そして「今やらなきゃいけないこと」も。

そうして出てきた答えが3つのことでした。

✔ 私たち以上に苦しんでいる生産者をサポートすること
✔ 動き出すそのとき、生産者にたくさんの仕事をお願いできるよう、お客さまの声を聞くこと
✔ オンラインで多くの人にフェアトレードを伝えること

今日はそんな私たちの5月の挑戦をみなさんにシェアさせてください。

お寄せいただいた支援額は3,076,800円!
生産者パートナーを支えるためのクラウドファンディング

真っ先に考えたのは生産者のことでした。
日々連絡を取り合う中で、どんどん増える感染者と厳しくなっていく規制。
それは日本にいる私たちとは比べものにならないほど苦しい環境でした。

フェアトレードで手にした自立した暮らしに終止符を打ってはいけない。
再び仕事ができる日まで、どうにかして彼らの思いを支えたい。
そのための支援をできるだけたくさんの人に届けたい。
こうして私たちは、「今やらなきゃいけないこと」クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

5月1日からグローバル・ヴィレッジとの連携でプロジェクトをスタート。数日のうちにたくさんのご支援をいただきました。
1週間後にはレディーフォーに切り替えてより多くの応援を呼びかけ、支援総額は2,147,000円に。目標の120万円を大きく上回ってプロジェクトは成立!6月5日23時に無事終了しました。

その額は合わせて3,076,800円、これまでピープルツリーが行った支援プロジェクトで最も大きな金額です。

これからそれぞれの活動報告や要望をもとに各団体への送金額を決定し、6月中に送金を実施いたします。詳しいご報告は7月上旬を予定しておりますので今しばらくお待ちください。

現地の状況はなかなか改善の兆しが見えず、サプライチェーンが正常化し、フルキャパシティで生産が再開できる見込みは全く立っていないというのが現状ですが、生産者パートナーからは力を合わせてがんばっている活動の報告や、応援してくださったみなさまへお礼のメッセージがたくさん届いています。

支援をお寄せいただいたみなさま、周囲の方に協力を呼び掛けていただいたみなさま、SNSなどを通じて情報の拡散にご協力をいただいたみなさま、本当にありがとうございました!

このクラウドファンディングを通じて、応援してくださるみなさまとパートナー生産者の思いに触れることができました。
フェアトレードの活動を絶やしてはいけない、生産者パートナーたちと共に必ずこの苦境を乗り越えてさらにフェアトレードを強固なものにしていこうと決意を新たにしています。
これからもどうぞ応援をお願いいたします。

よりよいモノづくりのために!お客さまの声を集めるアンケート


日常が戻ってきたら、生産者に必要なのは寄付ではなく仕事です。
たくさんの仕事を依頼すること。これが私たちの大事な使命です。
より多くの人にフェアトレードを知ってもらい、気に入っていただけるものを企画する。
そのために、お客さまの声を集めるアンケートを実施しました。
2週間ちょっとの短い期間でしたが、4000人ほどの方の声を聞くことができました。
本当にありがとうございました!

結果の中で、特に面白かったものをご紹介します。

Q.好きな手仕事は何ですか?
ピープルツリーはさまざまな手仕事を活かした商品をつくっています。
手仕事はその地域に伝わる技術の継承につながるだけでなく、雇用を生み出し、フェアトレードを支える大事な要素です。
そしてなんとも言えないそのあたたかさ、やさしさが、私たちは大好きです。

1番人気が高かったのは…

手刺繍でした!
服の胸元や裾、小物にアクセントとして施され、華やかに彩ってくれる手刺繍。
納得の第1位です。

ただその他の手仕事も人気で、接戦でした。
手染め、草木染めのアイテムは最近あまりつくられていないのに、第3位と大健闘!
4位と5位の手編みとハンドプリントも選んだ方もたくさんいて、手仕事ファンが多いことを嬉しく思いました。

これからも手仕事の魅力が存分に引き出されるものづくりを、生産者と一緒にしていきます。

Q. ピープルツリーの過去の商品で、再度販売してほしいものはどれですか?
今までたくさんのオリジナルアイテムをつくり、お届けしてきました。
オフィスに昔のアイテムを身に着けているスタッフがいると「懐かしい!これ可愛いよね!」と盛り上がることもしばしば。
そんな過去の人気商品をいくつかピックアップし、また販売してほしいアイテムを聞いてみました。

1位を獲得したのは…

手刺繍の日傘でした!

そして、本当に僅差で2位だったのが…
リサイクルサリーのスリッパでした。

どのアイテムも「欲しい!」の声をいっぱいいただいたので、生産者と相談し、再販を検討していきたいと思います。

そしてフリーメッセージの欄には、たくさんの応援やアイディアをいただきました。

「こんなものが欲しいなど、ご意見があればお聞かせください」という質問に対して、たくさんのアイディア!

「最後にご意見、ご要望、生産者へのメッセージなど、ご自由にどうぞ!」では、たくさんのあたたかい声

みなさまからのメッセージには、新たな気づきがたくさんありました。

スタッフみんなでひとつひとつ読ませていただき、これからのものづくりや情報発信にぜひ生かしていきたいと思います。
ご協力、本当にありがとうございました。

オンラインで初開催!フェアトレードの学校

いつもは自由が丘店にお集まりいただいていた「フェアトレードの学校」。
緊急事態宣言で店舗での実施が難しくなってしまったので、新しい「できること」としてオンラインで開催することにしました。

今だからこそフェアトレードについて語り合う場を!と考え、1回目は鎌田ありささん、2回目は末吉里花さんとインドからパートナー団体の代表をゲストにご登壇いただくことに。
慣れない進行で不安はいっぱい、実際にトラブルでご迷惑をおかけしながらでしたが、どこからでも参加可能なオンラインでは2回でのべ220名以上、日本全国どころか海外からもご参加いただけました!
これだけ多くの方に関心を持っていただいたことを、とても嬉しく感じました。

日本に住む私たちも、あたりまえに過ごしていた日常生活をいろいろと制限され、普通の毎日がどれほど「ありがたい」ことなのかを実感する日々。
こんなときだからこそ、自分たちのことだけでなく世界とのつながりを考え、お買いもので応援するという発想が身近になり、これまでの経済最優先なあり方を改めた新しい生き方、働き方を考える人たちが増えていると実感しています。

ゲストスピーカーのひとり、インドのタラ・プロジェクト代表のムーンさんは「今こそフェアトレードが重要です。すべての職人が尊厳をもって生き残るために、食料とある程度の収入を得られるように努力することが私たちの使命です」とおっしゃっていました。

顔の見えるものづくりで作り手たちの暮らしや将来をサポートするフェアトレードは、これからの「ニューノーマル」な価値基準にふさわしい取り組みのひとつだと思います。

6月のフェアトレードの学校は、アンケートで最も開催希望の多かった「入門編」をお届けします。
個別のテーマがある回ではさっとしかできない説明や、基本的な情報を、わかりやすく丁寧にお伝えする予定です。ぜひご参加ください!

