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ピープルツリーの日々のこと

生産者のこと Archive

水曜日

8

9月 2021

ピープルツリーのオーガニックコットン
~ゼロから始めたストーリー~

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ピープルツリーがオーガニックコットン製衣料品の開発を始めたのは、1995年のことでした。

この年、私たちは途上国の生産者たちがコミュニティの環境を守りながら持続的な生産ができるように独自の「環境ポリシー」を定めました。

取り扱う製品をすべて人や環境を害さないものにしたいと、衣料品の素材とするオーガニックコットンの仕入れについて調査を始めましたが、当時、現地で共に働く生産者パートナーたちは、オーガニックコットンを手に入れるすべも、調達のための情報も持ってはいませんでした。

そんな状態から、試行錯誤しながら一歩ずつ歩みを進め、いまでは生産者パートナーが直接自分たちでオーガニックコットンの調達を行い認証を受けるという、サプライチェーンのあるべき形がインドでは完成しました。

バングラデシュなど、まだオーガニックコットンの調達に課題のある地域の生産者パートナーたちもその後を追いつつあり、現在ではコットン素材の衣料品の8割以上がオーガニックコットン製となりました。

オーガニックセプテンバー月間のはじまりにSNSでお届けした「ピープルツリーのオーガニックコットン~ゼロからはじめたストーリー~」をあらためて、まとめてご紹介します。ピープルツリーのコットン製品の80%以上を占めるオーガニックコットンの衣料について、社長のジェームズに聞いた、開発から現在に至るまでのストーリーとピープルツリーのオーガニックコットンテキスタイル認証についてのお話です。

Vol.1  ゼロからの挑戦


ピープルツリーが、人や環境を守るオーガニックコットンの衣料品をつくりたいと考えてその開発を始めたのは今から26年前、1995年のこと。1998年にはじめてオーガニックコットン100%のTシャツを製品化するまでのストーリーをご紹介します。

Vol.1「ゼロからの挑戦」はこちら >

 

1998年に発売されたピープルツリーの初めてのオーガニックコットン製品と、当時の通販カタログ(注:当時のブランド名は「グローバル・ヴィレッジ」)

 

Vol.2  認証までの長い道のり

次にピープルツリーが目指したのは、オーガニック製品であるということの透明性と信頼性を確実にするための認証を取得することでした。原綿がオーガニックであるだけでなく、製糸や織り・編み、染めなどの加工を経て製品となったテキスタイル(繊維製品や生地)までがオーガニックであるという認証を受けることにしました。

Vol.2「認証までの長い道のり」はこちら>

アシシ・ガーメンツ代表(2007年当時)のシスター・ヴィニータ(左)と、縫製作業をする女性たち(右)

 

Vol.3   認証取得、支援から自立へ


やっと審査にこぎつけたと思ったら…またしても現れたハードルを乗り越えて、2007年、ついにオーガニックテキスタイル認証を取得しました!
そしていまでは生産者パートナーが、認証のための査察の受け入れや書類の作成もすべて自力で行えるようになり、他の工場からアドバイスを求められるまでになりました。

Vol.3「認証取得、支援から自立へ」はこちら >

 

左:ソイル・アソシエーションのオーガニック認証を受けたことを示すラベル
右:世界共通基準となったことに伴い、2012年にGOTS認証ラベルに変更。「DK22103」がピープルツリーのライセンス番号

 

Vol.4  認証の意味すること

ピープルツリーの取得しているオーガニックテキスタイル認証、GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)では、製品の原料が有機栽培されていることに加えて、環境に配慮した方法で製造・加工・保管がなされ、そのトレーサビリティが確認されていること、そして、原料に占める有機繊維の割合が一定以上であることが求められますピープルツリーのオーガニックコットン製品はそのすべてがオーガニックコットン含有量95%以上です。

Vol.4「認証の意味すること」はこちら >

 

ピープルツリーが20年かけて独自に築いたオーガニックコットン製品のサプライチェーンは、GOTS認証という世界的な制度によって一つのモデルとして確立され、これからオーガニックコットンを扱う企業や業界の指針となったものと自負しています。
オーガニックな素材を使うだけでなく、最終製品になるまでのすべての工程で持続可能なものづくりを。ピープルツリーはこれからも、人と環境を大切にするベストな選択として、フェアトレードとオーガニックを推進していきます。

ピープルツリーのオーガニックコットン商品はこちら >

水曜日

4

8月 2021

バングラデシュからのご報告
女性を応援する研修プロジェクトの進捗とコロナ禍の近況

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バングラデシュから クラウドファンディング後のご報告

クラウドファンディング後の進捗状況

バングラデシュの女性たちの活躍を応援してフェアトレードの強化を図ることを目的に、ピープルツリーの母体NGOグローバル・ヴィレッジを通して、国際女性デーの3月8日より開始したクラウドファンディングは、おかげさまで当初目標の120万円を大きく上回る146万2,000円のご支援をいただきました。みなさまの温かいご支援に感謝します。

このクラウドファンディングは、世界的なパンデミックにより、働く場や時間が減少し、発注が減って、より一段と厳しい環境に置かれている生産者グループに、あらためて「フェアトレード」を強化することで最大限の支援を行いたい。そのためにはフェアトレードの現場でもっと多くの女性がさらにリーダーシップを発揮してフェアトレードを牽引していってほしいとの願いをこめたプロジェクトです。

バングラデシュ衣料産業労働者連盟(NGWF)が実施した女性のリーダーシップ研修(2019年)の様子

バングラデシュ衣料産業労働者連盟(NGWF)が実施した女性のリーダーシップ研修(2019年)の様子

 

バングラデシュでは、フェアトレードの手工芸品などの生産に携わる職人12万人のうちの8割が女性ですが、管理職レベルで能力を発揮している女性はまだ多くありません。そのため、バングラデシュのフェアトレード団体ネットワーク「ECOTA」と現地の開発NGO「クリスチャン・エイド」の協力のもと、半年かけて女性のエンパワメントを目指す研修プログラムを企画しました。

2021年内に50名の教育係を育成し、性差別のない職場、女性がリーダーシップを発揮できる環境づくりを開始し、その後、研修マニュアルやノウハウを他のフェアトレード団体やフェアトレードでない衣料品工場などにも活用するよう働きかけることで、広くバングラデシュでものづくりに関わる女性たちの能力と地位を向上させることを目指す計画でした。

しかし、バングラデシュでは4月中旬からコロナウイルス感染の再拡大によってロックダウンが敷かれ経済・社会活動が制約を受けており、状況が改善するまでプロジェクトの着手を見合わせざるを得なくなりました。

研修実施団体ジュート・ワークスの女性生産者たち(コロナ以前の風景。)

研修実施団体ジュート・ワークスの女性生産者たち(コロナ以前の風景。)

 

5月中旬、感染者数の減少によりロックダウン解除の可能性も見えたことから、ECOTAはプロジェクト・コーディネーターを任命し、プロジェクト実施に必要な「認定NGO」としての申請に向けた手続きを開始しましたが、デルタ株の感染増加によってロックダウンが延長され、スタッフが事務所に出勤することもままならず、行政の業務も制限されるなど、ここでまた準備をいったん中断せざるを得ないことになりました。

ECOTA理事長のスワパン・ダスさんは、実施時期を延期してもプロジェクトを実現させたいという強い意志を持っており、クリスチャン・エイドからも引き続きプロジェクト実施に協力する旨の確認を得ています。ピープルツリー/グローバル・ヴィレッジとしても、実施延期は当初の見込みより長引くかもしれませんが、必ずこのプロジェクトを実現するよう、これからも各関係者と密にコミュニケーションを取りながら見守り協力していこうという思いを強くしています。

詳細のプロジェクト中間報告は、グローバル・ヴィレッジのニュース・メディア「FAIR TRADE STYLE」でお伝えしています。

「FAIR TRADE STYLE」はこちら >

研修実施団体プロクリティの女性生産者(コロナ以前の生産風景。)

研修実施団体プロクリティの女性生産者(コロナ以前の生産風景。)

 

バングラデシュの現在-コロナ禍の状況

3月中旬からコロナウイルスの感染が急拡大し、4月中旬から通常の経済活動や交通機関がストップするロックダウンが敷かれました。5月末にいったんは収束に向かったかと思われた状況はデルタ株の感染増加によって再び悪化し、7月上旬以降、毎日1万人を超える人が感染し200人あまりが亡くなるなか、7月1日からロックダウンがさらに強化され、規制違反の取り締まりで警察に収監されたり、罰金を科される人も出てきました。