お申込はこちら

新しい「できること」をこれからも

戸惑いからスタートしたフェアトレード月間でしたが、振り返ってみると、新しいアイディアや取り組みがたくさん生まれた5月だったと思います。
たくさんの人に支援していただき、声を届けていただき、参加していただきました。
離れているのに、人とのつながりを感じることができた、そんな1か月でした。

私たちの試行錯誤の日々はまだ続きそうですが、乗り越えた先の明るい未来を信じて、挑戦を続けていこうと思います。

たくさんのご支援、ご協力、本当にありがとうございました。

ピープルツリー
スタッフ一同


水曜日

13

5月 2020

#Planet Fair Trade つながって、支えあって生きる

Written by , Posted in 生産者のこと

いま地球に暮らすすべての人が、同じ試練に立ち向かっています。
みんなが離れた家族や友人を想い、最前線で戦う人へエールをおくり、困っている人に手を差し伸べています。

今回の試練は、私たちにいろいろなことを考えさせ、気づかせました。
そのひとつは、同じ地球に住む私たちは、つながり、支えあって生きているということ。
広く大きな地球で、私たちはともに戦い、助け合っているんだと感じました。

この試練を乗り越えていくには、このつながりをより強いものにしていくことが必要です。
そしてそのつながるための手段のひとつが、フェアトレードだと信じています。

生産者のみなさんが一刻も早くいつもの生活を取り戻せるよう、
ピープルツリーでは5月1日から寄付キャンペーンを開始していますが、
より多くのみなさまからご支援をいただくために、
クラウドファンディングサイト「READYFOR」でのご案内を始めました。
目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取ることができる(All-or-Nothing)方式で
6月5日までの間に120万円の達成を目指しています。

すでに約20名の方の応援をいただいていますが、ゴールはまだまだ遠いので、
これからもたくさんの方々に呼びかけていく予定です。

誰もが厳しい状況にありますが、みなさまのご支援や情報シェアのご協力をいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。

クラウドファンディング「READY FOR」はこちら

パートナー生産者のいま

3月下旬から始まったロックダウンはいまだ解除されないまま、5月も中旬になりました。
社会経済への打撃は、貧しい労働者たちの生活に深刻な影響を与えています。

インドやバングラデシュでは新型コロナウイルスの感染者数や死者数が増加し続けているにもかかわらず、
感染者数の少ない地域から、厳格に安全対策を行いながら、徐々に経済活動を再開しようとしています。
ピープルツリーの商品をつくる生産者グループも、いくつかは小規模ながら活動を始めました。

ただ、人口が過密する都市部の生産者はまだ先が不透明な状態。
活動を一部再開しているグループも、輸送状況や社会の混乱から、普段通りの仕事をするにはまだまだ程遠いというのが現実です。

ピープルツリーのパートナー生産者たちはスタッフや地域の人びとへのサポートを必死で続けています。
今後の資金面で大きな不安を抱えながらも、豊富ではない運営資金を惜しみなく使って生活支援する。
貧しい国では「助け合うことは当然のこと」という文化が根付いていることに気が付かされます。

5月1日のブログで、生産者グループのみなさんに聞いた現地の様子をお伝えしましたが、新しく届いた情報やアップデートをご紹介します。

サフィー/ フィリピン

色あざやかなカピス貝のブローチを届けてくれるサフィーからフィリピンのアップデートです。

フィリピンでは3月中旬から始まったロックダウンが5月15日まで延長され、
約2か月も外出制限の日々が続いています。
移動の制限はかなり厳しく、航空便や公共交通機関はすべて停止、
食料や必需品の買いものも各家庭から1人が代表して行っている状態です。

サフィーでも商品の出荷ができず、運営資金に影響を受けています。
今のところオフィススタッフに対しては賃金の支払いを続けていますが、
製品をつくる20の生産者グループの状況は厳しいです。
本来であれば生産者はオフィスに製品を納品した際に支払いを受けるのですが、
それができない今、サフィーから50%の前払いを受けて家族の暮らしを支えています。

政府や自治体もロックダウンにより影響を受けている個人や家庭に対して助成をしていますが、
それにも限りがあり、すべての人に行き渡る訳ではありません。
サフィーでは、海外のバイヤーからの支援を得て、地域コミュニティにマスクを寄付するなど、
地元の人びとをサポートする活動にも参加しています。

このような状況ですが、サフィーでは生産者の仕事と収入を維持するために、
世界中でさらに販路を拡大しようと積極的に新しい商品の企画も進めながら、再開の準備をしています

サフィーの詳細はこちら>

フュージョン/ インド

オーガニックコットンのカットソーなどを届けてくれるフュージョンから現地の様子を聞きました。

インドでは5月3日までの予定だったロックダウンが更に2週間延長されました。
これまで1か月以上に渡る厳しいロックダウンを行ったにもかかわらず、感染者数は日々増加しています。
社会経済や労働者の生活への打撃がすでに深刻な状況ですが、今後の見通しがつかない状況です。

フュージョンで働く約70名のスタッフはみな元気です。
ただ、完全なロックダウンが敷かれているため、
食料品や生活必需品を買いに行くほか外にでることはできず、すべての経済が止まっています。
スタッフには必要に応じて給与の前払いを行っているそうです。

労働者や生活に困窮する人びとに対しては食料、穀物、豆類、ガスボンベなどの配給や
支援金が政府から給付されていますが、企業に対する助成はまだありません。
1日も早く工場が再開する日を待っています。

フュージョンの詳細はこちら>

ボンボルル・ワークショップ/ ケニア

ハンドメイドのアクセサリーを届けてくれるボンボルル・ワークショップからケニアのアップデートです。

ケニアでも感染者の数は日々増加しています。
政府は感染者数を抑えるため、ナイロビやモンバサなどいくつかの主要都市をロックダウンし、
学校やホテル、文化施設を閉鎖、国際便も運航停止にしました。

ボンボルルではソーシャルディスタンスを徹底するため、
シフト制を敷いてサンプルや新しいシーズンの生産を進めていますが、
経営するギフトショップやレストランは閉めざるを得ない状況で、
これらの休業による損失は4000USドルにも及びます。
ジュエリーの制作部門も、取引先である欧米の深刻な状況を鑑みると、
今後の発注がどうなるのかとても心配していると聞きました。

82名の職人に対しては全員にマスクや除菌剤を配り、感染予防に対する啓発などを行っています。
彼らの半数はボンボルルが用意する住居で暮らしていますが、
それ以外の職人たちは、ただでさえ今後食料や医療品の高騰が予想される中、
今後の家賃の支払いにも不安を抱えています。

また、ボンボンルルの拠点にほど近いモンバサ港で大規模な検査が開始されるため、
より正確な感染状況が報告され、更なる規制が行われるかもしれません。

ケニアでは人口の70%が手工業ともいわれていて、多くの人が今回のパンデミックで影響を受けています。
政府からの支援がない中で、ボンボルルでは限られた資金からスタッフや職人への賃金や固定費の支払いを続けています。

ボンボルル・ワークショップの詳細はこちら>

デュー・クラフト/ バングラデシュ

竹やホグラなどの自然素材を使ったカゴを届けてくれるデュー・クラフトから現地の様子を聞きました。

バングラデシュでも感染者数は日々増加していて、
3月26日から始まったロックダウンが5月16日まで延長されることになりました。

デュー・クラフトのスタッフはみな在宅で仕事をしています。
職人たちもみな健康ですが、彼らの多くが日雇いの労働者で他に働き口がないため、
ロックダウンが長引けば生活に困窮する恐れがあります。

デュー・クラフトでは、コロナウイルス感染防止や正しい手洗い、ソーシャルディスタンスの方法などを記載したパンフレット作成し、地域に向けた啓蒙も行っています。

デュー・クラフトの詳細はこちら>

タナパラ・スワローズ/ バングラデシュ

縫製や刺繍だけでなく、バングラデシュでは男性の仕事とされる機織りに至るまで、
多くの工程で女性に働く機会をつくり、
手仕事の技が詰まったアイテムを毎シーズン届けてくれるスワローズから
逼迫した現地のレポートが届きました。

3月末のロックダウン開始とともに工房もオフィスも一時閉めることに。
ただ、機織り機を止めると縦糸が緩んでしまうため、仕事の時間を1日3〜4時間に短縮して
なんとか作業を続けています。

しかし今、165人の職人と50人のスタッフが影響を受けています。
特に職人たちは出来高制のためインパクトが大きく、
また彼女たちの夫の多くは日雇いの仕事をしているため、
ロックダウンの影響で職を失い経済的な不安を抱えています。
組織としても資金繰りに困窮し、賃金の支払いもままならない状況です。

そんな中でもスワローズは、地域に暮らす人たちにマスクを配布したり、医療従事者による感染予防の講習会を開いたり、米、豆、じゃがいも、オイル、除菌剤を全生産者とマイクロクレジットプログラムのメンバーに配給したりしています。
更に支援者より資金の援助を受け、150家族に7日分の食料を供給するなど、
積極的に地域の人びとのための活動を続けています。

タナパラ村の多くの人たちは日々の収入で生活していますが、
仕事がなくなった今、配給されるわずかな食料に頼るしかありません。
生活苦からロックダウンを無視し、家族を養うために街や畑に出る人もいます。

スワローズの限られた資金から地域を支援しようにも限界が近い状況で、
生産部門の代表のサントさんは「自分の人生の中で一番の危機を迎えている」と語っています。

タナパラ・スワローズの詳細はこちら>

クムディニ・ハンディクラフト/ バングラデシュ

毎シーズン美しいブロックプリントの服を届けてくれるクムディニからのアップデートです。

クムディニもすべての運営を停止し、直営ショップも休業しているため収益が絶たれています。
今はラマダン(1か月ほど続くイスラム教の断食期間)で、
本来であれば一番お店が賑わう時期でしたが、今年は様子が一変してしまいました。

生産者や地域の住民2,500世帯に対しては、
米、豆、ジャガイモ、塩などの食料品や、マスク、手袋、除菌剤、洗剤を支援していましたが、
今は厳しい都市封鎖のため供給をストップしています。
ロックダウンが解除されたらまた再開する予定です。

また、クムディニ財団が運営する病院では、外来、入院、救急、すべてにおいてフル稼働で対応し、
医者、看護婦、医療スタッフは必要な防護服と装備が提供されています。

多くの貧困者は故郷の村へ帰り、都市部に住む人はできるだけ自宅待機を心がけています。
その結果、街はガラガラの状態です。
未曾有の病気であり、また医薬品の欠如や医療崩壊など、
他国の状況を見た国民は戦々恐々としています。

クムディニ・ハンディクラフトの詳細はこちら>

ラジラクシミ/ インド

インド全土では5月16日までロックダウンが延長されましたが、
政府は社会経済への影響を鑑み、各地域をグリーン、オレンジ、レッドと3つに分け、
感染者数の少ない地域を対象に少しずつビジネスを再開しています。
ただ、安全を確保するため出勤人数を制限しているためフル稼働とまではいかず、
交通や移動制限もいまだ厳しい状況です。

コルカタとデリー近郊の産業都市ノイダに2つの拠点を持つラジラクシミでは、
特別な許可を得て厳格な安全基準のもとで5月7日からコルカタの工場が再開しました。

休業中は従業員に対して賃金支払いを行うとともに、マスク、除菌剤、
石けんを家族分も含めて配りました。
ラジラクシミのパートナーとしてオーガニックコットンの綿花を育てる農家2団体も無事に過ごしています。
地域に対しては、約500人の日雇い労働者とその家族に食品の配給を
4月中旬からロックダウンが終わるまで続けています。
ただサポートを必要としている人はまだ何千人といますが、限られた人しか支援することができません。

ラジラクシミ/ インドの詳細はこちら>

アシシ・ガーメンツ/ インド

20年以上にわたってピープルツリーのオーガニックコットン製品を届けてくれているアシシ・ガーメンツは、
3月18日から工場を閉め、ロックダウンの延長を受けて今も休業が続いています。
ロックダウンの制限は厳しく、人びとは通院や食料や生活必需品を購入する以外の外出を禁じられています。

政府はごく限られた世帯に17キロの米を支給しただけで、
人びとは食料と生活必需品を求めて苦しんでいます。
そのため、アシシでは休業中もすべてのスタッフに満1か月分の給与を支払い、
近隣の住民にも、米、穀物、油、小麦、野菜、ココナッツなどを支給しています。

アシシで働く管理部門、縫製のスタッフはみな再開の時を待っています。

アシシ・ガーメンツの詳細はこちら>

プロクリティ/ バングラデシュ

いつも自然素材を使ったザルやカゴなどのハンドメイドアイテムを届けてくれるプロクリティから
現在の状況を聞きました。

5月16日までロックダウンが延長されたため、引き続きオフィスでの業務は停止、
生産者である女性たちは工房に出勤できない状態です。
原材料を自宅に持ち帰り少しずつ生産を進める人たちもいますが、生産はほぼ止まっている状況です。

プロクリティでは生産者に対して、再利用可能な布マスク2枚、固形石けん2個、
ドイツのバイヤーからの支援を受け1,100タカの資金を配ることにしました。
また、近隣地域に住む1,100世帯に対しても、布マスク5枚、固形石けん2個、
蚊よけネット1枚または同じ金額相当の食料・必需品、再利用可能なバッグを配ります。
さらに、香港の団体からの支援を受け4,000名の人に対して布マスクを配るそうです。

全てが封鎖されたこの危機的状況の中、最も影響を受けているのは工賃ベースの労働者です。
生活に困窮する人びとは身を寄せ合って暮らす狭い住まいから抜け出す手立てを持っていないため、
ソーシャルディスタンスを徹底することができず危険にさらされています。

プロクリティの詳細はこちら>

ゴダバリ・デルタ・レース/ インド

レース工芸で有名なインド南東部の町、ナルサプールを拠点に活動するゴダバリ・デルタ・レースも3月末から5月上旬までロックダウンにより休業していました。

写真は、女性の職人たちが手編みしたクロシェのマスク。

先週から感染者数の比較的少ない「オレンジゾーン」に区分けされ、ごく限られた数のスタッフがこのマスクをつけて仕事を始めました。

ゴダバリ・デルタ・レースの詳細はこちら>

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生産者グループの近況や最新情報など、これからもInstagram、Facebook、Twitterで発信していく予定です。ぜひご覧ください!

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金曜日

1

5月 2020

#Stay Home Live Fair フェアトレードの未来に支援を
生産者サポートのクラウドファンディングを始めました

Written by , Posted in 生産者のこと

ピープルツリーのパートナー生産者たちが暮らすインドやバングラデシュ、ネパールなどの国でも、新型コロナウイルス感染拡大防止のため厳しいロックダウンの日々が続いています。

ほとんどの生産者グループが3月下旬から今日に至るまで、1か月以上に渡りオフィスや工房の休業を余儀なくされています。
そんな苦しい中でも、スタッフや職人たちが日々の生活に困らないよう、食料や生活資金を援助したり、地域コミュニティの支援活動をサポートしたりする団体なども多く、改めて、数え切れないほど多くの人の生活の基盤になっているフェアトレードの重要性、そして彼らの製品を日本のみなさまに届けているピープルツリーの役割の重さを感じています。

生産も完全に中断し、国内および海外への輸出もできないいま、パートナー生産者たちは資金面でも不安を多く抱えています。
そこで、ピープルツリーは グローバル・ヴィレッジの協力を得て、生産者グループの緊急支援活動をサポートするためにクラウドファンディングを立ち上げることにしました。
詳細はこちらのページからご覧ください。

インドやバングラデシュをはじめ、各国では新型コロナウイルスの感染者数がますます増加しており、事態の収束がいつになるのか、全く見通しがつかない状況です。
仕事が再開できる日のために、より多くの人たちへ支援の手を差し伸べられるよう、クラウドファンディングや普段のお買いものなど、ぜひフェアトレード生産者に応援をお願いいたします。

パートナー生産者のいま

ピープルツリーでは生産者グループのみなさんに現地の様子を聞き、少しずつInstagram、Facebook、Twitterに投稿を始めましたが、まとめてご覧いただけるよう、こちらでもご紹介いたします。

クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)/ ネパール

ネパールでは3月24日から1か月以上ロックダウンが続いていますが、KTSのすべての編み手さんたちはみな健康で無事に日々の生活を送っています。
外出制限が厳しく家にいる以外は何もできませんが、製品の生産に関して言えば、もともとKTSでは女性たちが在宅でニットを編み、家庭と仕事を両立させているので、いま生産中の2020年秋冬コレクションの生産は止まることなく進んでいます。