バングラデシュ政府は、「イード・アル・アドハ(イスラムの祝日)」の期間、7月15日から22日までロックダウンを緩和し、電車は乗車率50%までの乗客で運行、商店の営業も認めるなど、感染を防止しながら経済や社会活動を再開する一方で、その後7月23日から8月5日まで、2週間の厳しい完全ロックダウンを敷く措置を行っています。政府機関、非政府機関のオフィス、工場、交通機関を含むすべてが閉鎖され、誰も家から出られないような状況です。

バングラデシュ一日あたりの感染者数 出典:https://www.worldometers.info/coronavirus/country/bangladesh/

 

ピープルツリー生産者の状況

ピープルツリーの生産者も、7月23日からの厳しいロックダウンにより、家での在宅業務を除く、ほぼすべての稼働の停止を余儀なくされました。各生産者より7月~8月3日までに入った状況の連絡をご紹介します。

✉‥∴‥∵‥7月7日、ECOTA理事長/プロクリティ代表スワパンさんからのメール

この状況をどう説明すればよいのか言葉が見つかりません。

4月から延長されてきたロックダウンは、7月1日からさらに厳しくなりました。
規制違反の取り締まりで警察に収監されたり、罰金を科される人も出ています。
デルタ株が国中に広がり、感染者数、死者数とも毎日最多を更新しています。

厳しい規制は感染を抑えるためにはよいことかもしれませんが、一方で貧しい人びとの暮らしへの打撃は深刻です。モンスーンのシーズンである今は、ただでさえ日雇いなどの低賃金の労働者にとって収入の少ない時期なのに、この規制でますます仕事が減るでしょう。彼らがどうやって家族を食べさせていけるのかわかりません。‥∴‥∵‥

研修実施団体「アーティザン・ハット」にて、コロナ禍ロックダウン以前の生産風景。

研修実施団体「アーティザン・ハット」にて、コロナ禍ロックダウン以前の生産風景。

 

✉‥∴‥∵‥7月18日、サイドプール・エンタープライズ マスムさんからのメール

コロナウイルスの感染がバングラデシュ国内で急増していることはご存じの通りです。

ウイルスの蔓延を抑制するため、政府はまず2021年4月5日から11日までの1週間、ロックダウンを宣言し、それは7月14日まで延長されました。このロックダウン期間中は、産業界や工場は衛生規定に従った独自の管理のもとで操業することが許されていました。

しかし、その後、政府は7月15日から22日まで、「イード(イスラムの祝日)」のお祭りがあることを考慮して、感染防止対策をとりながらも交通機関や市場を開放し、その後7月23日から8月5日まで、2週間の完全ロックダウンを宣言しました。今回は、工場や交通機関を含むすべてが閉鎖されます。 この期間は外出禁止令のようなもので、非常に緊急性の高い場合を除き、誰も家から出られなくなります。

私たちは生産を継続するために、7月20日まで作業を行い、7月20日から24日までをイード休暇とし、その前に生産者にロックダウン中にも自宅で作業できるように、最大限、原材料を支給しておくことにします。また、地域ごとの品質管理チームが電話やビデオ通話等で生産者にフォローアップを行います。主要スタッフは自宅で仕事をし、他のスタッフは緊急時に備えて待機します。通常のメールアドレスにメールをいただければ連絡を取れますし、携帯電話も繋がります。

ロックダウン状況下で仕事をするのは、本当に大変です。‥∴‥∵‥

 

7月25日には、バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツ、アーティザン・ハット、ジュート・ワークス、再度サイドプール・エンタープライズからも、それぞれ厳しい外出禁止措置の中、オフィスや施設を閉鎖し、自宅から業務を行っている旨の連絡が入ってきました。

 

✉‥∴‥∵‥7月28日、タナパラ・スワローズ サントさんからのメール

我が国の状況は良くありません。

感染症と死亡者数は記録的なレベルで増加し、ここ数日毎日のように新記録が更新されています。政府は、7月23日から8月5日までの間、感染者や死亡者の数を減らすための包括的なロックダウンを実施していますが、感染や死亡の割合は増加傾向にあります。

予防接種活動が再開され、多くの一般市民が地元の病院に行って、公式アプリで登録してワクチン接種を受けています。タナパラ村でもスワローズが無料の予防接種の登録を手伝っています。政府発表によると、8月7日からはそれぞれの地域でIDカードを提示することで、予防接種を受けることができるようになるということです。

現在の第2波により、タナパラ村ではコロナ感染が拡大しています。この小さな村に約25人ものコロナ感染患者がおり、毎日2~3人が感染しています。これまでに1名が亡くなりました。私たちのスタッフの1人もコロナに感染し、約1ヶ月間病院での治療を受けています。

このような状況の中、私たちは一時的にオフィスでの活動停止を余技なくされています。

政府はすべての産業施設を閉鎖しており、私たちのオフィス活動も工芸品の生産も停止しています。デザインや縫製の仕事は、ロックダウンが緩和または解除されてから始めることになります。

このような困難な時期にも私たちに支援してくださるみなさまに感謝します。‥∴‥∵‥

タナパラ・スワローズの工房にて。女性たちが着ているのは、感染リスクを低減するためにつくったユニフォーム

研修実施団体タナパラ・スワローズの工房にて。感染リスクを低減するためにつくったユニフォームを着て。


 

その後、ジュート・ワークス、アーティザン・ハット、タナパラ・スワローズより、8月1日から輸出産業への規制が緩和され、急遽、一部の操業を開始した旨の連絡が入りました。

交通規制はまだ敷かれているようですし、感染者数が増加しているなかでの措置は懸念点もありますが、生産者たちはフェアトレード商品を完成し発送する努力を最大限に続けています。

ピープルツリーの各部署でも、生産者の思いのこもったフェアトレード商品を、無事にみなさまのお手元に届けられるように、日々工夫を凝らし、鋭意努力中です。

ぜひフェアトレードのお買いものでのご支援をどうぞよろしくお願いします。

フェアトレードのお買いものはこちら >

アーティザン・ハットの
スカート
タナパラ・スワローズの
ドレス
プロクリティのルームシューズ バングラデシュ・デヴテック・アソシエイツのプルオーバー
ジュート・ワークスのトートバッグ クムディニ・ハンディクラフトのスカート

 

資金の状況と今後の予定

クラウドファンディングでみなさまからお寄せいただいた支援金は、「READYFOR」の手数料を除いた123万6,852円が、6月中旬にグローバル・ヴィレッジの口座に届いています。

この資金は、ECOTAが認定NGOとなって海外からの資金を受け取れるようになり、研修プロジェクトのスケジュールをあらためて練り直した時点で、必要な金額を順次送金することとします。

クラウドファンディングにご協力いただいた皆さまには、引き続きREADYFORの「新着情報」やグローバル・ヴィレッジの「FAIR TRADE STYLE」などで進捗をお伝えいたしますので、これからもプロジェクトを見守っていただけるようお願いいたします。

人と人とがつながり合い、ともに希望をもって歩みつづければ、パンデミックやさまざま困難も、きっと乗り越えられるはず。
今年30周年を迎えるピープルツリーが、信じつづけていることです。

これからもフェアトレードを通じたご支援ご協力をどうぞよろしくお願いします。

‥∴‥ひとりひとりが変化の担い手になることで 世界をもっといい場所に変えていこう‥∴‥


ピープルツリー春夏のアイテムはこちら >

水曜日

7

7月 2021

夏を爽やかに乗り切る、コットンハニカムブロックプリントシリーズ

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バングラデシュから届いた夏に着たいブロックプリント

こんにちは。毎日の湿気と暑さ、温度変化で夏バテが心配な季節になりました。
今年は平年よりも暑い夏がやってくるようなので、体への負担を少しでも減らせる、快適な服を選びたいところ。

今日は、汗をかくこれからの季節にぴったりなコットンハニカムブロックプリントシリーズをご紹介します♪

凹凸のあるコットンハニカムの生地に、ブロックプリントで北欧風の花柄をプリントしたシリーズ。寒色系を基調とした涼し気な色合いで、真夏でも爽やかな着こなしができます。

吸水性の高いコットン100%のハニカム生地は、表面の凹凸のおかげで汗をかいてもべたつかずにさらりと過ごせます。アイロンいらずで、お手入れ簡単なのも嬉しいポイントです。

このシリーズを届けてくれたのは「クムディニ・ハンディクラフト」

機械プリントにはない味わいが魅力的な花柄は、バングラデシュの生産者グループの職人さんがブロックプリントという技法で作ったもの。


ブロックプリントは、写真のような手のひらくらいのサイズの木版を色ごとに手彫りして、ひとつひとつ柄を合わせながらプリントしていく技法。ずれることなく柄を描いていくのは熟練の技術がなければできません。


丁寧に、時間をかけて生地が仕上がっていきます。


こうしてできた美しいブロックプリントの伝統技術を活かした生地を、女性たちがひとつひとつ縫製しています。


こうして手仕事のバトンをつないで、トップス、ワンピース、スカートの3型が届きました。

爽やかに夏を乗り切るトップス

ふんわり裾広がりのシルエットとたっぷり開いた五分袖。
風通しがよく軽やかに夏を乗り切れるブラウスです。

襟ぐりの程よいあきと、肩のラインを滑らかに見せてくれる肩落ちのシルエット、そして二の腕もしっかりカバーしてくれる五分袖の長さが嬉しいポイント。

コットンハニカムブロックプリントケープスリーブトップはこちら >

歩くたび爽やかに揺れる、ギャザースカート


ウエストにギャザーをたっぷりとったボリューム感のあるスカート。


ブラウスできちんと感を出すことも、Tシャツやカットソーでカジュアルに着ることもできます。合わせるトップスや靴によって、着こなしの幅が広がるアイテムです。

コットンハニカムブロックプリントスカートはこちら >

夏はやっぱりワンピース!ゆったり楽ちんシルエットのワンピース


ゆったりシルエットのワンピースもブロックプリントのはっきりした柄の引き締め効果で膨張感なし!ウエストの切り替えとタックがアクセントになっています。


ポケットもついているので、1枚すとんと被るだけで朝の準備完了!忙しい朝に心強いアイテムです。

コットンハニカムブロックプリントワンピースはこちら >

いかがでしたか?
機械プリントにはない、味わい深い柄のおかげで使う度にさらに愛着が感じられるアイテム。柄のちょっとした濃淡や生地のかすれた雰囲気も、手仕事ならではの魅力です。

職人技の詰まったこのシリーズ、ぜひ今年の夏のおしゃれに取り入れてみてください♪

ブロックプリントのアイテムはこちら >

水曜日

9

6月 2021

Share the Love
フェアトレード商品「寄付つきのお買いもの」で応援してください!

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Share the Love フェアトレード商品のお買いもので応援してください!

フェアトレードはつくる人、買う人どちらも幸せになる貿易の仕組み。
「安全で清潔な場所で仕事が続けられる」「子どもが学校に通える」そんな安定した生活を送ることができるよう、継続的な取引と長いパートナーシップでつくり手を支えます。
さらに、「寄付つきのお買いもの」でみなさんにご支援いただいた資金をつかって、つくり手だけでなく、つくり手の住む地域で特に支援が必要なコトについて、さまざまなカタチでサポートをしています。

「寄付付きのお買いもの」の詳細はこちら

長引くコロナ禍のなか、ピープルツリーの生産者たちは、これまで以上の試練に立たされながらも、その地域の人々の安全と暮らしをまもり、これからの希望につながるフェアトレード商品の生産をつづけるために奮闘しています。

そこで「寄付つきお買いもの」で支援をおこなっている生産者団体のうち、タラ・プロジェクトとクムベシュワール・テクニカル・スクール(KTS)に、今年の支援の使いみちについて打診したところ、現在の厳しい状況を伝えるメールが届きました。
それぞれの支援金プロジェクト「フェアなアクセサリーを選んで子どもたちに笑顔を届けよう!」と「Walk with Nepal」の現在の内容について、あらためてご紹介させていただくとともに、各団体から届いた近況のメールをご紹介させていただきます。

フェアなアクセサリーを選んで子どもたちに笑顔を届けよう!

500万人以上の子どもたちが学校に行けずに働いているといわれるインドで、児童労働に従事する子どもたちに教育の機会をつくるため、 「タラ・プロジェクト」では8か所の教育センターを運営しています。センターでは、1日数時間でも学ぶ機会を提供し、教育の大切さを理解する手助けをしています。
● 期間:2015年2月~実施中
● 寄付先:ウッタル・プラデーシュ州プルディス・ナガール村の教育センター
● 寄付条件:タラ・プロジェクトのアクセサリーが100個売れるごとに、US30ドルを寄付。

※2020年はコロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンにより教育センターが活動停止を余儀なくされ、寄付金はタラ・プロジェクトが実施した困窮家庭への食料や衛生用品の配布に役立てられました。
※ 2021年も、ロックダウンためにセンターの活動が停止していることから、コロナウィルス感染に備えた保健衛生と、緊急支援の食料配給プログラムに活用してもらうことにしました。

タラ・プロジェクト ムーン・シャルマさんより、5月末にとどいたメール

5月下旬の数日間はほんとうに大変な状況でした。

知人が何人も亡くなった上、タラ・プロジェクトの同僚が病気になったり身内を亡くしたりしたことで心を痛めています。物流担当のサンジェイは、母親と義理の弟など4人の家族を次々と失ってしまいました。彼がこの悲しみを乗り越える力を得られるよう願っています。

デリーやウッタル・プラデシュ州では、コロナウィルス感染の患者に加えて新たに発生した黒コウジカビやデング熱、腸チフスなどの重篤な感染者が増えており、憂慮しています。感染者や死者の数は公式発表の数字よりもはるかに高く、多くの人が精神的にも問題を抱えています。すべての家族がパンデミックの影響を受けています。

ピープルツリーがタラ・プロジェクトのアクセサリーの売上からすぐに1,100ドルを寄付してくださるとのこと、本当にありがとうございます。この支援はとても大きな意味を持ちます。
現在私達は、コロナウィルス感染に備えた保健衛生と、緊急支援の食料配給プログラムを計画しており、そのための資金に役立たせていただきます。

食料の配布は、ボランティアの協力を得て来週には開始する予定です。多くの生産者が大変な思いをしています。

また、1年前に生産工房のひとつに隣接して建設されたコミュニティ・センターに、基礎的な医療施設を設置する計画も進めています。以前から計画はあったのですが、実現できていませんでした。コロナウィルス感染の第2波を受けて、コミュニティを助けるために具体的な行動を起こすことが重要だと気付いたのです。病気やコロナウィルス感染症の後遺症に苦しむ人のために、医師を雇う予定です。将来的には、若い人たちがヘルスワーカーになるためのトレーニングを受け、困っている人たちを助けられるようにしたいと考えています。残念なことに、ここでは健康がビジネスになっており、医師は法外な料金を請求します。薬や食品などの原材料の価格も上昇しています。

さらに、アクセサリーの女性職人のグループがいるキワイ村に、小さな保健施設を立ち上げようとしています。短期間の救急医療を比較的安価に提供することができます。

コロナウィルスの感染は農村部にも深刻な影響をもたらし、キワイ村では医療支援を受けられなかったために何人かが亡くなりました。タラ・プロジェクトの元職人で夫を亡くした人、年老いたおばあさんを亡くした職人のモスミーンさんなど、本当にたくさんの悲しい話があります。私たちは、これからも健康に関する活動を続けていきたいと思っています。多くの病気が発生し、庶民には手の届かない高額な医療が必要となっている今、とても重要なことです。私たちは与えられた状況の中で最善を尽くします。

ピープルツリーのようなパートナーのサポートがあれば、職人たちや経済的に弱い立場に置かれている人びとに必要な支援を届けることができます。

デリーではロックダウンが少しずつ緩和され、建設現場や工場の稼働が認められました。残念ながら原材料を供給する店は閉まっているため、アクセサリーの生産に必要な原料の仕入れはまだできません。
オフィスでは一部のスタッフが業務を始め、職人の作業場も稼働できるようになりましたが、日常に戻るにはもう少し時間がかかりそうです。

コロナウィルスの感染者数はまだ一日15万人、死者3,100人と多いものの、以前と比べれば減少しています。また状況は不確かで、感染が再び広がらないよう細心の注意を払わなくてはなりません。

ピープルツリー、グローバル・ヴィレッジとお客さまのサポートとご協力に感謝いたします。みなさんの安全と健康をお祈りしています。

(さらに…)

金曜日

4

6月 2021

インドの職人さんとつくるやさしい手仕事のストール

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インドの職人さんとつくるやさしい手仕事のストール

こんにちは。ピープルツリーのオオクマです。
突然ですが、下の写真は何だと思いますか?
箱に入った筆と、小さな鉛筆たち・・?