ただ、毛糸が足りなくなったいくつかの製品は、オフィスに毛糸を取りに行くことができないので止まっていて、商品の検品や梱包なども自宅ではできないので、いつロックダウンが明け、普段の仕事を再開できるか不安に思っています。

ネパール国内の感染者は他国と比べるとまだ低い水準を維持していますが、この状況が長引けば生産者たちへのインパクトも大きくなるのは確実です。

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手工芸生産者連盟(ACP)/ ネパール

3月24日のロックダウン直前、オフィスから1週間分くらいの仕事を持ち帰って各工房で生産を進める職人もいましたが、外出制限が長引き、生産をさらに進めるための原料も尽きてしまいました。
また、街のすべての機能が止まってしまったのでATMが使えず、給与を引き出すことができない人がたくさんいます。

ACPの事務所でも海外向けの輸出ができず、これからどうやって事業を続けていけばいいのかまだ先が見えない状態です。
1か月ほどのロックダウンでしたら家に籠って生活を続けていくことはできますが、これ以上長引くとどうなるのか、早く事態が収束し事業を再開できることを願っています。

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ニュー・サドル/ ネパール

ネパールの伝統技法であるダッカ織りの製品を届けてくれるニュー・サドルの代表、チトラさんからのメッセージをご紹介します。

✉‥∵‥∴‥∵‥
ニュー・サドルではすべてのスタッフや職人は家にいるか、故郷の村に帰っています。
敷地内にある高齢者養護施設にいるお年寄りは、医療補助スタッフの元、健康に過ごしています。
街の機能が停止し給与の引き出しもままならないスタッフたちに向けては、3~4週間分の食料や当面の生活に必要な日用品の購入資金なども届けています。
ただ外出制限が厳しいため、ニュー・サドルの拠点から離れた場所に住む人たちへの手助けはできない状態です。

今後ロックダウンがさらに続けば、フェアトレード団体も含む小さな事業者は深刻な資金不足に陥り、生き残りが難しくなるでしょう。
また、ネパール国内全体でも食料や医療品、製造に必要な原料不足が起こることが予想されます。
ニュー・サドルとしても海外への輸出ができず資金繰りが厳しくなってきています。

この困難な時代を乗り切るため一番大切なのは、皆が団結していくことです。
一緒に協力しあうことで、ニュー・サドルが支援する、ハンセン病や、その他障害を持つ人びと、社会的な弱者である生産者たちを助ける力となります。

ニュー・サドル
代表 チトラ・バハドゥール

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クリエイティブ・ハンディクラフト/ インド

オーガニックコットンやテンセルの洋服を届けてくれるクリエイティブ・ハンディクラフトも、5月3日までオフィスやすべての縫製グループは休業しています。
ただ、休業中も現場の女性たちやオフィススタッフへの給与の支払いは続けています。
また、支援をしている家族や子供たちへ食料の配布もしています。

インドの中でもクリエイティブ・ハンディクラフトが拠点にしているムンバイは、特に人口が過密した大都市です。
先日もアジア最大級のスラムとも言われるダラヴィ地区でコロナウイルスの感染ケースが報告され、感染拡大の懸念が広がっています。
ただ、このようなスラム街でソーシャルディスタンスを徹底することは容易ではありません。

インドでは60%以上の人たちが日雇いの仕事をしていると言われています。
リキシャドライバーや建設現場の作業員など、今回のパンデミックで最も被害を受ける日雇いの労働者たちです。
クリエイティブ・ハンディクラフトは、より多くの人の支援をするため国内マーケットを広げる計画をしていましたが、いまはいったん棚上げするしかありません。

ロックダウンが明けたら一刻も早く普段の仕事に戻りたいと思っています。
そのためにもみなさまにフェアトレードを支援いただき、この厳しい時を乗り切れたらと思います。

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サシャ/ インド

いつも手織りシルクや色鮮やかなブロックプリント、インドの伝統技術を用いた手工芸品などバラエティ豊かな製品を届けてくれるサシャでも、オフィスや生産グループ、工房などすべての拠点が休業を余儀なくされていますが、自宅で働ける職人たちは少しでも生産の遅れを取り戻せるよう、プリントや縫製などを少しずつ進めてくれています。
インドのロックダウンは今のところ5月3日までとなっていますが、オフィスのある地区はホットスポットとなっているため、当面の間は封鎖措置が続きそうです。サシャのスタッフはWhatsAppやSkype、Zoomなどを駆使してお互いに連絡を取り合い、生産グループとコミュニケーションを欠かさないようにしています。

また、それぞれが住む地域のボランティアとして、食料品の配布やマスクの提供などを行うスタッフもいます。
皆ひとりひとりができることを進めています。

サシャの詳細はこちら>

タラ・プロジェクト/ インド

インドの首都ニューデリーを拠点に活動するタラ・プロジェクトは、ピープルツリーのハンドメイドビーズを使ったアクセサリーやパレワストーンの雑貨などを30年近くにわたって生産する大切なパートナー団体です。
代表のムーンさんからお便りをいただいたのでご紹介します。

✉‥∵‥∴‥∵‥
タラ・プロジェクトも4週間以上にわたり休業状態が続いています。
短時間で生活必需品を買いに行く以外は誰も外出を許されていないので、すべてのスタッフと職人たちは家にこもっています。

農業や漁業など限られた産業は稼働することを許されていますが、働く場所を失った日雇いの労働者や工場で働く人たちに対する打撃は計り知れません。
その影響はもちろんタラ・プロジェクトの職人たちにも及んでいます。

職人たちは工房の設備を使ってアクセサリーを製作しています。
在宅で仕事をすることは難しく、輸送手段も断たれているため、全く生産ができない状態です。
政府の支援や社会保障もないので、私たちのような小さな事業者が生き残っていくための資金繰りはますます厳しくなりそうです。
周辺の小さな工房はすでに多くが廃業し、このままでは近い将来ほとんどが消えてしまうでしょう。
私たちだけでなくアメリカやヨーロッパの依然厳しい状況により、海外からの受注が減ってしまうことも懸念しています。

こんな状況ですが、タラ・プロジェクトではスタッフやすべての職人たちと定期的に連絡を取り合い、コミュニティで活動するグループを通じて、支援を必要としている人びとに炊き出しや食料品を配る活動を続けています。
また、家を失い自治体が用意したシェルターに避難している人たちへマスクを配りました。
こんな時だからこそ、人のためにできることをしています。
しかし残念ながら、限られた資金の中では全ての人を助けることはできません。

早く状況がよくなって、職人の手による製品がたくさん売れるようになることを願っています。
みなさま、支援と連帯をありがとうございます。私たちは皆、思考と祈りでつながっています。

タラ・プロジェクト
代表 ムーン・シャルマ

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サイドプール・エンタープライズ/ バングラデシュ

リサイクルサリーやジュートなどの素材を使ったバッグを届けてくれるサイドプール・エンタープライズから現地の様子を聞きました。

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サイドプール・エンタープライズのスタッフは皆元気です。
ロックダウン環境下のため、全員がほぼ自宅で過ごし、外出しないように心がけています。
ただ、生産がすべて止まっているため、職人たちは収入を得ることができません。
そのためサイドプール・エンタープライズでは、休業が始まる前に、生活必需品購入のための資金として10,000タカをすべての職人たちに配りました。
また、食糧支援として米20kg、小麦粉5kg、食用油1リットル、玉ねぎ 5kgなどを購入するための費用として1500タカを助成しました。

誰もが厳しい状況にありますが、何とか協力しあって切り抜けていけたらと思います。
ぜひフェアトレードのお買い物で支援いただけると嬉しいです。

サイドプール・エンタープライズ
代表 M.ギャスディン

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ジュート・ワークス/ バングラデシュ

ジュートなどの自然素材を使った手工芸品や雑貨を届けてくれるジュート・ワークスからバングラデシュの状況を聞きました。

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バングラデシュでは国内のほぼ全域で新型コロナウイルスの感染ケースが報告されています。
検査をするにもごく限られた数のテストキットしかなく、また検査機関も十分ではないので、実際の数を把握しきれていないのが現状です。

ジュート・ワークスでは職人たちとスタッフの安全確保のため、3月19日からいまに至るまで、オフィスと各生産拠点を閉鎖しています。
休業中もスタッフへの給与の支払いをしていますが、中には「No Work No Pay」の理念で給与の一部を寄付した人もいます。

いま組織全体で3,500人もの人がロックダウンの影響を受けています。
職人たちに対してはジュート・ワークスの資金からサポートしていますが、ロックダウンが少しずつ延長され、職人たちの食料の貯蔵が尽きてきているいま、更なる人道支援を行う必要があります。

ジュート・ワークス
開発/広報マネジャー ミルトン・スランジット・ラトナ

ジュート・ワークスの詳細はこちら>

バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツ/ バングラデシュ

風合いの美しい手織りの生地を使った製品をいつも届けてくれるデヴテックから厳しい現地の様子を聞きました。

✉‥∵‥∴‥∵‥
バングラデシュ全域では、1か月以上ロックダウンが続いています。
当初はごく限られた人数でなんとか手織りや縫製を続けていましたが、いまはオフィスも工房も完全に閉鎖中です。
生産が止まっている間もスタッフには毎月給与を支払い、工賃ベースの職人には家族を養っていくのに最低必要な分を週払いしています。

もともと原材料調達のために資金繰りがタイトな時期に、あと1か月でAW20の製品を出荷というところで休業を余儀なくされてしまい、収入が途絶えています。
政府や支援団体からも援助も受けられない中で、デヴテックで働くスタッフやその家族、合計40世帯もの生活がかかっています。
5月以降どうやってサポートを続けていけるかとても不安です。

これからも組織を存続させ、職人たちの手織りや手刺繍の技術を未来へつないでいくためにも、みなさまの支援を必要としています。

バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツ
代表 プロディップ・ゴメス

バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツの詳細はこちら>

最後にピープルツリー創設者のサフィア・ミニーからみなさまへ

私たちはこのパンデミックのさなか、家族や身の回りのコミュニティのことに集中しがち(それは人と人とのつながりを再確認するということでもありますが)ですが、世界に目を向けると、苦しい状況に陥っている人びとがたくさんいます。
例えば、4,000万人もの縫製従事者はただでさえ最低限の賃金で日々の暮らしにも事欠くのに、さらにこの事態による影響を受けています。
こういった人びとが困難な日々から抜け出すため、フェアトレードやグリーン・ニューディールは必要とされていますし、いま一度、経済の仕組み全体を見直すきっかけとしたいと思っています。

私たちはどうやって自分や家族が安全に暮らせるかということを考えるのと同時に、フェアトレードの次のアクションも考えています。
ぜひ、フェアトレードの活動、またフェアトレード生産者たちを支援してください。
なぜなら、私たちが”未来”だから。

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ここでご紹介しきれなかった生産者グループの近況や最新情報など、これからもInstagram、Facebook、Twitterで発信していく予定です。

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金曜日

17

4月 2020

4月24日は何の日?#Who Made My Clothes

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

4月24日は何の日?#Who Made My Clothes

2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカ近郊で複数の縫製工場が入った複合ビル「ラナ・プラザ(LANA PLAZA)」が崩落し、死者1138人、負傷者2500人以上を出すファッション史上最悪の大惨事が起きました。

欧米企業からの需要に応えるために、工場を広げて生産力を高め、コストを下げるために安全を無視した違法な建築で幾度も増築された8階建ての建物には、たくさんのミシンと発電機の振動によっていくつもの亀裂が入っていましたが、どれだけ訴えても従業員は避難を許されず、給料を払わないと脅されて、仕事を続けるしかありませんでした。
生き埋めになったのはすし詰め状態で働いていた4000人の人びと。その多くが低賃金で雇われた女性やスラムに暮らす若者でした。

沢山の命が奪われて初めて、多くの人たちは気が付きました。このような悲劇を二度と繰り返してはいけない、ファッション産業は変わらなければならないと。
ファッションを愛する人たちは革命を起こそうと声を上げました。ファッションのために誰も死んではいけないのだと。
こうしてFashion Revolutionへの活動が世界中で始まりました。
4月24日はファッションレボリューションデーです。

あなたは今着ている服が、どこの国で、どんなふうにつくられたか知っていますか?
どんな人が、どんな思いでつくったものか考えたことはありますか?

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』



安く、早く、大量に衣服を生産するファストファッションの裏側で何が起きているのか?自身もファストファッションの衣服を買っていたという米国のアンドリュー・モーガン監督が立ち上がり、制作したのが映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』です。ラナ・プラザの悲劇から2年後の2015年5月に米国で公開されました。

この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきました。この作品は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたドキュメンタリー映画です。
ピープルツリーの創設者サフィアもこの制作に協力し、フェアトレードの役割について語っています。
ぜひ日本の人たちにも見てほしいと積極的に働きかけた結果、字幕版が2016年4月に公開されました。

多くの国で本格的な都市封鎖が始まった3月の下旬、サフィアから英国の新聞「The Guardiaガーディアン」が報じた1通の記事が送られてきました。そこには、アパレル製品の輸出が最大の産業であるバングラデシュで、欧米のファッションブランドのオーダーキャンセルによって100万人以上の労働者が全く保障もないままに失業したというニュースが!
その後も感染拡大によって工場閉鎖はますます進み、現在までに3500億円の取引が消え10億枚の服の仕事を失った220万人の人びとは収入のない暮らしを余儀なくされています。医療体制やセーフティネットの整っていない脆弱な社会の中で、どうやって生きていけばよいのでしょうか。
私はこの記事を読んで、もう一度『ザ・トゥルー・コスト』を観ようと思いました。

初めて観たときには気に留めなかった印象的な言葉がいくつもありました。
「戦後多くの化学兵器や爆薬製造の工場が不要になりました そして爆薬をつくっていた産業が窒素肥料を作っています」
「肥料であれ殺虫剤であれ 化学薬品の悲劇は生態系を麻痺させることです 使うほどにもっと必要になります」
「ファッションは消耗品ではないし そう考えてはいけません」
「血でできた服なんて 誰にも着てほしくない」
「必要なのは価値観の革命だ」

いま、ウイルスの蔓延で世界は大変な混乱に陥っています。いつかこの事態が収束して再び経済が動き出したら、企業は利益を取り返すために過剰な競争を繰り広げるかもしれません。
ファッション業界で戦う革命者たちは、勝利を勝ち取ることができるでしょうか。

ピープルツリーのオンラインショップにDVDが再入荷しました


来週からファッションレボリューションウィークが始まります。
ピープルツリーはたくさんの人にこの事実を知ってほしい、革命に参加して欲しいと思い、映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』のDVDを再び販売します。
長いおうち時間に、私たちの暮らしに欠かせないファッションについて、考えてみる時間をつくってみませんか?

まだの方はぜひ、観た方はもう一度、ファッションが好きな方は何度でも!
いまこそ世界の「これから」に思いを巡らせてください。

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』公式サイト
予告編が見れますので気になる方はぜひ!