こちらは、とある場所で見つけたお道具箱です。

この鉛筆の持ち主は、インドの生産者パートナー「サシャ・ハンディクラフト」の中にある「サードアイ」というグループのハンドペイントの職人さん。工房で下絵を描いたりする際にこの鉛筆を使っています。こんなに小さくなってもまだまだ大切に使い続ける、そんな道具を大事に使う姿勢に敬意を感じます。

今日はそんな職人さんがつくるハンドペイントのストールを、工房の様子も交えてご紹介♪
制作風景の動画もありますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

すべてが一点もの。表情豊かなハンドペイントストール

こちらは「サシャ・ハンディクラフト」から今期届いた、ハンドペイントのストール。
ハンドペイントは、職人さんが手描きで一筆一筆、丁寧に柄を描く毎シーズン人気のアイテムです。
機械のプリントとは異なる、人の気配を感じるようなやわらかいタッチの絵柄が特徴的です。

私自身、ピープルツリーの手仕事の中でも大好きなハンドペイント。
好きになったきっかけは、昨年初めて見た制作風景動画でした。すいすいと筆を走らせる姿や仕上がっていく美しいアートのような絵柄に感動して、以来ハンドペイントのアイテムを見ると世界にひとつだけの特別な出会いに心がときめきます。

複数の職人さんが同じものをつくる手織りやブロックプリントとは異なり、ハンドペイントは柄ごとにひとりがすべてを描きます。

それは、その人でなければ同じタッチで表現をすることができないから。
このストールを担当する職人さんは工房で「ペインター」ではなく「アーティスト」と呼ばれているそう。
まさに、ストールに描かれている絵はアートなのです。

ストールの企画は1年以上前から

こちらは昨年の出張の様子。
販売開始1年前の3月上旬、日本でデザインされた原画は、商品開発担当ウエダとともに海を渡りインドへ。この時、すでにコロナウイルスの流行が始まっていて、滑り込みで生産者に会うことができました。

工房でデザイン案を見ながら、その場でアーティストのビシュジさんが布に描いていきます。こちらが試作の様子です。

動画が再生されない場合はこちら > ※こちらをクリックすると音声が出ますのでご注意ください。

キャンバスに絵を描くように、のびのびと筆を走らせる姿はまさにアーティスト。こうして試作を重ねて、デザインが出来上がっていきます。

最終的に選ばれたデザインはこちら。

柔らかなコットンガーゼの手織りの生地に、繊細で柔らかい印象の花柄が丁寧に描かれた、表情豊かなストール。

実際に描いているところを職人さんが動画に撮って送ってくれました。

動画が再生されない場合はこちら > ※こちらをクリックすると音声が出ますのでご注意ください。

こんなふうに描いている様子を見ると、使う度に愛着が増していきそうな予感がします。

商品の向こう側のつくり手が見えるのも、生産者と一緒にものづくりをしているフェアトレードならでは。コロナの状況でなかなか出張に行くことができなくなってしまった今も、リモートで連絡を取りながら、何とか職人さんたちとのものづくりを続けています。

今年はもう1柄。ドットとボーダーのデザインも登場しています。
こちらもぜひチェックしてみてください!

ハンドペイントストールはこちら >

手織りのストールはインドの生産者パートナーから

ハンドペイントを施す手織りのストールも、職人さんの手仕事によって作られます。
インドの西ベンガル州にあるフィリアという村から届きました。

とても細い糸を使った繊細な手織りサリーの産地として有名な村で、歴史は古く500年以上前から、現在にわたって多くの職人たちが伝統を継承しています。あちらこちらの家々から機織りの優しい音が聞こえてきます。

動画が再生されない場合はこちら > ※こちらをクリックすると音声が出ますのでご注意ください。

都市に働きに出る若者や機械の織機に切り替える人たちも多いなかで、手織りにしかない風合いを愛する人がこの村の伝統を受け継ぎ、支えています。

古くから受け継がれてきた素晴らしい技術と伝統を守る職人さんの思いもぎゅっと詰まっています。

時間と手間をかけてつくられた手織りのストールは、ふんわり柔らかく繊細な風合いが特徴。
ずっと触れていたくなるような優しい肌触りで、お肌の露出が増える季節に手放せないアイテムです。

先にご紹介したハンドペイントのストール以外にも、今シーズンは様々な素材の手織りの華やかなアイテム3種類が新登場しました♪

光沢感のある繊細で華やかなグラデーションの手織りシルク&コットンストール

光沢感のある繊細で華やかなグラデーションの手織りシルク&コットンストール

これからの季節にぴったり!淡いシャーベットカラーの涼し気な手織りコットンリネンストール

これからの季節にぴったり!淡いシャーベットカラーの涼し気な手織りコットンリネンストール

コーディネートのアクセントに! V&A 手織りブロックプリントストール

コーディネートのアクセントに! V&A 手織りブロックプリントストール


インドのつくり手の想いと手仕事の詰まったストールを今年のコーディネートに取り入れてみませんか?

すべてのストールはこちら >

水曜日

26

5月 2021

いま知りたい! 「フェアトレードって?」「SDGsって?」

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いま知りたい! 「フェアトレードって?」「SDGsって?」

人と地球にやさしいサステナブルな貿易のしくみ

フェアトレードとは、途上国に暮らす社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで、彼らが自らの力で暮らしを向上させる貿易のこと。

生産地で持続的に採れる素材を活用して、現地の伝統的な手工芸の技術を活かした環境負荷の出来るだけ少ないサステナブルな生産を目指します。オーガニックや減農薬など環境への負荷の低い農法を用いて、リサイクル素材や生分解可能な梱包素材を用い、輸送にも船便を使う。
人と地球環境を大切にする、サステナブルなビジネスの仕組みです。

ピープルツリーのフェアトレード

フェアトレード専門ブランド ピープルツリーの商品は、それぞれの国や地方、民族の伝統的な手法を受け継いで、できるだけその地方で採れる素材を用い、すべて自然素材を手仕事によって仕上げています。

手織り、手編み、手刺繍、手紡ぎ、手染め、手彫り、型押し、シルクスクリーン・・・ “手仕事”は味わい深い製品を生むだけでなく、経済的・社会的に不利な立場にある人びとに、それぞれの能力を活かした仕事をもたらし、収入を得る機会をつくります。

そして、こうした人びとが資本・ハイテクノロジーが支配する大量生産のシステムにのみこまれることなく、国際貿易に参加し、自立を図ることにつながるのです。

手織りのアイテムはこちら 手編みのアイテムはこちら
手刺繍のアイテムはこちら ブロックプリントのアイテムはこちら

 

フェアトレード10の指針(10 Principles of Fair Trade)

ピープルツリーは、WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)に加盟して、フェアトレード団体としての認証を受けています。

WFTOとは、途上国の立場の弱い人びとの自立と生活環境の改善を目指す世界中の組織が、1989年に結成した連合体で、順守すべき指針としてフェアトレード10の指針を定め、加盟団体がその基準を守り活動しているかをモニタリングしています。

「フェアトレード10の指針」
1)生産者に仕事の機会を提供する
2)事業の透明性を保つ(どこで誰がどのようにつくっているか把握して説明責任を果たす)
3)安定した仕事の依頼をする公正な取引を実践する
4)生産者に公正な対価を支払う
5)児童労働および強制労働を排除する
6)差別せず、男女平等と結社の自由を守る
7)安全で健康的な労働条件を守る
8)生産者個人や団体の能力を伸ばす支援をする
9)フェアトレードを広める
10)環境を大切にする

SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)

SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月に国連総会で採択された、持続可能な開発のために必要不可欠な2016年から2030年までの行動計画で、17のゴールと169の達成基準からなる国際的な目標です。

「持続可能な開発目標」とは(国連広報センターのYouTube動画)
17のゴールからなる「持続可能な開発」とは?

フェアトレードは、SDGs17項目の全項目に直接的・間接的に関わっています。
消費行動が鍵を握る「12 つくる責任つかう責任」をはじめ、働きがいのある人間らしい仕事に人々が従事して貧困から抜け出す「1 貧困をなくそう」 「8 安全な労働環境 」、生態系や資源を傷つけない持続可能な発展を目指す「 13 気候変動への対策」なども、フェアトレードの推進が目標達成に大きく寄与します。

人と地球を大切にするフェアトレードの目指す世界は、SDGsが達成された世界と重なります。
フェアトレードが必要とされる背景 ― 行き過ぎた利益と効率の追求が生んだ大量生産・大量消費・大量廃棄による貧困問題や環境問題、生産者の健康と安全、このままでは持続可能でない生産方法など ― は、そのままSDGsが改善を掲げている内容です。

オンラインイベント「いま知りたい! フェアトレードって? SDGsって?」

今年の世界フェアトレード・デー(5月8日)、ピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」では、「いま知りたい! フェアトレードって? SDGsって?」というタイトルでオンラインイベントを開催しました。

フェアトレードとSDGsの関係性、具体的にアクションを起こすにはどうしたらよいのか、そして日本の達成度や世界ランクなどのデータをシェアするセミナーにはじまり、後半はグループに分かれて関心のあるSDGs目標について日ごろ思っていること、アクションしていることのアイデアを分かち合いました。

イベント報告はこちら(グローバル・ヴィレッジのニュースメディア FAIR TRADE STYLE)

今こそ、行動のとき

2030年のSDGs達成目標に対して10年目の2020年1月、国連は達成のための「行動の10年(Decade of Action)」をスタートさせました。

WFTOは昨年より、「今こそもっとフェアな世界へ Build Back Fairer!」というメッセージを発信しています。
アフターコロナの世界を以前のままに戻すのではなく、もっと人にも地球環境にもやさしい、よりフェアな世界につくり直そうということです。

 

さて、私たちは具体的にどんなアクションを起こしましょうか?

もちろんフェアトレードのお買い物も、できるアクションの1つです。
私たちの日常の買い物というのは、社会に大きなインパクトを与える投票行為。
「どこで、誰が、どんなふうにつくってくれたのか?」が分かるフェアトレードの買いものをすることで、作る人の生活を支え、安全な労働環境を整え、地球に負荷の少ない物づくりを応援することになります。

ぜひみなさんのアクションの1つに加えてください。

★フェアトレードのお買い物はこちら>

手織りのピープルツリーアイテムはこちら>

 

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水曜日

12

5月 2021

「今こそもっとフェアな世界へ Build Back Fairer!」 フェアトレードで実現する「人に地球に」より良い未来

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

「今こそもっとフェアな世界へ Build Back Fairer!」 フェアトレードで実現する「人に地球に」より良い未来

5月8日は「世界フェアトレード・デー」

毎年5月の第2土曜日は、世界フェアトレード・デー。今年は5月8日(土)です。
WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)に加盟する 世界76ヵ国、約400団体のフェアトレード組織と生産者組織を中心に、 フェアトレードをアピールするためのイベントやキャンペーンが各国で開催されます。

★世界フェアトレードデー特設ページ(英語のみ)

日本ではこの1日だけでなく5月を「フェアトレード月間」としてフェアトレードを盛り上げてきました。

厳しい状況下に見出す「フェアトレードの可能性」

昨年5月、ピープルツリーでは、コロナ禍でロックダウンしたインドの生産者団体「サシャ」代表でWFTO理事長のルーパさん、「タラ・プロジェクト」代表のムーンさんをゲストに、初めてオンラインイベントを開催。コロナ禍におけるフェアトレード団体のグローバルな活動、地域密着の現場での活動、今必要とされることについてお話を伺いました。

新型コロナウイルスは、世界中の人々を巻き込んでそれぞれの生活を劇的に変えました。特に、もともと弱い立場にあった人たちをさらに厳しい状況に追い込み、「ウイルスではなく、貧困によって死んでしまう」といわれるほどの死活問題を招きました。

しかし、ルーパさん、ムーンさんのお二人は厳しい状況であることは間違いないが、「だからこそ、世界中の人々との連帯を感じ、フェアトレードの可能性に希望を見出している」と力強くおっしゃいました。

「サシャ」代表のルーパさん(左)と「タラ・プロジェクト」代表のムーンさん(右)

 

「サシャ」から届いたピープルツリー商品 >

「タラ・プロジェクト」から届いたピープルツリー商品>

 

あれから1年、コロナ禍の収束はまだ見通せません。インドやバングラデシュでは昨年後半にいったんは感染者が減少して人びとの生活も少しずつ日常を取り戻していたものの、今年3月中旬から再び感染が拡大して、4月からはロックダウンが再発令されています。また、日本や欧米などフェアトレード商品の買い手である国々で経済が停滞する中、生産国への発注は減り、生産パートナー団体の苦境は続いています。

そんな中、フェアトレードでつながるパートナーたちは、さまざまな工夫と努力でこの困難を乗り越えようとしています。アメリカやドイツで開催される国際的な商品展示会がコロナ禍のためオンライン開催になったことをピンチをチャンスに変える商機と捉え、新たな取引先を見つけるためWFTO事務局のサポートを得てデジタル・ブースを出展した生産者団体もあれば、衣料品の縫製技術を活かしてマスクを生産した団体もあります。

バングラデシュの生産者パートナー「アーティザン・ハット」

 

「アーティザン・ハット」から届いたピープルツリー商品>

アフターコロナに向けて「今こそもっとフェアな世界へ」

アフターコロナの時代には、利益や効率よりも人と地球を優先し信頼と透明性を大切にするフェアトレードの価値観が、ますます多くの人の心に響き広がっていくという期待と希望が、フェアトレード団体を勇気づけています。

コロナの影響を単なる「禍」と捉えて元の生活を取り戻そうとするのでなく、従来の暮らし方や価値観を見直し始めた人は増えています。「新しい生活」「新しい価値観」は、多くの人がそれまでに感じていた、行き過ぎた資本主義経済の中でがむしゃらに利益や効率を求めることへの疲弊や疑問を浮き彫りにしました。

一方で、飲食店や食材の生産者に「感謝と支援の気持ち」でお金を使うことが自然と広まったり、Stay Homeにそれぞれの工夫をこらしたように、消費の在り方や「何に幸せや充足感を感じるのか」に向き合う機会も増えました。

フェアトレードやオーガニックのものを選んで買うことが、自分の健康や満足だけでなく環境や働く人を守ることにつながるように、もっとフェアで「サステナブル=持続可能」な世界に変えていくためには、私たち一人ひとりの消費行動が大きな役割を果たします。


WFTOは今年、「Build Back Fairer!」というメッセージを発信しています。「今こそもっとフェアな世界へ!」- 行動や価値基準の見直しを迫られている今こそが、アフターコロナの世界を以前に戻すのではなく、もっと人にも地球環境にもやさしい、よりフェアな世界につくり直すターニングポイントなのです。

フェアトレードの目指す世界は、地球上に暮らす誰もが幸せであること、そしてCO2の排出をおさえた生産と循環型モデル(リユース、リサイクル、アップサイクル、リパーパス)を実現するサステナブルな経済。その世界の実現に、消費者である私達にできることは何でしょうか?

「ゆでガエル」の例え話があるように、ゆっくりと進む環境変化に私たちはなかなか気づけず、じわじわと迫る危機に対応する難しさがあります。コロナという劇的な環境変化を前に、私たちはより良い未来のために何を変えていったらよいのでしょうか?

SNSでフォトチャレンジによるアクションに参加しよう

今年WFTOは、フェアトレード月間に「Build Back Fairer!」(「今こそもっとフェアな世界へ」) のメッセージを広げ、もっとフェアでサステナブルな世界への復興に賛同することを表明する、フェアトレード・デーのフォトチャレンジへの参加を呼び掛けています。
ピープルツリーも、このアクションに参加します!