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』のDVDはこちら>



ファッションレボリューション公式サイト(英語)
ファッションレボリューションウィークに向けて世界中でたくさんのアクションが呼びかけられています。
コロナウイルス感染の拡大で多くのイベントがキャンセルになってしましましたが、オンラインで参加できるものが増えました。
世界で起きていることのニュースもたくさん掲載されているので、ぜひご覧ください。


水曜日

15

4月 2020

おうちで過ごそう、フェアに暮らそう
WFTO(世界フェアトレード連盟)のキャンペーンに参加しよう

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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が経済に大きな打撃を与えている中、フェアトレードに携わる生産者、輸入販売事業者たちは手を取り合ってこの困難を乗り切ろうと模索しています。

76か国約300のフェアトレード事業者が加盟しているWFTO(世界フェアトレード連盟)は、メンバー団体同士で取り組みをシェアし、学び合い励まし合っています。
アジアのいくつかの生産者団体はマスクの生産を始めました。
型紙を共有したり、品質や生産効率の問題を一緒に解決しようと試行錯誤を続けています。

また、WFTOは世界中の消費者に向けて、“#StayHomeLiveFair”(家で過ごそう、フェアに暮らそう)というキャンペーンを行っています。

具体的なアクションは3つ。
・#StayHomeLiveFairのハッシュタグをつけてお気に入りのフェアトレード商品を投稿しよう
・フェアトレードをクラウドファンディングで支援しよう
・フェアトレードの商品を購入しよう

詳しくはこちらのサイトに!
英語のサイトですが、ぜひご覧ください。
WFTOの#StayHomeLiveFairキャンペーン
WFTOのinstagramはこちら

「フェアに暮らす」とはどういうことでしょうか?

まず、私たちが日々ものを食べ服を身に着けるとき、そのひとつひとつの向こうにいるつくり手のことを考えてみましょう。
今の時代は経済がグローバルに複雑につながり合い、食べ物も服も、多くが遠く離れた国でつくられています。
そして生産地の多くは、途上国と呼ばれる経済的に弱い国々。
ひとたびパンデミックのような事態が起これば、まっさきに深刻な影響を受ける人たちが大勢います。

世界第2位の衣料品輸出国であるバングラデシュでは、3月に1,000あまりの縫製工場で欧米ブランドなどからの注文のキャンセル額が1,600億円にも及び、工場閉鎖や従業員の解雇が相次ぎました。
現在までにその金額は3500億円に達し、200万人以上の衣料品労働者の収入が途絶えています。
ただでさえギリギリの生活をしていた人びとが、社会保障制度も十分でない中、突然収入を断たれて翌日の食費すらまかなえなくなっています。

フェアトレードの生産者団体と輸入販売団体は、できる限り予定通りの生産を続けてつくり手の生活を守ろうと、一緒に知恵を絞っています。

そしてその活動を支えられるのは、買い手である私たち一人ひとりの行動なのです。

ウイルス拡散を防ぐために、世界中で「家で過ごそう」という呼び掛けがされています。
それは、自分自身の感染を防ぐためだけでなく、他の誰かを感染から守るため。

自分の行動で誰かを傷つけないように、という思いやりは、自分が何かを買うときに、そのつくり手が笑顔でいられるかを想像することにも通じます。

例えば、日本国内でも厳しい経営状況が想像できる飲食店にテイクアウトをお願いしたり、通常の販路を絶たれて急遽ネット販売を始めたお花や食品を、応援の気持ちを込めて買うなどの行為が広がりつつあります。

やさしい気持ちで思いを馳せる相手を、身近なところから地球規模にまで広げてみませんか?

フェアトレードのお買いものは、経済的・社会的に弱い立場にあるつくり手に、安心安全に働ける場、希望の糧を提供することになります。

自分が選ぶものが他の誰かの幸せにつながっている、そんなやさしい暮らし方を、一緒に広めてください。

#StayHomeLiveFair (おうちで過ごそう、フェアに暮らそう) で、自分も、みんなもハッピーに!

#StayHomeLiveFairおすすめコンテンツ

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金曜日

26

10月 2018

板チョコに、素材を楽しむこだわりの新フレーバーが登場

Written by , Posted in 生産者のこと

いよいよ販売が開始となった今シーズンのフェアトレードチョコ。
皆さま、もうお試しいただけましたか?
注目は、なんといっても新登場のフレーバー、ペルー75とホワイト・アーモンドです。
今日はそんな気になる2つの新フレーバーをご紹介します。

カカオ分75%以上!ペルー産のハイカカオチョコ!

まずはペルー75をご紹介。
ダークな背景にカラフルなカカオの実を付けたカカオツリーを描いたパッケージが特徴です。

その商品名のとおり、南米ペルーのカカオを使用しています。
カカオは、カカオベルトと呼ばれる赤道を挟み北緯&南緯20度の範囲の国々で栽培されている農産物ですが、南米が原産地です。
今年、ピープルツリーがフォーカスをあてるのは南米ペルー。
ペルー75ではペルーのカカオの風味を、ピープルツリーらしいチョコレートとして楽しんでほしいと思い、できあがったチョコレートです。

チョコレートの風味は、カカオマス(カカオ豆を細かく砕いてペーストにしたもの)が大きく影響します。
ペルー75のカカオマスは、南ペルーに位置するアプリマック川の近くに本部を構えるカクブラ、ペルー北西部に位置するピウラにあるノランディーノ、森の中にある都市ラマスのオロ・ヴェルデの3つの地域からなる生産者協同組合のものを使っています。
それぞれ1980年代の内紛や民主化運動、コーヒー・カカオの国際相場の下落など、様々な国際情勢不安を乗り越えて継続してきた団体と、その生産者たちです。
国際競争に負けない品質を探求し、カカオをつくり続けています。

ペルー産カカオならではの香り、味をみなさんに楽しんでいただきたい!とこだわったのが甘みの出し方です。
ピープルツリーのチョコレートは、甘みは黒糖と粗糖でつけられるのが特徴です。
黒糖はコクがあっておいしいのですが、甘みに特徴があるので、カカオそのものを味わっていただきたいビター系のチョコには少し個性が強すぎる面があり、粗糖を使いました。
そして、ペルーのカカオは酸味がやや強いため、ほんの少しのバニラ香料で食べやすく仕上げました。
こうすることで、ハイカカオでありながらフルーティーでまろやかな風味が実現しました。
ビター好きの人にはもちろん、男性にもおすすめの1枚です。

濃厚なミルクとココアバターがとろける!ホワイト・アーモンド

2つ目はホワイト・アーモンド。
アーモンドの中にウシがチラッと見えるかわいいパッケージです。


毎年お客さまからも好評なホワイトチョコ。
もっと濃厚でとろけるようなホワイトチョコをお届けしよう!とつくったのがこの商品です。

ホワイト・アーモンドはスイスのミルクを使っています。
『アルプスの少女ハイジ』で有名なスイスは、乳牛飼育が盛んで、スイスチョコレートと言えば、ミルクチョコレートと言われています。
スイスに行くたびに、ハイジやペーターが出てきそうな風景をみます。
ヨーロッパ社会においてはアニマルウェルフェアに配慮した畜産システムが発展してきています。
私たちは大切に育てられたウシたちのミルクをいただいているのです。

濃厚なミルクが主役のホワイトチョコレート。
アクセントにアーモンドを加えて工夫しました。
ちなみに、ホワイトチョコレートではカカオマス(茶色くなるもとでもあります)を使いません。カカオマスを使わず、また代替油脂も使わず、ココアバターを贅沢に使った口どけとミルクの風味を楽しむ、ホワイトチョコレートです。
お子さまにもオススメで、家族みんなで楽しめるフレーバーです。

いかがでしたか?
ピープルツリーのフェアトレードチョコは、どのフレーバーも素材や製法にこだわってつくられています。
カカオ豆の生産からはじまり、皆さまにお届けするまで。
それは長い長い道のりですが、そのひとつひとつの工程に生産者と私たちスタッフの「おいしいチョコを届けたい!」という想いがつまっています。
おいしいチョコが笑顔をつなぐ。
今年もたくさんの笑顔が皆さまに届きますように。