スタッフみんなでお気に入りのピープルツリーの服を着て、#BuildBackFairerのポスターを持った写真を5月8日(土)の世界フェアトレード・デーからSNSに投稿しています。

みなさんも、この「Build Back Fairer!」(「今こそもっとフェアな世界へ」) に賛同していただける方、ぜひピープルツリーと一緒に参加してください。

<フォトチャレンジ参加方法>
1. Build Back Fairerポスターをプリントアウトしてください。

                ポスターのダウンロード
                •A4サイズの白地ポスターはこちら>
                •A3サイズや背景透明のポスターはこちら>

2.ポスターと一緒に写真を撮ります。

3.キャプションに「#BuildBackFairer」「#今こそもっとフェアな世界へ」と書いて、ご自分のSNSでシェアしてください(ハッシュタグを忘れずに)。

                ハッシュタグ
                「#BuildBackFairer」 「#今こそもっとフェアな世界へ」 は必ず入れてください。
                ピープルツリーの服を着て参加くださる方は 「#ピープルツリー」 も入れてください。

フェアトレード月間の5月、ぜひ一緒に考え、行動していきましょう!

★フェアトレードのお買い物はこちら>

水曜日

21

4月 2021

ファッションレボリューション・ウィークに参加しよう!

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

4月19日(月)~25日(日)は、ファッションレボリューション・ウィーク!

ファッションが人や地球に及ぼす影響を知り、ファッション産業において、調達、 生産、 そして消費のすべての工程を変革するために、その透明性を高めるアクションを行おうという世界的なムーブメントです。

この活動が始まるきっかけとなったのは、2013年4月24日にバングラデシュの首都ダッカで起きた縫製工場の多数入った複合ビル、ラナプラザの崩落事故。大量消費を前提とした大量生産、そして大量廃棄が当たり前のアパレル産業において、生産者の立場はとても弱く、安全な労働環境もなければ生活の保障もない実態がかつてない規模で明るみに出ました。


このムーブメントが始まってから、世界中の人々がブランドに向けて問いかけることで、ファッション業界は変わりはじめています。今までになく多くのブランドが服がどこで作られているのかを公開し、工場での安全対策もとられはじめました。
さて、私たちは? 人にも地球にももっとやさしい、サステナブルなファッションとは何なのか知ることで、それぞれに考えて、それに基づいたアクションや選択をして、私たち一人ひとりが自分なりの方法で、これまでのファッションの在り方にレボリューション(革命)を起こすことに参加しませんか?

#Who Made My Clothes(私の服は誰が作ったの?)

自分の大好きなブランドを@タグ付けして「#whomademyclothes」(私の服は誰が作ったの?)とハッシュタグをつけてご自分のSNSで投稿するアクション。お気に入りのブランドの服が、「どこで、誰が、どんなふうに作ったか」がウェブサイトなどではわからない場合は、自分からブランドに問いかけてみませんか? そうすることで、「私たちは、生産背景を気にしています」というメッセージを企業に送ることになります。

ほかにもFashion Revolution Japanの公式サイトからは、「#whatsinmyclothes」(私の服は何でできているの?)のハッシュタグで服の素材や工程を知るための投稿をすることや、旅先で買った、家族にもらった、初めてのデートに着ていったなど、簡単には手放せない思い入れのある服への愛を「#loveclotheslast 」のハッシュタグをつけて投稿しましょう!という提案など、個人としての参加方法のアイディアを得ることができます。

★ピープルツリー直営店でドライマンゴープレゼント!


4月16日(金)~4月25日(日) の期間中、ピープルツリー自由が丘店、立川高島屋S.C.店の両店では、下記A.B.いずれかの方法でSNSに投稿をして、ショップでスタッフに投稿画面を見せてくださったお客様にドライマンゴ―30gをプレゼントしています。
両店ともにファッションレボリューション専用のフォトブースも設置していますので、ぜひご来店&投稿してください。

A.着ている服で参加 #whomademyclothes#ピープルツリー
B.ピープルツリーの思い出の服で参加 #whomademyclothes#ピープルツリー#loveclotheslast

今年ピープルツリーでは、「#loveclotheslast 」のハッシュタグも取り上げました。

#loveclotheslast (服をめぐるラブストーリー) ♥
旅先で出会った、家族にもらった、初めてのデートに着ていった、服にはそれぞれ思い出があります。簡単には手放せない思い出の服。その思い出や服への愛をハッシュタグをつけて投稿しましょう!   たくさんの人の「#loveclotheslast 」を知ることで、服との向き合い方が変化するかもしれません。

古くて新しいファッションのたのしみ

ピープルツリーのアイテムは、すべてがフェアトレード製品。誰がつくったのか、何からどのように作られたのかがわかることはもちろん、地球環境にやさしく、サステナブルなものづくりも徹底していますので、新しく買う際にも安心していただけます。
そして、選択肢として、リサイクル製品やセカンドハンドの購入やリメイク、アップサイクルなどで手持ちのものを大切に長くたのしむことも提案させていただいています。

★フェアトレードの学校「古くて新しいファッションの楽しみ方~ファッションレボリューション」

4月18日(日)には、毎月開催しているフェアトレードの学校の一環として、「古くて新しいファッションの楽しみ方~ファッションレボリューション」と題したイベントを開催しました。ファッションレボリューションの背景を知っていただくとともに、新しいものを買うなら、誰がどのようにつくっているかがはっきりとわかり、働き手が誇りをもって幸せに作っているフェアトレード製品を!そして新しく買う前には、まず手持ちのものを生き返らせる創意工夫を!ということで、リメイクのアイデアもいろいろとシェアさせていただきました。


このイベントについては、ピープルツリーの母体NGOグローバル・ヴィレッジのウェブマガジンFT Styleでもお読みいただけます。
FT Styleはこちら>>

★ピープルツリー自由が丘店で開催!「つなげる つながる ピープルツリー xChange」

服とのあたらしい向き合い方として、これからも開催していきたいのが、「つなげる つながる ピープルツリー xChange」と題した物々交換会。大切に着ていただいたピープルツリーのアイテムをお客様にお持ちいただき、次の持ち主へワンコインでエクスチェンジするイベントです。
手仕事で丁寧に作られたピープルツリーのフェアトレード製品を、はじめの持ち主がもう着なくなったら、次の持ち主のもとで、再び大切に着ていただきたい。フェアトレード・エシカル・サステナブルを大切にするお客様同士で、大切なモノとメッセージを通してつながる場、ピープルツリーの洋服を循環させるしくみの試みとして、今年2月に開催した際はご好評いただき40着以上のアイテムが次の持ち主の方へバトンされました。
この夏にも開催を予定していますので、ぜひお楽しみに。

映画や本で知ること

もっとファッションのサプライチェーンについて知りたい、ファッションのサステナブルな選択肢について知りたいという方に、ピープルツリーも関連している映画と本をご紹介します。

★ファッション業界の裏側に迫ったドキュメンタリー映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』

この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきました。この作品は、服をめぐるあまり知られていないストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたドキュメンタリー映画です。ピープルツリーの創設者サフィアもこの制作に協力し、フェアトレードの役割について語っています。


映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』公式サイト
予告編が見れますので気になる方はぜひ!
映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』のDVDはこちら

4 月 24 日(土)には、母体 NGO グローバル・ヴィレッジの主催で、この映画『ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償~』のZOOM上映会を開催します。
詳細はこちら>>

★ピープルツリー創設者サフィア・ミニー著『Naked Fashion - おしゃれなエコのハローワーク』(2012年刊)

フェアトレード、オーガニック、アップサイクル……本当のエシカル・ファッションとは?
さまざまな分野でそれぞれの立場から変化を起こす方々へのインタビューと
美しいビジュアルを通して、自分の立ち位置から社会貢献したい方々へ、
発刊より9年を迎えたいまでもなお、インスピレーションとしていただける書籍です。

『Naked Fashion - おしゃれなエコのハローワーク』の書籍はこちら


今年のファッションレボリューション・ウィークの世界共通のメッセージは、「RIGHTS, RELATIONSHIPS AND REVOLUTION」。海や地球の権利を守り、自然環境との新しい関係性を持つサステナブルなファッションへの変革の提言です。

ピープルツリーはたくさんの方々に、人にも環境にも配慮したサステナブルなファッションについてもっと知って考えて欲しい、そして自然とのあたらしい関係をはぐくむファッション革命に参加してほしいと願っています。
この機会にぜひ、ファッションの、そして世界の「これから」に思いをめぐらせてみてください。

水曜日

8

7月 2020

生産者パートナーからのメッセージ
ご支援ありがとうございました!

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

5月のフェアトレード月間に実施した「生産者パートナーを支えるためのクラウドファンディング」について、支援プロジェクトの詳細が決まりましたのでご報告いたします。

今回対象とした21のパートナー生産者は、ピープルツリーを唯一の取引先とする小さなグループもあれば、福祉や教育のプロジェクトも行うNGOや大きな生産工場を持つ企業など、事業規模や活動内容は多岐にわたります。どのグループもスタッフや職人への休業手当や食料の配給などの活動に多額の費用を必要としており、それぞれにいくらずつ支援金を配分するかはとても難しい判断でした。

地域での支援活動の規模や、他団体から支援を受けることができているかなど、それぞれの生産者グループの状況を確認し、最終的に原則として一律1000ドルを基準とし、特に配慮が必要なグループに500~1000ドルの支援金を追加するということに。6月中旬から送金を進めています。
詳しい報告についてはこちらをご覧ください

ご支援いただいたみなさまやフェアトレードを応援してくださるお客さまに生産者グループからもたくさんのメッセージが届きました。
支援金にだけでなく生産者パートナーに寄り添う気持ちへの感謝や、これからも活動を続けていく後押しとなり励まされたなど、たくさんの声が寄せられましたので、ぜひいくつかご紹介させてください。

サナ・ハスタカラ/ ネパール

✉‥∵‥∴‥∵‥
80日以上事業を休止していましたが、スタッフと生産者の25%が、マスクの着用や消毒、ソーシャルディスタンスなどの対策を取りながら業務を再開しました。スタッフや生産者の感染に備えた保険も取り入れました。
この困難な時期に、$1,000の支援はほんとうに助かります。

代表 チャンドラ・カッチパティ

サナ・ハスタカラの詳細はこちら>

タナパラ・スワローズ/ バングラデシュ


✉‥∵‥∴‥∵‥
今回の支援金の使い道として、私たちは工房で働く生産者に作業服を提供することにしました。
自分たちの工房で縫製し、115人の生産者にひとり2着ずつ提供します。
ありがとうございます。

代表 ライハン・アリ

タナパラ・スワローズの詳細はこちら>

デュー・クラフト/ バングラデシュ

✉‥∵‥∴‥∵‥
ピープルツリーは、もっとも長期間、密な関係を築いている信頼のおけるパートナーのひとつであり、常に私たちに思いを寄せ、認めてくれます。
商品を購入いただいたりクラウドファンディングに協力してくださったピープルツリーのお客さまに感謝しています。私たちの職人グループが持続可能な暮らしを送れるよう、力をつける手助けとなります。

代表 シャー・アブダス・サラー

デュー・クラフトの詳細はこちら>

サフィー/ フィリピン

✉‥∵‥∴‥∵‥
5月15日、31日と政府はロックダウンを段階的に緩和し、事業者は通常の稼働を認められました。しかし、感染者の増加し続ける状況は変わっていません。みな第二波を警戒していますが、政府は経済を優先させているようです。
サフィーでは、徒歩で通勤できるスタッフにのみ出勤を許可し、残りはテレワークで仕事を続けています。まもなく製品を出荷できると希望を持っています。支払いを受けられることが何よりも必要です。できるだけ早く準備できるよう、ベストを尽くします。
仕事を再開するにあたっては、ソーシャルディスタンスを守ることやマスクの着用、体温測定といったガイドラインを設けて守るようにしていますので、心配いりません。

代表 ロウィナ・アリンドガン・アントニオ

サフィーの詳細はこちら>

サシャ/ インド

地域の人たちに配るマスクをつくっているところ

✉‥∵‥∴‥∵‥
パートナーからこのような支援を得られることは、財政的な意味にとどまらず信義的にも、私たちのチームのモチベーションを高めこの困難に立ち向かうためにベストを尽くそうという決意を後押ししてくれます。

CEO ルーパ・メタ

✉‥∵‥∴‥∵‥
クラウドファンディングを行って私たちに支援金を送ってくださるということに、心から感謝いたします。
コロナウイルスの感染拡大と、さらにサイクロンの被害で苦境にある生産者にとって、とてもタイムリーな支援となります。
支援金の使い道については、情報をアップデートして報告いたします。

ディレクター スジャータ・ゴスワニ

サシャの詳細はこちら>

タラ・プロジェクト/ インド

✉‥∵‥∴‥∵‥
ピープルツリーとグローバル・ヴィレッジが、生産者パートナーを支援するために寄付プロジェクトを始めてくださり感謝しています。クラウドファンディングに多くのお客さまや支援者が協力してくださったと聞き嬉しく思います。
タラ・プロジェクトに$1,500の寄付金を送ってくださるという決定に、深く感謝いたします。このご寄付は私たちにとってとても大きな意味を持ちます。大変な状況にある生産者やその家族を支えることができるでしょう。これからタラ・プロジェクトが実施するさまざまな活動について、定期的に報告いたします。

ご存じの通りインドでは、状況は以前よりも厳しくなっています。ロックダウンが緩和され、人びとは生きていくために仕事に戻るしか選択の余地はありません。しかし同時に、貧しい人びとの多くが仕事を失ったままです。デリー(タラ・プロジェクトの活動拠点)やその他の大都市では日ごとに感染が広がっています。残念ながらコロナウイルスは今やデリーのような大都市で街中あちこちに広がっています。私たちがいる地域は感染拡大地域とされており、これまでに45万6千人の感染者と1万4千人の死者が出ています。検査件数は増えていますが人口が膨大なためとても十分と言えません。マスクの着用やソーシャルディスタンスを保つというルールを守らない人も多くいます。さらに、雨期に入って気温と湿度が上がり、マスクを着用するのも難しくなってきています。

タラ・プロジェクトの教育プロジェクトと生産者グループ2団体が活動しているバダルプールで、悲しいことに二人の犠牲者が出ました。一人は以前コミュニティーワーカーとして働いていたマンジュ、もう一人は教育プロジェクトで支援を受けていた少女ナンディニです。マンジュは心臓と甲状腺の疾患を持っていました。呼吸困難に陥って病院に運ばれ(そのために大変な苦労がありました)、多くの困難を経てようやく酸素吸入を受けられましたが、助かりませんでした。ほとんどの病院はコロナウイルスの感染患者であふれかえり、必要な治療を必要な時に受けられなくなっているのです。

酸素供給機器の不足と病院の定員オーバーの状況を見て、タラ・プロジェクトでは緊急時に酸素吸入ができるようバダルプールのヘルスセンターに医療機器を配備することにし、酸素濃度計、酸素ボンベ、酸素集結装置の3種類を手配しました。これで緊急時の患者の手当や、喘息などの呼吸器系の疾患を持つ人の助けになればと思います。

代表 ムーン・シャルマ

ヘルスセンターに納品された酸素キット


配給されたフードパック

タラ・プロジェクトの詳細はこちら>

パートナー生産者のこれから

5月下旬にはインド東部とバングラデシュを過去10年で最大級というサイクロンが襲い、暴風や強雨による土砂崩れなどで住宅や農作物に大きな被害をもたらしました。インドの西ベンガル州で80人以上、バングラデシュで20人以上が亡くなり、家や作物、土地に被害を受けた人は1300万人にものぼりました。
幸いにもパートナー団体の中で人的被害はありませんでしたが、西ベンガル州に職人グループがいるサシャから、10の職人グループで作業所や事務所の建物に被害があったとの報告を受けました。

日本でも大きな水害が続いていますが、インドやバングラデシュも雨季の真っただ中。いつまた大きなサイクロンが起きるかわかりません。

コロナウイルスの感染はますます広がり続けていますが、再びロックダウンで経済活動がストップすることはさらに大きな問題を引き起こします。
さまざまな脅威があるなかで、フェアトレードの生産者たちは懸命に仕事を続けています。

2か月以上のロックダウンで予定からはだいぶ遅れてしまいましたが、やっと新商品が日本に届き始めました。いつもと違う状況でたくさんの壁がありましたが、ようやく動き出すことができます。

今月下旬より少しずつ新アイテムをご紹介しながら、8月9月には新作コレクションが続々と入荷する予定です。
これからたくさんの方に商品をお届けすることで生産者パートナーとともにこの苦難を乗り越えていこうと思います。

たくさんの支援ありがとうございました。
ピープルツリーの新作、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

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生産者グループの近況や商品の入荷情報など、これからもInstagram、Facebook、Twitterで発信していく予定です。
ぜひご覧ください!
Instagramアカウント: @peopletreejp