フェアトレードチョコ特設サイトはこちら >


月曜日

1

10月 2018

マカイバリとラジャ・バナジー氏の新たな挑戦
~ダージリンからの便りと、みなさまへのご報告~

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

ピープルツリーが20年以上にわたりお届けしているインド、マカイバリ茶園のダージリン紅茶。
はじまりは1994年、茶園主のS.K.バナジー氏との出会いでした。

マカイバリ茶園のダージリン紅茶

歴史あるマカイバリ茶園を父から受け継ぐにあたり、4代目となるS.K.バナジー氏は、茶畑をとりまく山々の生態系との調和を大切にしたいと考え、人智学者シュタイナーの哲学にもとづくバイオダイナミック農法での茶づくりを始めました。自然や宇宙のリズムと調和した農法は、茶園の村に住み茶園で働くひとびととその家族1700人の健康と、サステナブルな暮らしを守ることにもつながっています。
とくに手摘みの収穫を担う村の女性たちを薪拾いなどの重労働から解放するために、バイオガスを供給する設備を開発・供給したり、茶園の中に学校をつくるなど、バナジー氏はさまざまな取り組みを実現しました。

いくつかの山々を擁す茶園の土地の3分の2、約400ヘクタールは原生林のまま残され、生態系を守りながら40年にわたり育まれてきた茶園には、「ティー・ディーバ」(紅茶の女神)と呼ばれる茶葉にそっくりな擬態虫(写真)が現れました。「もし農業が真にホリスティックな状態で行われていれば、重要な作物には擬態ができるだろう」というシュタイナーの言葉どおりになったのです
学校に通う子どもたちや茶摘みの女性たちが歩く茶畑の土も、豊かにふかふかとしています。

その思いを熱く語るバナジー氏の言葉と、マカイバリ茶園で大切につくられるお茶の風味には、出会うひとびとを魅了する、生命のエネルギーがあふれています。

そして近年では、ダージリン地方の他の茶園でも、バナジー氏の影響と指導を受け、オーガニック栽培、働くひとびとの権利を守るフェアトレードが広がっています。

ところが、昨年夏にこの地方で起きた民族紛争による大規模なストライキで、ほぼすべての茶園でお茶づくりができなくなったというニュースが世界中を駆け巡りました。

インドは日本の8倍の国土を持ち、多様な民族がそれぞれの地方の風土に根差した文化と暮らしを営んでいます。ダージリン地方は北東部、西ベンガル州にあり、ヒマラヤ山脈の懐、ネパールとの国境に位置し、もともとシッキム王国が少数民族を治める土地の一部でした。

シッキム王国は1975年にインドに併合され西ベンガル州とシッキム州に分かれ、異なる民族はそれぞれの固有の文化と尊厳を主張してきました。昨年2017年の6月、ダージリン地方で起こった民族独立・自治権を求める運動は、大規模なストライキへと発展し、さらに中国との国境をめぐる周辺地域での紛争も起こり、ダージリン地方の交通機関、ホテル、商店、政府系オフィスも3か月にわたって機能停止状態となり、マカイバリを含むすべての茶園が何人も立ち入れないまま放置されることになりました。

2017年9月、西ベンガル州知事ママタ女史の強いリーダーシップによってこのストライキは終結しましたが、ダージリン地方の茶園が受けたダメージは大きく、荒れた茶畑地の回復には数か月を要しました。秋摘みの収穫・生産量は前年までに比べ約9割減、市場価格が20%以上も上昇し、世界中の大手バイヤーの多くがダージリン紅茶の仕入れを取り止めて他の産地からの調達に切り替えるという、茶園にとっては維持存続が危ぶまれるようなとても深刻な事態となりました。

そんな中でも、マカイバリ茶園では丹念に茶木の手入れが続けられ、秋摘みオータムナルの時期には少量の茶葉を摘み取ることができました。天候にも恵まれた2018年春、ファーストフラッシュの頃には、想像を超える良質なお茶をつくることができ、茶園では喜びの声があふれました。まだ茶木の手入れ、回復の作業が続けられている中、マカイバリ茶園でも、8月には夏の茶摘みができたとのこと。やはり量は少なめながら、良質な仕上がりが期待できそうです。

バナジー氏の新たな挑戦

バナジー氏は今、ダージリン地方からさらにシッキム州へと活動の場を広げ、州政府とともにオーガニック&バイオダイナミック農法による紅茶づくりに取り組み、大きな貢献をされています。

シッキム州には、インドで唯一、政府が経営する茶園「テミ茶園」があり、50年近くにわたり人々に安定した仕事と収入の機会を提供しています。440エーカーの広大なこの茶園は、1969年、当時のシッキム王国の王様が人々の暮らしの糧をつくるために開拓しました。その時、マカイバリ茶園からたくさんの苗木を贈り、王様を支援したのが先代、バナジー氏のお父さんでした。
美しい山々に囲まれ、インドの桃源郷ともよばれるこの地は、ネパール、チベット、ブータンに囲まれ、かつてはチベットへの玄関口として交易が盛んな地域で、ダージリンのひとびととも親しく交流し助け合ってきたのです。


 
テミ茶園では現在427人が常勤でお茶づくりと茶園の運営に携わり、茶摘みの季節にはさらに120人が働いています。政府の経営により給与はインドの中で最も高い水準、医療や託児所や子ども教育など地域の人々に必要な福利についても茶園がしっかりとサポートしており、フェアトレードの認証を取得しています。

また、シッキム州はもともと、州全体で農業のオーガニック転換に取り組んだ、インドでも珍しい州で、紅茶だけでなくすべての農作物が有機栽培で育てられています。
テミ茶園も2005年にオーガニック農法を取り入れ、2008年には茶園全体がオーガニックに切り替わりました。

そして、こういったシッキム州の取り組みに共感したバナジー氏は、父の代からの縁があり理念と価値観を共有するシッキム州に活動の拠点を移し、より広範囲にわたるバイオダイナミック/オーガニックの指導を続けています。
これはマカイバリ茶園で長年にわたりバナジー氏と共に働いてきた仲間たちにとっても、新たなチャレンジとなり、マカイバリでは初めての女性管理職が誕生し、コミュニケーションのリーダーシップを担うなど、素敵な変化も起こっています。
バナジー氏は近年、講演や広報の活動で海外を旅することも多く、自身の不在のマカイバリ茶園への影響は何もない、と茶園の仲間に厚い信頼を寄せています。

バナジー氏がマカイバリで培ってきた、お茶づくりを通じて実現する地域の人々の健康と暮らしの安定、生態系と調和したサステナブルなコミュニティづくりという活動は今、壮大な信念に基づいてさらにそのすそ野を広げ、世界に広がる道の途にあるのだと、ピープルツリーは共感し、確信しています。

「テミ茶園は肥沃な土地と良質の茶樹に恵まれています。人々も一所懸命に働き、指導したとおりに実践してくれるので、最高のお茶ができることを期待しています。」とラジャ・バナジー氏は語ります。
シッキムはダージリンと似た気候で、春・夏・モンスーン、秋の4つの季節の紅茶は味・香りともにダージリン紅茶に近く、高い標高ならではの、華やかなフローラルな香り、繊細でまろやかな味は今、幻の紅茶として世界中から注目されている、とも。

自分の目の前にある環境と人との関係のなかで最善を尽くし、ひとつひとつ理想の形へと実現してゆく、バナジー氏の姿勢は、私たちに多くのことを教えてくれます。

ピープルツリーでは、これまでと変わりなく、マカイバリ茶園とバナジー氏の取り組みを応援し、季節ごとのお茶の風味とともに、茶園の様子をみなさんにお伝えしてまいります。

この春に摘まれたお茶を日本のみなさまにお届けするにあたり、現地での生産量の一時的な減少と価格の上昇を容認しながら、日本での販売価格を維持できるよう、弊社としてできる限りの努力と調整をしておりますことをお伝えいたします。

昨年からのいくつもの困難を乗り越えてつくられ、オークションでも高い評価を得た「上質な」お茶を、どうぞお楽しみください。
バナジー氏もお茶の作り手たちも、この春・夏のお茶の出来を、とても誇りにしています。

今後とも、バナジー氏とマカイバリの人々が育んできたバイオダイナミック・ダージリン紅茶を変わりなくご愛顧いただき、応援し続けていただけますよう、願っております。

「牛は、バイオダイナミックを象徴する生き物」とバイオダイナミックの概念を語りながらバナジー氏が描いた絵。(2014年、来日の時)

「牛は、バイオダイナミックを象徴する生き物」とバイオダイナミックの概念を語りながらバナジー氏が描いた絵。(2014年、来日の時)

おいしいダージリンティー、フレーバーティーはこちら >>


木曜日

7

12月 2017

皆がハッピーになるペーパークラフト

Written by , Posted in 生産者のこと

こんにちは。
雑貨デザインのサラです

12月といえばギフトシーズン!
日頃お世話になっている人にクリスマスカードを書いたり、感謝の気持ちを形にしたい季節です。
誰かにギフトを選ぶ時はワクワクします。
誰かにギフトをもらった時も幸せな気持ちになります。
では、そのギフトをつくっている人のことを考えたことはありますか?

こちらは「slow paper」シリーズというペーパーアイテムです。

工場で、一度に大量に一気につくられるものではなく、
1枚ずつ手で空かれた紙に手刺繍がほどこされています。
丁寧に丁寧に時間を掛けて作られたから「slow paper」なのです。
いまどきこんなに贅沢なカードなんて、そうそうお目にかかれません!
思いを込めたメッセージを伝えるのにピッタリ。
大切な人へ言葉をプレゼントしてみてはいかがでしょう?

「slow paper」シリーズ >

 

この季節、お部屋をかわいく飾ってホームパーティに活躍しそうな
こちらのガーランドももちろん手漉き紙です。

4本で1セットになっており、クリスマスが終わったら新年仕様に早変わり!

 

それだけではありません!
色違いのパステルカラーのガーランドを使えば、お好きなマスキングテープと合わせるだけで
出産祝いやお誕生日会にもお使いいただけます。

 

ガーランドは他にもたくさんの種類があります。ぜひ、チェックしてみてください。

ガーランド >

 

これらの商品はバングラデシュで手間ひまをかけてつくられています。
ピープルツリーでは、環境に優しい素材で幸せな物づくりを心がけ、素材選びからも持続可能性を大事にしています。成長の早いジュートやウォーターヒヤシンスなど、森の木を伐採せずに現地で入手しやすい素材を使用し1枚1枚丁寧に紙を漉いています。

手漉きに使用する道具やつくる手順は、日本の和紙とほぼ変わりません。

 

日本の和紙とバングラデシュでつくられている紙の違いは、
材料にとろろあおいなどの“ねり”を入れないことと、
ケタを揺すって紙を漉くのではなく、ケタから水が落ちて
繊維が残るのを静かに待つというところです。

 

 

そんな紙モノをつくっている人々の笑顔が印象的です。

 

機械化が進み、何でもオートメーション化され、大量生産が当たり前の、
何でも手に入る時代だからこそ、つくり手の想いがこもった
みんなが幸せになれるモノを大切な人に届けてみてはいかがでしょう?

生産者パートナー団体「プロクリティ」のアイテムはこちら >


月曜日

16

10月 2017

ネパールの子どもたちの未来のために
寄付つきのお買いもの『Walk with Nepal』が再開

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

1999年から18年に渡り、毎シーズンあたたかな手編みのニットアイテムを届けてくれる、ネパールの生産者パートナー団体「クムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)」。ニッター(編み手)の女性をはじめ、2,500 人以上の人たちに仕事をつくっている社会的企業です。

ピープルツリーでは、経済的・社会的に弱い立場の人びとに寄り添い、小学校や孤児院を運営するKTSの活動を支えるため、一昨年のネパール大地震の被災者支援のために行った「Walk with Nepal」を、子どもたちのサポート・プロジェクトとして再開します。

笑顔が素敵なニッターさん。子育て中のお母さんや学生など、時間をうまく使って編み物を仕事にしている女性がほとんど。

KTSは1983年に国会議員だった、シッディ・バハドゥール・カドゥギさんが始めた教育プロジェクトです。
当時のネパールでは、カーストの最下層に属する「ポデ」の人たちは、教育を受ける機会もなく、路上の清掃の仕事しかありませんでした。

創設者シッディ・バハトゥール・カドゥギさん。

カドゥギさんは苦しんでいる人びとがいる現状を変えたいと、貧しい家庭の子どもたちの保育サービスを地元の僧院で開始。
その親たちのために識字教室を開きました。そして、ポデの人びとが仕事の選択肢を広げられるよう、職業訓練も始めました。

編みもの、カーペット織り、木工という3つの研修コースを希望者に無償で提供し、コースを終えた人の働ける場として、それぞれの生産プロジェクトを運営するようになりました。

それがピープルツリーのニットアイテムをつくる生産チームの原型となったのです。

毛糸の染色作業の様子。KTSでは、糸を染めるのも仕事のひとつです。

保育サービスの活動は、1984 年に小学校の開設へとつながりました。
こういった活動が地元で知られるようになり、KTSには警察や行政の福祉サービス担当者から、身寄りのない子どもや家庭の事情で親が育てられない子どもを預かってほしいという要望が寄せられるように。

小学校開設から10 年後の1994 年、KTSはヨーロッパからの助成金と建築家の無償協力を得て、孤児院を建設しました。孤児たちが共同で生活し、栄養のある食事をとり、卓球などの室内スポーツもできる環境で暮らせる場を整えたのです。

KTSが運営する孤児院。

現在、KTSの孤児院には常時15 ~ 20 名の子どもたちが暮らしています。大学進学などで孤児院を卒業した子どもたちは述べ25人になりました。

2016 年6月、孤児院に9 歳と6 歳の姉弟が新たに入園しました。
ふたりの父親は、2015年4月のネパール大地震の際、遠くの村から中東に出稼ぎに出るため滞在していたカトマンドゥで被災し、帰らぬ人となりました。
母親は再婚して家を出てしまい、祖父母は貧しく、ふたりを育てることができないため、KTSを頼ることになったのです。

孤児院の寝室(ドミトリー)にて。子どもたちが安心して笑顔で暮らせる場所を提供しています。

KTSでは、同じような境遇の子どもたちを、孤児院の定員である20名に達するまでできるだけ受け入れたいと考えているそうです。
ピープルツリーは、2015年に実施した寄付プロジェクト「Walk with Nepal」を、この孤児院の運営のために再開し、KTSに資金を送ることにしました。

KTSが開設した小学校の生徒たち。子どもたちは学ぶことで世界を知り、未来への選択が広がります。

前回の「Walk with Nepal」では、KTSを始めとするネパールの生産者団体4団体がつくるファッションアイテム1 点ごとに100円を集め、KTSと「フェアトレードグループ・ネパール」に合計139万円を送りました。
その寄付金は非常時の飲み水確保のためのタンクの設置や、被災した女性たちの就労支援のための縫製トレーニングと30 台のミシンの寄贈などに使われました。

今回の「Walk with Nepal」では、KTSが震災孤児の受け入れを広げて、より多くの子どもたちが家庭的な環境で暮らせるよう、この8月から販売するKTSのファッションアイテム1点につき100円を、孤児院プロジェクトに寄付します。

経済的・社会的に立場の弱い人びとの自立を支援するというKTSの理念は、創設者のシッディ・バハドゥール・カドゥギさんから息子のキラン・カドゥギさんと孫のサティエンドラさんに引き継がれ、子どもたちの教育と、ものづくりを通じた貧しい人びとの収入向上という両輪で実現されているのです。

ピープルツリーの創設者サフィア・ミニーもたびたび訪れ、ニッターさんとの交流を楽しんでいました。

ピープルツリーはこれからも、フェアトレードのパートナーとして取引を通じて、また非営利の社会的活動を支えるサポーターとして、KTSを応援していきます。

プロジェクトの対象アイテムはこちら >