Facebookアカウント : @PeopleTreeJPN

Twitterアカウント: @PeopleTreeJP

水曜日

10

6月 2020

新しい日常はたくさんの気づきをくれました―5月のフェアトレード月間を振り返って

Written by , Posted in ニュース, 生産者のこと

6月に入り、早いものでまもなく1年の折り返し地点。
きっと世界中の誰もが、試行錯誤の半年だったのではないでしょうか。

私たちピープルツリーにとっても、まさにそうでした。

毎年5月の第2土曜日は世界フェアトレーデー。
ピープルツリーにとって、とても大事な1か月です。
いつもなら、イベントやセミナーを開催し、フェアトレードの魅力を伝え、手に取ってもらえるよう全力で走り切ります。

でも今年はそれができません。
「できない」日常の中で、新しい「できること」を模索しました。
そして「今やらなきゃいけないこと」も。

そうして出てきた答えが3つのことでした。

✔ 私たち以上に苦しんでいる生産者をサポートすること
✔ 動き出すそのとき、生産者にたくさんの仕事をお願いできるよう、お客さまの声を聞くこと
✔ オンラインで多くの人にフェアトレードを伝えること

今日はそんな私たちの5月の挑戦をみなさんにシェアさせてください。

お寄せいただいた支援額は3,076,800円!
生産者パートナーを支えるためのクラウドファンディング

真っ先に考えたのは生産者のことでした。
日々連絡を取り合う中で、どんどん増える感染者と厳しくなっていく規制。
それは日本にいる私たちとは比べものにならないほど苦しい環境でした。

フェアトレードで手にした自立した暮らしに終止符を打ってはいけない。
再び仕事ができる日まで、どうにかして彼らの思いを支えたい。
そのための支援をできるだけたくさんの人に届けたい。
こうして私たちは、「今やらなきゃいけないこと」クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

5月1日からグローバル・ヴィレッジとの連携でプロジェクトをスタート。数日のうちにたくさんのご支援をいただきました。
1週間後にはレディーフォーに切り替えてより多くの応援を呼びかけ、支援総額は2,147,000円に。目標の120万円を大きく上回ってプロジェクトは成立!6月5日23時に無事終了しました。

その額は合わせて3,076,800円、これまでピープルツリーが行った支援プロジェクトで最も大きな金額です。

これからそれぞれの活動報告や要望をもとに各団体への送金額を決定し、6月中に送金を実施いたします。詳しいご報告は7月上旬を予定しておりますので今しばらくお待ちください。

現地の状況はなかなか改善の兆しが見えず、サプライチェーンが正常化し、フルキャパシティで生産が再開できる見込みは全く立っていないというのが現状ですが、生産者パートナーからは力を合わせてがんばっている活動の報告や、応援してくださったみなさまへお礼のメッセージがたくさん届いています。

支援をお寄せいただいたみなさま、周囲の方に協力を呼び掛けていただいたみなさま、SNSなどを通じて情報の拡散にご協力をいただいたみなさま、本当にありがとうございました!

このクラウドファンディングを通じて、応援してくださるみなさまとパートナー生産者の思いに触れることができました。
フェアトレードの活動を絶やしてはいけない、生産者パートナーたちと共に必ずこの苦境を乗り越えてさらにフェアトレードを強固なものにしていこうと決意を新たにしています。
これからもどうぞ応援をお願いいたします。

よりよいモノづくりのために!お客さまの声を集めるアンケート


日常が戻ってきたら、生産者に必要なのは寄付ではなく仕事です。
たくさんの仕事を依頼すること。これが私たちの大事な使命です。
より多くの人にフェアトレードを知ってもらい、気に入っていただけるものを企画する。
そのために、お客さまの声を集めるアンケートを実施しました。
2週間ちょっとの短い期間でしたが、4000人ほどの方の声を聞くことができました。
本当にありがとうございました!

結果の中で、特に面白かったものをご紹介します。

Q.好きな手仕事は何ですか?
ピープルツリーはさまざまな手仕事を活かした商品をつくっています。
手仕事はその地域に伝わる技術の継承につながるだけでなく、雇用を生み出し、フェアトレードを支える大事な要素です。
そしてなんとも言えないそのあたたかさ、やさしさが、私たちは大好きです。

1番人気が高かったのは…

手刺繍でした!
服の胸元や裾、小物にアクセントとして施され、華やかに彩ってくれる手刺繍。
納得の第1位です。

ただその他の手仕事も人気で、接戦でした。
手染め、草木染めのアイテムは最近あまりつくられていないのに、第3位と大健闘!
4位と5位の手編みとハンドプリントも選んだ方もたくさんいて、手仕事ファンが多いことを嬉しく思いました。

これからも手仕事の魅力が存分に引き出されるものづくりを、生産者と一緒にしていきます。

Q. ピープルツリーの過去の商品で、再度販売してほしいものはどれですか?
今までたくさんのオリジナルアイテムをつくり、お届けしてきました。
オフィスに昔のアイテムを身に着けているスタッフがいると「懐かしい!これ可愛いよね!」と盛り上がることもしばしば。
そんな過去の人気商品をいくつかピックアップし、また販売してほしいアイテムを聞いてみました。

1位を獲得したのは…

手刺繍の日傘でした!

そして、本当に僅差で2位だったのが…
リサイクルサリーのスリッパでした。

どのアイテムも「欲しい!」の声をいっぱいいただいたので、生産者と相談し、再販を検討していきたいと思います。

そしてフリーメッセージの欄には、たくさんの応援やアイディアをいただきました。

「こんなものが欲しいなど、ご意見があればお聞かせください」という質問に対して、たくさんのアイディア!

「最後にご意見、ご要望、生産者へのメッセージなど、ご自由にどうぞ!」では、たくさんのあたたかい声

みなさまからのメッセージには、新たな気づきがたくさんありました。

スタッフみんなでひとつひとつ読ませていただき、これからのものづくりや情報発信にぜひ生かしていきたいと思います。
ご協力、本当にありがとうございました。

オンラインで初開催!フェアトレードの学校

いつもは自由が丘店にお集まりいただいていた「フェアトレードの学校」。
緊急事態宣言で店舗での実施が難しくなってしまったので、新しい「できること」としてオンラインで開催することにしました。

今だからこそフェアトレードについて語り合う場を!と考え、1回目は鎌田ありささん、2回目は末吉里花さんとインドからパートナー団体の代表をゲストにご登壇いただくことに。
慣れない進行で不安はいっぱい、実際にトラブルでご迷惑をおかけしながらでしたが、どこからでも参加可能なオンラインでは2回でのべ220名以上、日本全国どころか海外からもご参加いただけました!
これだけ多くの方に関心を持っていただいたことを、とても嬉しく感じました。

日本に住む私たちも、あたりまえに過ごしていた日常生活をいろいろと制限され、普通の毎日がどれほど「ありがたい」ことなのかを実感する日々。
こんなときだからこそ、自分たちのことだけでなく世界とのつながりを考え、お買いもので応援するという発想が身近になり、これまでの経済最優先なあり方を改めた新しい生き方、働き方を考える人たちが増えていると実感しています。

ゲストスピーカーのひとり、インドのタラ・プロジェクト代表のムーンさんは「今こそフェアトレードが重要です。すべての職人が尊厳をもって生き残るために、食料とある程度の収入を得られるように努力することが私たちの使命です」とおっしゃっていました。

顔の見えるものづくりで作り手たちの暮らしや将来をサポートするフェアトレードは、これからの「ニューノーマル」な価値基準にふさわしい取り組みのひとつだと思います。

6月のフェアトレードの学校は、アンケートで最も開催希望の多かった「入門編」をお届けします。
個別のテーマがある回ではさっとしかできない説明や、基本的な情報を、わかりやすく丁寧にお伝えする予定です。ぜひご参加ください!

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新しい「できること」をこれからも

戸惑いからスタートしたフェアトレード月間でしたが、振り返ってみると、新しいアイディアや取り組みがたくさん生まれた5月だったと思います。
たくさんの人に支援していただき、声を届けていただき、参加していただきました。
離れているのに、人とのつながりを感じることができた、そんな1か月でした。

私たちの試行錯誤の日々はまだ続きそうですが、乗り越えた先の明るい未来を信じて、挑戦を続けていこうと思います。

たくさんのご支援、ご協力、本当にありがとうございました。

ピープルツリー
スタッフ一同